丸山圭三郎のレビュー一覧

  • 言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

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    「ナンセンスとは言葉による言葉の破壊であり、一義的記号としての言葉を多義化する充溢現象と、言葉を音のイメージの戯れに変えてしまう空語化という一見両極端の操作によって、言葉にグロテスクでエロティックな肉体性を回復させる運動」なのだと丸山はいう。それを見たいし、それをやりたい。

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    2009年10月07日
  • ソシュールを読む

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    10回の講義をまとめた内容。8回まではソシュールのテキスト(?)に基づいた逐語的な解説。9,10回で著者の主張。言葉によって、人間がマイナスになったという指摘が面白い。ホモ・デメンス。索引付き。

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    2023年10月06日
  • 言葉と無意識

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    読む前は4章「無意識の復権」に興味があったが、ラカンに絡めての説明のため、挫折気味になりつつなんとか読み進めた感じ。
    動物と人間の差異を知ることによって何が明らかになるのかどうかは自分はよくわからないが、どうもにもうまく理解できなかった。

    最終章は新書らしくてよかった。

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    2019年04月28日
  • 言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

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    <コード化された差異>としての表層言語と<コードなき差異>としての深層言語の間の往還運動こそが、ニヒリズムと狂気に囚われること無く、生活する世界を豊かに見出しながら生きていくために肝要である。というのが本書の主張を大雑把にまとめたものである。そうした主張を、言語学に精神分析学・現象学の知見を持ち込むことで展開している。
    個人的に収穫だったのが、ラカンのpoint de capiton――<クッションの綴じ目>ないし<マットのつまみ>――についての記述であった。メルロ=ポンティがソシュール的な差異の体系のなかに本質的な絆を持ち込もうと画策し、いわばソシュール言語学のヴァージョンアップを図る瞬間な

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    2014年01月12日
  • 言葉と無意識

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    眼に見えないモノこそ大切だ。眼に見えるものしか信望しないとすれば、表層にしか、批判する視野の狭い人になてしまうだろう。
    言葉の裏にあるものが言葉なのだとすれば、見えないモノを見るというのは、ただ、そういう見えないモノを、意識するという事になるのだろうか。

    確かに、認識という行為においては、言葉主義なのかもしれない。でも、言葉が総ての世界構築になっている訳でもない。なぜなら、人間が、認識出来る世界というのは、宿命的に、極小の世界であり、極小の世界が総てではないからだ。遥か宇宙の果てというのは、人間の認識の上では永遠に捉える事のできない真実だ。

    それに認識という行為の汎用性も、またまた疑問に残

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    2013年04月02日
  • 言葉と無意識

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    一言で言えば、ソシュールをフロイトに橋渡しするような試みの本です。理性/感性という西洋では伝統的な二分論を批判し、無意識から言葉が生じるダイナミックな運動として捉えようとしています。

    非常に面白い指摘も多いのですが、残念なのは抽象的な概念を羅列したロジックの部分については文意が読み取りにくく、新書と言う形態なのでもう少し分かりやすく解説してほしかったと思います。

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    2011年10月23日
  • 言葉と無意識

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    高校の現代文の授業で一部抜粋を読んだ後、全部読みたくなり購入。現代思想の問いは、言葉の問題に収斂する。自分には難書。

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    2009年10月04日