綾藤安樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ空自のパイロット×ウェディングプランナーという異色のカップルの契約結婚話。
かつお仕事話でもあるので、両者の仕事の裏側も垣間見えて興味深かったです。
どちらの職種も自分としては遠い存在だったので、少しでも普段の仕事ぶりや仕事に対する思いを知ることができたのが貴重な体験だったと言いますか。
特にヒーローの同僚の結婚式話は印象的。
サプライズで流された映像も、その発想も、最後に偶然とは言え上空を飛んだ飛行機も、本当に素敵な結婚式でした。
だからこそ、その後で訪れた悲劇がより胸にきました。
主役二人にとってもターニングポイントになったエピソードだったとは思いますが。
自衛隊に所属している以上は、通常の仕事以上にその「悲劇」に遭遇する確率は高いのでしょうが、いざその場面に出くわした時、自分ならどう行動するのだろうと。
知ってはいても、いざ体験するとなると……乗り越えられないかもしれない。
あの時のヒロインの言葉には、それだけ重みがあった気がします。
その山場を越えてからのラストエピソード。
実に呆気なく訪れた契約終了の時。
作中も「任期」の話、彼がここに赴任してから「何年」経ったかなどの伏線はあったので察してはいましたが、ここでかと。
しかも彼の気持ちが見えないから、さくさく別れの準備が進んでいくので、読んでいるこちらも大分焦りました。
え、このまま二人の関係、終わるの?
まあ、無論終わる訳もなく。
最後の最後のどんでん返しは爽快でした。
まさかのお姫様抱っこからの逃走劇。
最後の一歩を詰めたのは、まさかの彼から。
その彼に対してのヒロインの返事が男勝りな強気発言。
惚れ直しました。
序盤はあれだけ前の男の人のことでウジウジしていたのが嘘のような成長ぶり。
仕事でのやりがいを見つけ、目標を見つけ、価値を再発見できたからこその成長だったのでしょう。
ヒーローにも言えることですが。
そんな二人に相応しい門出になったと思います。
互いに大嫌い、理解できないところからの大逆転劇。
恋に悩む人にも、仕事に悩む人にも、何か答えが得られる、そんな話ではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ記憶喪失の彼の名前は思っていたより早く判明したけれど(前半くらいだった気が)そこからが長かった。
まさか海外にまで話が及ぶとは。
しかも、待ち受けていた真実が、予想以上に重くて驚きました。
現実は、彼が悪夢だと言っていた記憶喪失時代と変わらない、寧ろ孤独という意味では酷かったかもしれない。
重い展開ではありますが、出てくる登場人物が基本的にいい人たちばかりだったのは救いだったように思います。
彼らを傷つけるような人たちがいなくてよかった。
取り戻したものは幸せとは限らないものではあった。
これから先も苦しいことはあるかもしれないけれど、どうか真実に辿り着いたこの二人の歩む道が、少しでも幸多い日々でありますように。
文章はさくっと読める系統ではあるのですが、後半の展開はなかなかハードになったのは本当に予想外でした。
油断できない……