山崎明のレビュー一覧
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ブランディングに関する著者の考えがまとめられた本。
題目にはマツダと書かれているが、マツダに関するブランド戦略の記載は一部のみで、大半が欧州ブランド(自動車や時計、アパレル)がいかにプレミアムとしてのブランドを築いているかが述べられている。
ブランドは単に高級感があり、高いというだけでは全く意味が無い。日本発のプレミアムブランドが世界で上手くいっていないのは、ブランディング戦略が下手な点にある。ブランドとはその商品の確固たる方向性に意味があり、その方向性に共感する信者によって構築されていくと考察した。
その中でも昨今のマツダのブランド戦略は日本の会社としては珍しく、一目でマツダとわかるフォ -
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ネタバレブランデイングコンサルタントの著者の著作
トヨタ、レクサス、ソニー、BMW,MINIのマーケテイング戦略を担当してきた。30代車を乗り継いできて、マツダの素晴らしさに心酔。
ただマツダの記事は全体の1/10程度
・ものの良さだけで心の満足を与える事は困難
日本車は故障も少なく良く出来ているが、絶対に欲しい製品では無い。
・レクサスの初期モデルLS400は4000CCセルシオ
ただライバルのポㇽシエ911と比較して1/5の販売量
トヨタはワールドレースにレクサスブランドで出るべき。
・日産のグロリア、スカイラインは吸収したプリンス社製
皇室御用達でもあったプリンスブランドを消し -
Posted by ブクログ
トヨタ、レクサス、BMWと、車のプレミアムブランドを扱い、自身はかつてポルシェにほれ込んだ著者が、車を通じてプレミアムブランドとは何か、育て方、企業としての取り組み方を熱く語っている。欧州と日本でのプレミアムブランドへの向き合い方の根本的な違い、どうあるべきか、そして、最後は車を飛び越えて、日本としてのプレミアムブランドの擁し方を論じている。マツダに転じた経緯も説得力があるが、正直車に興味がないとふーん、という理解に留まる。
最初は車の話ばかりで、車に興味がないと、ついていけなくて取り残され感があるのだが、我慢して読み進めると、車を超えたプレミアムブランドとは?を論じており、この辺になると、車