技術評論社から出版されているこのWEB+DB PRESS plusシリーズは、実際に稼動しているサービスの内部実装について細かく解説しているので、敷居は高いものの非常に重要かつ実践的な内容が書かれているので非常に面白かったりします。
本章のポイントはざっくりいって3つ。一つは、SE業務というと普通の
...続きを読む人はプログラミングが例となる論理的な部分をイメージすると思うけど、実際にサーバを稼動するときに大事なのは、それ以上にサーバを「物理的に」どう配置するかが重要だという事。ネットワークの構成、冗長化、機能分散といった部分は、技術の進歩によって確かに論理的に分散させる事も可能になってきているけど、やはりまずは物理的な構成に依存していることは避けられないというのは、以外と見過ごされている部分です。
二つ目が、サーバの不可分散について。近年も右肩上がりに続いているCPUの性能向上によって、もはや1個のプロセッサで1台のOSでは寧ろパフォーマンスが余りがちという自体も発生する状態においては、装置の不可状況を適切に見極め、チューニングしていく技術がますます重要になっている。そして、これについては「推測するな、計測せよ」。この言葉にすべて集約されているでしょう。
最後は、はてながこれらの構成や不可状況を見極めた上で、実際にソフトウェアを走らせサーバを稼動させるのだけど、そのソフトウェアは「全て」OSS、無料で公開されているのを使っているという事。これについては以前も他の本で述べてるけど、やはりIT業界はアプリケーションやソフトではなく、それらを用いて提供するサービスやインフラが「商品」となっているのが主流となっていくのでしょうか。