圀府寺司のレビュー一覧

  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ゴッホの絵を、すごい、なんて言葉でまとめてはいけないと思った。天才なんて言葉でまとめてはいけないと思った。
    幼い頃から、社会で生きにくい特殊性をもち、しかし慈愛のような自己愛のような人間の醜さをもち、他者の感情に敏感に生きるような。
    なんでそんなに辛いんだ、と、思ってしまうほど、痛々しく思った。
    同時に、今も彼の作品と、彼の生涯を見れることに、最大限の敬意と感謝を。

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    2025年09月05日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ゴッホは「超」筆まめ。デッサン入りの手紙を山のように書いた。とくに弟のテオあての手紙は600通以上が残る。これらの手紙によって、どの絵をいつどのような意図でどのように制作したか、なにに迷い、なにを思っていたかがわかる。
    パリ時代の2年間は手紙がほとんどない(なぜならテオと同居していたから)ため、この時期をどう記述するかが腕のみせどころとなる。本書は、ゴッホがパリで印象派からなにを得たか、パリで出会った浮世絵が「触媒」として彼をどう刺激したかが論じられている。
    過不足なく、しかもコンパクト。ゴッホの入門書として最上。

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    2025年05月02日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    心から購入して良かったと感じる一冊。今後も何度も読み返すと思う。
    ゴッホの人生、作品、手紙を時系列に沿って非常に分かりやすく、且つ細かい情報まで記載されているので、当時の情景やゴッホの心情を想像しながら読める一冊です。
    事実が曖昧で憶測でしか語ることができないような部分も、筆者の単なる妄想ではなく、様々な背景や状況を踏まえて合理的に推測されているので説得力があり、とても読みやすかった。

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    2025年02月20日
  • ゴッホ

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    自分について悩んでいる人にオススメ。辛くて苦しい人生でも、まっすぐ努力していくことが出来るのは、幸せなことだということを教えてくれます。

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    2025年01月20日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ゴッホが今日評価される所以は「多くの手紙が残されてるが故に画家の心情や技法などが詳細に解説されているから」というのはなるほどなぁと思った。狂気の画家という印象が強かったが、随所に引用される手紙からは生真面目で悩みやすい性格、そして文才が読み取れる。著者も日本語訳に関わったという書簡集は、近年多くの時間をかけて改定されたらしい。そちらも1度見てみたい。

    また、ゴッホと言うと印象派のイメージが強かったが、伝道師を目指して挫折した彼は「宗教」から脱しきれず、絵の中にも様々なモチーフが隠れているというのは知らなかった。これを機に、そういった観点からもゴッホの絵を鑑賞してみようと思う。

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    2024年11月03日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ネタバレ

    序章の出生から第一章のオランダ時代から第5章のオーヴェル=シュル=オワーズ、そして終わりに...という構成になっている。
    著者はゴッホの書簡を翻訳しておりゴッホ研究の第一人者!

    各章ごとにキーとなる絵画が載っており、その解説?ともいうべき内容がゴッホ自身がテオに送った手紙などを参考にして解説される内容である。さらにゴッホの宗教家としての背景や家族、時代などの背景も盛り込まれており、とてもわかりやすく、興味深く読み進むことができる。

    ゴッホが絵画に込めた思い。モチーフの意味なども含め
    細やかな解説があるのはゴッホが筆まめであったこと、手紙を送る相手いたこと(弟のテオ)そしてその手紙大切に保管

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    2024年01月21日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ゴッホの若い時からの生い立ち、考えがまとめられた本。

    ゴッホが情緒不安定で耳を切ったりしてたのは知っていたが、若い時から激しい性格で女性に対しても執拗であったりなど、よりリアルなゴッホを知ることができた。そしてゴッホの絵の価値を高めているものに、膨大な量の手紙があるというのもまた面白い。

    絵というのは単にそのものだけではなく、その背景や画家自体、時代など様々な要素が絡み合って評価されるものなのだと改めて感じた。
    作者のゴッホへの愛が感じられるとても面白い本だった。

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    2023年11月26日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ゴッホ展のミュージアムショップでこの本を見つけました。
    とても丁寧にゴッホの生涯が描かれ、代表作はカラーで掲載されているので、分かりやすいです。
    弟テオとの関係、ゴッホ自身の生きづらさ、日本への憧れ。とても興味深いです。

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    2019年12月15日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    中途半端なゴッホの解説本ではなかった。
    中心的なものを浮き彫りにして、ゴッホはなぜ?
    を詳しく述べているのが特徴で、いい本に出会った気がした。

