松岡亮二のレビュー一覧

  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    前半2/3ぐらいはSSM調査の結果を示すことに費やされているが、冗長な上、解釈にも慎重な姿勢が目立っているので読んでいてちょっと疲れる。

    著者の主張は最後の一章。われわれには生まれによってそれぞれに異なった「ふつう」が与えられる。子供のまわりの「みんな」もそれぞれ階層化されており、日本全体の平均とは全く異なっている。「みんな」に合わせているうちに進学していく子もいれば、大学進学が珍しい高校に入学する子もいる。
    スタート地点である親のSES・教育度が小学校時代の学習時間、学校への親の関与率、通塾率、メディア消費時間(YouTubeなどを眺めたりする時間)、大学進学率、、、とその後も格差を全く縮

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    2022年09月28日
  • 教育論の新常識 格差・学力・政策・未来

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    edtechをベースにして個別最適化の学びは、自律性や自由をうたっているが、その実態は、学びの自己責任化ではないだろうか?→学びの公共性が崩れるのでは?

    性別が溢れる学校教育は、男女格差の認識を大きくしているのではないだろうか?

    学校リスクは、教育だからという大義で見えない。教員の働き方は、子どものためだからという文化で、おかしなものになっている。

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    2022年01月24日
  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    データで環境による学力格差を表した。学力格差を埋めるために、データをもっと収集し、教職課程で教育格差の履修を提案している。

    現在の日本の学校の機能は、学校という集団社会での生活方法を伝えること、学力によって選抜することである。

    1990年代までは、地方の方が教育意識が高かった。しかし、現在は、三代都市圏内の方が高い。また、教育環境が不利な状況からでも、大卒になる人が多かった。現在は、教育環境が不利な状況の人は大学になりにくい。つまり、教育格差は拡大している。

    幼児教育期
    親が大卒以上である場合の方が意図的教育をする傾向にある。→親が高学歴であるほど、子どもの教育に関するスタートが早い

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    2021年11月30日
  • 教育論の新常識 格差・学力・政策・未来

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    仕事上、情報のアップデートに。とりあえず、教育まわりの最新キーワードや話題をざっくり知りたいというニーズにうってつけ。

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    2021年10月19日
  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    研究者の本だなぁと思った。リアルだとめっちゃ早口で喋りそう。あとユーモアを交えた例えが良くわからん。

    けども書かれていることは素晴らしくて、難病の病理を突き止めようと様々なエビデンスを用意してくれているし、分析も的確かと。人は生まれによって踊る舞台が決まっていて、教育制度もそれを助長するシステムに自ずとなってしまっているということよね?まぁそうだろうなぁを間違いなくそうですと言い切れるようになるにはとても労力がいることだし、研究の成果としては十分だと思う。

    ただそれを承知で言わせてもらえれば、日本の教育制度はそれでも平等だと思う。別に入学金が払えないから低層の学校に行かされるわけでもなく、

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    2021年10月12日
  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    そうだろうなぁ思っていたことを、ファクトを基にキチンと数字で示してくれた本。

    高学歴の両親は、子供に金をかけられるし、大学に行かせるのが当たり前だと思っているから、子供のゲームとテレビ視聴時間に制限をかけ、勉強するように仕向ける。

    小学校入学時点でついた差は、日を追うごとに拡大し、高校入学時には決定的な差になる。底辺高校は一切勉強せず、そのまま就職し、同じような子供を再生産していく。。。

    残酷な現実を、示された!

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    2021年04月22日
  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    2021.02.25 しっかりとしたデータ分析によって、しっかりと体型的に論理的に教育格差の現状を分析されている。改めてしっかりと確認できた。感謝したい。

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    2021年03月15日
  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    所得格差も広がっているが、今の日本では、教育格差が広がっているそう。私は東京生まれで教育熱心な両親・祖父母に育てられたせいか、私の思う「普通」と他の「普通」は違うのだと認識した。世界的に見れば日本はまだ能力が高いそうだが、格差が広がれば普通は減る。やはり教育は大事。

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    2020年12月19日
  • 教育格差 ──階層・地域・学歴

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    教育に関する、各段階における格差が述べられていた
    一番印象的だったのは、著者がこの本を書いたことを、村上春樹の言葉を用いて「文化的雪かき」と表現していた事
    この意味は、知的なモノではあるが、自分がやらなくても誰かがやる事であるという意味だ
    教育に関する問題提起が、このような表現をなされる状態になってしまっている事に目を向けるべきだと感じた

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    2023年12月26日