青本雪平のレビュー一覧
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転校を繰り返す小学生の礼恩が転校先で嘘に出会いバールのようなものを手にする話。礼恩が出会う嘘はキラキラしたものではなく重たいもので、その嘘の背景を知り心にのしかかる。靴の中の小石が礼恩同様私にも刺さる。ちょっとバールの怪人が気になる。Posted by ブクログ
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連作短編集の形式を取っているが、一編一編が実に印象に残る。転校を繰り返す主人公の視点から描かれる様々な謎。そして共通する「バール」とは一体何なのか。
個人的にはもう少し突っ込んで描いて欲しい部分もあったが、作者はこれを狙ってきているのだろう。Posted by ブクログ -
“のようなもの”と表されるバール。初読み作家さんだからコメディ寄りなのかシリアスなのか猟奇犯罪ものかわからず読んだが、意外なミステリーで面白かった。ちゃんと正しく使ってた。Posted by ブクログ
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読後感は「そーかぁーバールかぁ・・・」となる。
無限に作られる音楽と違ってミステリのネタはだんだんと枯渇しつつある。
どんなに素晴らしい小説でも「似ている本、あったな」と思うと感動も少し薄れる。
作者としてはあの手この手で、読み手に爪痕を残そうとする。そしてその「あの手この手」が新作の面白いところだ...続きを読むPosted by ブクログ -
幼いころから引っ越しを繰り返し、転校を続けることで周りに「擬態」してあわせることを処世術とする少年礼恩。彼が転校先で遭った様々な事件が連作短編の形で描かれ・・・で最終章。なるほど・・・そういう構成・・・なかなかに面白かったけど、それ以上にややこしいな、と。えっと、つまり・・・と頭の中で整理するインタ...続きを読むPosted by ブクログ
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最後まで読んだあとに、プロローグをもう一度。
ああ、そうだったのか…って納得。
わたしはバールを正しく使えているのだろうか…?
わたしが使っているのは【バールのようなもの】ではないだろうか…?
そう考える本でした。Posted by ブクログ -
父の仕事で転校を繰り返す小学生の要目礼恩(か(な)めれおん)。
クラスの中で目立ち過ぎず地味過ぎず、な自分を「擬態」で作り上げている。
礼恩の周りの「嘘」を解いていく連作短編集。
インパクトのあるタイトルと装丁。
書店員の絶賛が過大過ぎてハードルが上がってる気がする…
作中に何度も出てくる「バール...続きを読むPosted by ブクログ -
要目礼恩という男の子が主人公の短編集。父の仕事の都合で転校を繰り返すことで、周囲に擬態する力を身につけ上手く生きていく。
それぞれの話はライトなコナンくんみたいで面白かった。ミステリーのジャンルもバラバラで飽きさせずさくっと読める。
ただバールに対する結末があまり腑に落ちず、???という感じで終...続きを読むPosted by ブクログ -
大昔に読んだ清水義範の『バールのようなもの』のタイトルを思い出しましたが、バールにまつわる話の印象はあまり残らず。最後にプロローグを読み返したくなるつくりにしてやられましたPosted by ブクログ
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とてもインパクトのあるタイトルなので、読んでみたいと思った。
バール怪人とかバール男とか、都市伝説的なオチで進むのかと思っていたが、
着地点が素晴らしくてびっくりした。
転校をたくさんしている小学生の礼恩くんの、連作短編集。
嘘つきの女の子と、けしからんぞおじさん。
海辺の町でタイムマシンを作った話...続きを読むPosted by ブクログ -
読後に自分に合うかどうかを考えたら合わないと思ったので★3
読みやすいですし、結局バールはなんなのかを最後にまとめてくるのは面白かったけれど、最後にこの話の本当の色を知らされた時に、それが自分の苦手な色だったので、完全に好みによる評価です。Posted by ブクログ -
作品内での、バールの使い方が効果的なのかは良くわからなかったです。が、文体に引き込まれ、主人公の息づかいまで伝わってくるようでした。心の動きや、エピローグから又最初に戻り読み直してしまう構成が良かったです。Posted by ブクログ
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バールのようなもの、とはなんと便利な言葉でしょうか。結果バールでもバールでなくても良いからです。さらに重要なのは警察があえて凶器名を公表しないことで[犯人しか知りえない情報]との照合もできるのです。(推理小説読みすぎ…)
What is bar?
そもそもバールとは何なのでしょうか?
ちょっとバー...続きを読むPosted by ブクログ