大橋洋平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
緩和ケア医として、というより、がんが転移したいちがん患者としての思いを赤裸々に語った内容でした。
やはり医師なので自分の症状が客観的にわかりやすく語っておられ、癌患者の日常の大変さが、癌患者が身近にいない読者にも伝わりやすい文でかかれていました。
嫉妬もするし、理想のようには生きられない、妻に怒鳴ってしまうこともあることもかかれており、等身大で共感できました。
それと、この本を読むと、結婚っていいものだなあ、と思ったりします。
自分の命より大事な命であり、隣にあるのが当たり前の日々を生きるパートナーを見つけるって素晴らしいですね。
奥さんの手記もあり、互いに尊重しあう関係が伝わってきて心温まり -
Posted by ブクログ
病気になった人にしか分からない痛みや苦しみってあると思う。こういう闘病の本を読むことは、完全には理解出来なくても理解しようと努力し、少しでも寄り添えるようになるには大事だと思いました。
確かに癌は、完治して克服することが素晴らしいし、美しいとされているのかも。そういう方々も本当に素晴らしいし、みんなに勇気を与えるけれど、完治が望めなくても頑張って生きている人達がたくさんいる。この言葉は緩和ケア医師として、多くの患者さんに接し、さらにはご自身も闘病を経験した著者だからこその言葉だと思った。私も忘れかけていたかも。
そして妻視線での文章も泣けた。癌と告知された日、再発したと聞いた日、本人にとっ -
Posted by ブクログ
がんの緩和ケア医をしていたドクターが胃がんになったという話。
手術と抗がん剤治療を受けながら、非常勤ながら仕事を続けて、旅行にも出掛けているみたいだから満足な予後だと思う。
体重が100キロを超えていたというから、やはり肥満はガンのリスクを上げるのかもしれない。まだ50代というから若すぎる。
これまで仕事で末期癌患者と向き合ってきて、現在まさに自分がその立場になっているということで、患者の気持ちがよく分かったと書いてあった。
特に患者が医師の言うことを聞かない時は、苛立ったみたいだが、いざ自分が患者の立場になるとワガママ言いたい放題だったらしい。
やはり仕事で経験しているとは言っても、