橘川幸夫のレビュー一覧
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著者は4人の共同メンバーと共に始めた、雑誌の創刊時代から回顧する。出版の素人たちが、自費で印刷した同人の投稿誌を、自ら書店に持ち込むような黎明期。これは、自分にとっても洋楽と出会った頃の物語。
ヒットチャートの記録を続け、ロックについての理解にも飢えていたあの頃。もちろんネットも動画サイトもない...続きを読むPosted by ブクログ -
熱い時代の熱い話です。
1972年と言えば私も洋楽を聴き出して2年目、土曜日のFM東京ブリジストンハッピーロードを愛聴して徐々に洋楽の知識を深めていた頃でした。
中学生はロッキングオンなんて勿論知りません。
平凡や明星にヒッソリと載っていたアイドル扱いのロックスターの記事を読んで自らを慰めていまし...続きを読むPosted by ブクログ -
高校生の時、その発売がとても楽しみだったロッキングオンの創刊秘話、既にRO紙上などで断片的に読んだエピソートもありますが、改めてその歴史を振り返ることで感慨深く読みました。また、渋谷さんが出版ビジネスの限界を見通してイベントビジネスを立ち上げたり、橘川さんがインターネットがまだ無い時代にポンプという...続きを読むPosted by ブクログ
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2016年11月29日。 著者は橘川幸夫。
1972年にロック雑誌「ロッキング・オン」を創刊した4人のうちの1人が、創刊からの10年を中心に書いた本。
ぼくは1994年から2001年くらいまで「ロッキング・オン」をとても熱心に読んでいたので、その歴史が知りたくて読んでみました。
大学生が集まっ...続きを読むPosted by ブクログ -
シフトマケーティングというおもしろい考え方をしていた。
「大人らしい」「子供らしい」
「男らしい」「女らしい」という言葉が、
入り交じり、境界のないモノに変化してきている。
現代の進行によって変化し、崩壊しはじめている。
そしてそれぞれが
「自分らしさ」「本当のライブ感」を求めている。
居酒屋...続きを読むPosted by ブクログ -
1950年代生まれのロックな筆者が凝り固まった頭を目覚めさせるパンチを繰り出してきた!みたいな本である。
筆者の経歴がまず良い意味でおかしい。音楽投稿雑誌「ロッキング・オン」を仲間3人と創刊、パソコン通信時代は草の根BBSを運用、NIFTY-ServeのFMEDIAのシスオペ、その後はインターネ...続きを読むPosted by ブクログ -
やはりこの時代の話は面白い。そして、羨ましい。
僕も高校〜大学生の頃に読んでいたロッキングオン(僕はJAPANの方がよく読んでたけど)の創刊時代のお話。
僕が読み始めた頃には橘川さんは既にいなかったから、知らなかったけど、創刊当時のメンバーがつくったメディアや記事は知らないあいだに目を通してそう。
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時代とエネルギーと才能の混ざり合い。1960年代~70年代の混沌とした空気感が伝わる。私小説のような、詩のような、自分語りの流れで音楽批評する構成に好き嫌いが分かれるが、その後の創作の流れに、大きな影響を与えたことは確かだろう。
中学の頃、背伸びをしたくてロッキング・オンを手にしたが、何が書いている...続きを読むPosted by ブクログ