谷川彰英のレビュー一覧
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古くからの地名の中には、命名した人達の「強い想い」が込められている。そういう史実に、各地の人々はもっと矜持を持って、それを胸に「より元気な地方を…」というのが本書を著した筆者の想いでもあるようだ。
“精神論”のようなモノは「片腹痛い」という話しになってしまうのかもしれないが、何か最近は「遠い時代の人達が抱いた夢や理想」に想いを巡らせてみることのような、「気持ちの豊かさ」や、そうしたモノを「受継いでみたい」と一寸だけ思うような「ささやかな矜持」というようなものが、然程大切にされていないような傾向が強まっているような気がしないでもない…だから、本書で取上げられているような話題は尊いように思う。こ -
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ネタバレ3.11以来、地震関連の書籍に手を取ることが多くなった。この本は、地震が来たときの津波の被害が想定される地域を明示しつつ、その土地の由来や地形についても詳しく述べられている。古地図が大好きな私にはたまらない一冊だった。
東京は坂が多い土地であるという。確かに地名も「道玄坂」「宮益坂」「赤坂」などすぐにたくさん思いつく。但し今は地下鉄が発達していたり、高層ビルが多く見渡しが悪くなっているので、通常我々が坂を意識して歩くことは少ない。その感覚の狂いが、津波からの逃げ遅れにつながると著者は警告する。
この本を読んでから、自分が今どのような土地に立っているのかを常に意識するようになった。そうしたら -
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ネタバレ<目次>
第1章 祈いてびっくり!ユニークな地名
第2章 動物が地名をもたらした
第3章 都会で気になる地名の謎
第4章 数字の示す意味は?
第5章 伝説を以下に伝える地名
第6章 古代史をたどる地名
第7章 武人たちの鼓動を伝える地名
第8章 北海道開拓がもたらした地名
第9章 都市名に隠された歴史
<内容>
地名本としては、ほんの導入編のエッセイ。警察職員向けの雑誌「BAN」連載のものを中心に再編集したものらしい。著者は元教育学者(筑波大名誉教授)。そっち系で名前を知っていたので、その後地名系の本を連発した際には、やや遠慮していた。地名研究は素人系の本がたくさん出ていて