堀越啓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アート=皆が当たり前だと思って空気を読んで従っている常識に対する問題提起
読んでみたけど、私無意識でも街中の彫刻とか好きで見てたなと思った。日本に居た時もイサム・ノグチ巡礼したし。これ読んで更に彫刻を見る解像度上がった気がする。やっぱり美術好きだと美術の本場に住むことから得られるものが多い。
アメリカが経済の中心になった時にアートもアメリカが台頭するようになったのは、経済とアートは関わりが深いんだな。
プロテスタントで美術は発展しづらく、カトリックで美術は発展しやすいんだやっぱり。私美術が好きで美術視点で世界の国に興味を持つんだけど、イギリスに興味持てなかったのはそれが関係あるだろうなと -
Posted by ブクログ
美術館の楽しみ方を知りたい人にはうってつけの本。ちょいちょいイラストがありつつ丁寧な説明や実際に美術館で使えばより頭の中がまとまるようなフレームワークが用意されていて実践的だった。
特に美術を感じ取る人の階層(パーソンズの発達理論から見る5つの段階)がわかりやすかった。
私も個人的な好みなどで止まることが多いから勿体なかったなと思う。美術史も忘れているので学び直す必要があると思った。
時代背景や美術史の流れや作者の人生を知ってるだけでもだいぶ作品の興味度や理解度が上がるので行く前に前提の知識を入れるか入れないかでだいぶ楽しみが変わると思った。 -
Posted by ブクログ
やはり美術とひとことで言っても、あまりに広くて深い大河のよう…。
「超論理的」に作品を考察できるようになれればおもしろそうだな、とは思いつつも、やっぱりお勉強的な知識の蓄積は不可欠なんだと思い知らされたようで遠い目をしたくなりました。笑
フレームワークを用いて、だれでも比較的簡単に自分の思考を整理しながら美術鑑賞できる方法がつまった実用的な1冊。
ぜんぶを使いこなせるにはかなりスキルが必要な気もするけど、次美術館に行ったときには間違いなく見方、考え方、感じ方に少しの変化はあるはず。
美術ってアートって、なんか難しいけどなんか好きだな、という曖昧な気持ちだったのが、
アートを通じて人生を豊か -
Posted by ブクログ
ネタバレ美術作品を「好きだ」「綺麗だ」「わからない」といった表面的な感想しかでてこない人で、もっと深く美術を味わいたい、語りたいと思っている人向けの本。
これまでに作品を通してみえてこなかったもの、すなわち時代背景や作家自身の人生を知ることで、作品が見えてくるというところに共感しました。
美術の背景を知るには、マーケティングなどのビジネスでよく使用されるフレームワークを使用します。
この本では、実際にレオナルド・ダヴィンチなどの作品をフレームワークで読み解く例をたくさん上げてくれているので、やり方がわからない人はお手本をみながらまずは真似してやってみればいいと思います。とても実用的な一冊です。学 -
Posted by ブクログ
ネタバレ美術鑑賞が佳いとは聞くけど、その魅力とか見方がわからなかったので、ドンピシャの本でした。
美術が今求められるのは
・新たな価値を生み出す見方を増やす、イノベーション、
・決断するときの内なる羅針盤を形成
・心にビタミンをもらえるエネルギー源
実際の絵画を参照しながら、順序だてて説明してくれてわかりやすい内容でした。
鑑賞レベル
1、直感的で表面的な好き嫌い
2、本物そっくりがいい
3、アーティストへの生き様や表現がいい
4、アートヒストリーをわかった上で判断できる
5、評論的に独自の見解を示せる
私はレベル2
感性とは自分のデータベースの情報量と質
その蓄積が感性へとつながる
まず -
Posted by ブクログ
美術鑑賞レベルを5段階に分けて解説したり、読み解き方として「3P」「作品鑑賞チェックシート」「ストーリー分析」「3K」「A-PEST」とそれらを必要に応じて組み合わせた鑑賞方法を提案している本。
深く読み解きたい美術作品やアーティストの「時代」「場所」や「人生」、同時代の「ライバル」「革新的技術」や美術作品を購入する「顧客」などをフレームワーク、チェックシートにまとめ、多面的に鑑賞する。まさに「立体的美術鑑賞法」だった。ただ、それらを使いこなすには、かなり鍛錬(と手間)が必要な気がする。
私自身はエッシャーやミュシャといったわかりやすく興味を惹かれる画家とその作品は好きだけど、その他は鑑賞レ