    ゴッホは、27歳から描き始めて37歳で生涯を閉じる。
    わずか、10年の間に、画家としての才能が開いた。
    しかし、経済的には苦しく、弟テオの仕送りで生活していた。
    精神的にも、肉体的にもかなりの困難があった。
    それでも、絵を描き続けたことで、ゴッホの絵が完成していく。
    「ゴッホは生きることの難しい人間であった。」という書き出しが
    ゴッホの人生を表している。「真剣さと気難しさ」
    ゴッホは、たくさんの手紙を書いていて、その手紙から
    ゴッホのあり方が、より強

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    2019年10月18日
  • ユダヤ人と近代美術

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    最も難しいテーマを紐解いてしまった。ユダヤ人と美術。同化という、圧力と戦略の両方である生き方の呈示に圧倒された。

    わたしも宗教的にマイノリティなので、他人事で済まされなかった。

    もっとユダヤを知ろう。

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    2018年06月01日
  • ゴッホ

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    自分も人付き合いが苦手なのでゴッホに共感することがあった。絵が評価されなくても地道に絵を描き続けていて凄いと思う。

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    2025年04月27日
  • 小学館版 学習まんが人物館 ゴッホ

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    ネタバレ

    この本を読んで知ったことはゴッホの絵は少し時間が経ってから世の中で認められたということです
    ですが最後は自殺してしまいました
    もう少し早く世の中が認めてくれれば良かったのにと思いました

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    2023年09月12日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ファン・ゴッホー僕には世界がこう見えるー360°体感型デジタル劇場、第二弾。ようやく体感してきました。平日午前予約だったからか、余裕があって、場所を変えて3回見ることが出来ました。ゴッホの作品の中に身を置く、感性が新しいなあ、若いなあと思いながらゆったりした時間でした。
    で、せっかくなのでショップで一冊。角川ミュージアムアムなので“KADOKAWA ”しか売ってません。
    日本人が大好きな画家と言われていますが、ゴッホの日本への憧憬も想像以上でした。ゴッホの生涯は、教科程度の知識しかありませんが、彼の苦難の生涯に寄り添った、弟ティオとその妻の存在は、大きなものでした。今、ゴッホの作品が世の中にこ

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    2022年12月04日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    ゴッホ展に行くので予習のために読んだ。

    わたしはゴッホについて何も知らない。なんか耳を切った変な人、ひまわりを描いた人、くらいしか知らない。本書を読んだ直後は悲しい気持ちになってしまった。

    本書はゴッホの人生について、手紙と絵画、そしてゴッホを取り巻く環境をベースに語られている。ゴッホの生きづらさというか他人とうまく距離感を保てない感じが読んでいて辛い。
    一方で絵画がどういう背景を持ってどんな意図で描かれたのか、当時のゴッホの状況や手紙から読み取れる。著者の「おわりに」にも記載されているが、ゴッホが特別なのは書簡が膨大に残っているからだ。
    ゴッホの絵画は宗教的意味と結びつくものが多い。私は

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    2021年11月22日
  • 小学館版 学習まんが人物館 ゴッホ

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    上野の森美術館で行われているゴッホ展を観ようととやって来たら、130分待ち(2020年1月12日15時20分)。観るのを諦めて、この本を読みました。マンガですが、巻末の「写真でたどるゴッホ」など、中身が充実していて、なかなかいい本だと思います。

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    2020年01月12日
  • ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家

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    正直期待していなかったのだが、しっかりとしたゴッホの人生を辿る一冊だった。
    彼の画家になるまでと、画家になってからの10年の要点をまとめ、手紙や彼の絵から、画家本人の感情や宗教、家族や人間関係という彼自身の人生を垣間見ることができる。
    書簡集も読んでみたい…

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    2019年11月25日
  • 小学館版 学習まんが人物館 ゴッホ

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    ゴッホのこともあまり知らなかったけど、
    ひまわりを描いた人、
    耳を自分で切り落とした人、ってことだけ知ってた


    そこまでのゴッホの人生について、そして
    彼の様々な作品について、わかりやすく描かれている。

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    2021年01月19日
  • 小学館版 学習まんが人物館 ゴッホ

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     フィンセント・ファン・ゴッホの子ども向けのマンガ伝記です。
     今年,「ゴッホとゴーギャン展」を見に行ったこともあって,「そういえば,ゴッホって耳を切ったり,自殺したりしたんだったっけなあ」と常識的な知識を思い出したのです。なんでそういう風になったのか,チョット気になったので,読んでみました。
     ゴーギャンとの短い同居生活の後で耳を切り落とすのですが,それは,ゴーギャンとの不仲がキッカケだったようです。
     また,自殺したのは,弟のテオが病気になったのは「生活費のほとんどを面倒見てもらってきた自分が至らぬせいだ」と思い詰めていたようです。
     37歳で自らその一生を終えたゴッホの作品で,存命中に売

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    2017年02月05日