ジェシー・S・ニーレンバーグのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ第1章 人と分かり合うことの難しさ
意思疎通を妨げる5つの性質
①変わることへの抵抗…人は自身にとって見返りがあることにしか習慣が定着しない。考え方等もそうだ。
②相手の話に耳を傾けない。聴講としては、見当違いの発言をする、不必要な質問をする、解決済みのことを蒸し返す
③先入観を持った聞き手…聞き手が持つ願望がものごとを歪んだ目で解釈するようにしてしまう。聞き手は勝手に言葉を捕捉し、派内を自分い都合よく解釈してしまう。
④根拠のない推測…相手が話を聞いていることを家庭に話すのはいけない。
⑤根強い秘密主義…自分のことを話したがらない。聞かれたことだけを答えた人がいる。
第2章 会話に乗ってもら -
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「話し手」が優位に話をするための単純な技術解説ではなく、
「聞き手」が何を考えているかという部分を心理学的な視点から丁寧に解説。
人と話が擦れ違うことや噛みあわないことは寧ろ自然なことであり、
基本的に人は分かり合えるものではない、という出発点が、
読み終える頃には相手への肯定感として抱けるようになるのだから不思議なもの。
何より腑に落ちたのは、話術のテクニック本でたまに見かけるような、
ただ人の気持ちを操作するための内容とはまるで異なっていること。
まずは自分側の思い込みや心構えを解きほぐすための構成になっている。
読んでいて納得する話も多く、目から落ちた鱗が二枚や三枚ではすまなかった。 -
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読書の目的
人に話を聞いてもらうには?
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●人は会話で感情を表現し、潜在的メッセージがこめている。
●コミュニケーションが難しいのは人と人だから。人の内面なんて「何でもあり」
●説得するには、まず下地づくりから。
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3年くらい前に読んで、すごく影響を受けた本でした。
再読すると、意外とサラ -
Posted by ブクログ
【目的】:話をきちんと伝えるコツが知りたい。
・話の目的、方向性を最初に知らせる。
・無言でうなづいていても、理解しているとは限らない。
・相手の気持ち・感情を尊重する。受け入れる。
・自分の感情も言葉で語り、相手の感情も引き出す。
・言葉はイメージの断片。主観的な言葉から受け取るイメージは人によって異なるので、具体的数値や例を説明したり、相手の理解を質問してみる。
・話を聞いてもらうためには、本題からそれないこと、一度の発言で伝えたいことは一つにすること、分かりきっていることは話さず、繰り返しに同じ表現は使わないこと、具体的な言葉を使うこと。
・質問により相手に考えさせる。
・確認、繰り返し -
Posted by ブクログ
■話し方
①聞き手は勝手に言葉を補足し、話を自分に都合よく解釈する。
②何かを質問するときに、なぜその情報が必要なのかという理由を省くと、相手に不信感を持たれやすい。
③会話をするとき、頭の中で相手と入れ替わって自分の言葉を聞く立場に立ってみよう。
④こたえやすい質問からはじめる。迷わずに答えられるというのは、誰にとっても快適なことである。
⑤感情を表現させる。感情は緊張を呼ぶ。緊張が高まった状態では人の言葉を受けとめてじっくり考えることはできない。だいいち、耳に入らない。だからここはぐっと言葉を飲み込んで、相手に話をさせる。
⑥言葉がつたえるのはものごとの一断面にすぎないのに、それで全体像を -
Posted by ブクログ
相手からうまく話しを引き出すための質問の仕方がわかりやすい。
聞く時には最後までコメントを排除せず、その後、YesやNoでは答えられない具体的な質問をする。
特に、感情が高ぶっている時に論理は無力でしかないので、高ぶりを受容し、欲求を吐き出させる。
受け入れの下地ができたサインが出るまで待つ。
興味深かったのが、人は相手の話を聞きながら思考することは非常に難しいということである。
自分が話してになっている場合、相手に的確な返事を期待しがちだが、それはやめた方がいいということだろう。
自分に置き換えてみても人の話しを聞いている最中はうまい考えは浮かばないものである。 -
Posted by ブクログ
章ごとに明確なテーマがあり、それのための方法論が具体例と共に分かりやすく書かれている。
重要な部分は太字になっているため、「章題(または節題)=問い、太字=解」をサクサク目で追える。
時間がない場合は具体例を読み飛ばすこともできるので、読者のニーズに応じて読むことが可能である。
タイトルに心理学という単語が入っているが、専門用語は皆無である。
記述が詳しく説得力があり、しかもこの原著が日本人以外である点が大きい。
日本人であろうがそうでなかろうが、コミュニケーションの基本は変わらないのだろう。
決して話をする側だけの目線ではなく、コミュニケーションをトータルでとらえている。
その理由として -
Posted by ブクログ
昔からサザエさんの状況を他人と共有できる回想シーンに、あれが使えればなぁと思っていた。
いくら筋道を立てて論理的に話しても、聞き手と同じレベルの情報を共有することはほぼ無理。なぜなら価値観、経験、状況が異なるから。という身も蓋もない前提から始まる。たしかに同じ本を読んだって(読書なのだから自発的に)、読後の感想は180度違うこともある、全く同じなんてことはない。
そこを出発点として、どうしたら能動的に聞いてもらえるか?心を開いて話してもらえるか?会話できるか?を説いていく。題名は「話し方」だしテクニックという言葉もでてくるが、人間は機械ではないのでマニュアルはないと認識しているように、ハウ