加藤健二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この著者はバカである。
戦争を喰い物にして人の生き死にをおもちゃにして
エキサイトメントを求めて自己中心的に突っ走る。
最初の数十ページは読めども読めども反感しか抱かなかった。
なんという糞ったれな人格破綻者だろう!と。
だが、悔しいけれど面白い。
20ページを過ぎた辺りからぐいぐい読ませる。
イヤだと思っていた著者の考え方が読み手に浸透してくる。
そこまで来ると一気に読んでしまった。
ただ「ハローワーク」とは言っているものの
途中からほとんど「これが俺の流儀!」という感じで自慢になっていくので
この本を本気のハローワークにしても死ぬか
日本国政府に多大な迷惑をかけるだけのような気はする -
Posted by ブクログ
戦争ジャーナリストである著者の体験記でして、読み方によっては著者の自慢話にも見え、それが鼻に付くところが無いと言えば嘘になりますが、とはいえ銃弾と死体の渦巻く戦場を、ある意味純粋に「楽しみ、生き渡ってきた」それらの素直な描き方は、リアリズムでもあります。
そんな言い方をすると「不謹慎な!」」という人もいるかもしれませんが、不謹慎と声高に叫べば現実が変わるわけなんてことはないので、それらの声を予想しつつも書ききった著者には敬意を表したいところ。
この本には、重苦しい戦場だの、政治的な混迷さだのは、たいして描かれません。ただ、そこにある戦場。それが、主観的な視点からですがシンプルに描かれている