丸山圭三郎のレビュー一覧

  • 言葉と無意識
    読む前は4章「無意識の復権」に興味があったが、ラカンに絡めての説明のため、挫折気味になりつつなんとか読み進めた感じ。
    動物と人間の差異を知ることによって何が明らかになるのかどうかは自分はよくわからないが、どうもにもうまく理解できなかった。

    最終章は新書らしくてよかった。
  • 言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの
    <コード化された差異>としての表層言語と<コードなき差異>としての深層言語の間の往還運動こそが、ニヒリズムと狂気に囚われること無く、生活する世界を豊かに見出しながら生きていくために肝要である。というのが本書の主張を大雑把にまとめたものである。そうした主張を、言語学に精神分析学・現象学の知見を持ち込む...続きを読む
  • 言葉と無意識
    眼に見えないモノこそ大切だ。眼に見えるものしか信望しないとすれば、表層にしか、批判する視野の狭い人になてしまうだろう。
    言葉の裏にあるものが言葉なのだとすれば、見えないモノを見るというのは、ただ、そういう見えないモノを、意識するという事になるのだろうか。

    確かに、認識という行為においては、言葉主義...続きを読む
  • 言葉と無意識
    一言で言えば、ソシュールをフロイトに橋渡しするような試みの本です。理性/感性という西洋では伝統的な二分論を批判し、無意識から言葉が生じるダイナミックな運動として捉えようとしています。

    非常に面白い指摘も多いのですが、残念なのは抽象的な概念を羅列したロジックの部分については文意が読み取りにくく、新書...続きを読む
  • 言葉と無意識
    高校の現代文の授業で一部抜粋を読んだ後、全部読みたくなり購入。現代思想の問いは、言葉の問題に収斂する。自分には難書。