金城順之介のレビュー一覧

改訂版 ゼロからスタート！ 金城順之介の中小企業診断士１冊目の教科書

金城順之介 / LEC東京リーガルマインド

身近に中小企業診断士の資格を取得している人が結構いるのだが、いまいち凄さが分からなくて、理解しようと読んだ本。守備範囲の広さに驚いた。マーケティングから生産、品質管理、会計、人事まで。いわゆる経営の基本をおさえようという資格だが、世の中にとっては、コンサル的な立場。補助金の手助け以外に、本当に役に立っているのかなーと。

私は資格を取る気はないので、好奇心だけで眺める。SWOT分析とか、アンゾフの成長ベクトル、
ファイブフォース・モデルとか、お馴染みのフレームワークが並ぶ。

人事考課で気をつけたい5つの誤差傾向。ハロー効果、中心化傾向、寛大化傾向、論理誤差、対比誤差。ふむ、この対比誤差だよなーと。考課者自身との対比によって評価する、つまり、評価する側のレベルが低いと「素敵パワーポイント」「キラキラしたプレゼン」「作られた数字」「カッコよい横文字」に騙される。誰の成果かも見抜けない。偉い奴は狡い奴、だが狡い奴はクリエイティブではない。これは日本全体の課題。

ー　多少難易度が高く、達成度が感じられるような仕事を増やす職務充実（ショブエンリッチメント）が有効。

なんか気付くと人事の項目ばかり読み込んでしまっている。合理性だけで判断できないので、最も難しいんだよなーと。