池田真朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
序盤に出てきた問題が面白くて読んでみたのですが、問題はそれだけで、若干残念に思えました……。
今現在、行政書士の勉強中なので、役に立つかなぁと思いましたが、民法改正の流れとか歴史とかながメインなので、直接活用はできませんね(笑)
まぁ、内容的には面白かったし、著者の主張は尤もだと理解できますが、気になるところが一点。
契約における無効と取り消しについて、どこのページだか忘れましたが、解説が間違っていました(多分)。
取り消しとは、取り消されるまでは有効なものとして扱われるもので、無効とは契約そのものが初めからなかったものとして扱われます。そこを間違えちゃだめでしょ!と思いました(笑)
僕の評価 -
Posted by ブクログ
面白いパーツだけを取り出して面白がらせるのでなく、民法全体を面白がらせてくれる本。読んで良かった。
「法学部の学生に企業の資金調達の話をすると、社債だの株式だのといった話をするが、たいていはそうじゃない」。と、そういう話から物権・債権といった基本の話から、流動資産の活用といったかなりテクニカルな話まですすめていく。
話の展開が具体的でありながら、きちんと理論の筋を追ったもので、なるほどそういうストーリーかと改めて腑に落ちるところがたくさん。
どちらかというと、少々法律を勉強したことのある人の方が楽しめるかもしれない。全く触れたことのないという人は、和久峻三の『民法おもしろ事典』の方がとっ -
購入済み
法律はやはり難しい?
法律の素人であるが、非常に興味深い内容と感じられたのか私が法律資格の勉強中だったからだろうか。
2020年に行われた民法大改正の前の話である。
改正後の民法しか知らない私は、『こんな経緯で今の改正があるんだな』と思えたが、それすら知らない人にはやはり法律ってハードルが高いなと感じてしまうかもしれない。
個人的には面白かったが全員におすすめできるかと言われたら微妙なところなので星3つにしてありますが、法律を少しでもかじっている人なら読む価値あると思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「民法は中小企業の金融法」というのはなるほどな、と思った。企業や人がお金を借りようと思うとき、まずは不動産を担保に借りるけど、不動産価値以上のお金は借りられない。しかし、その企業や人が、将来得られるであろう収入を引当にして、お金を借りられることができれば、もっと多くのお金を借りることができる。こんな契約を背後で支えているのが民法なのだということがよくわかる。江戸時代は債権保護法がないなかで、大名にお金を貸す商人が沢山いた。彼らが将来得られるであろう年貢収入を当て込んで。つまり、法があれば活発な市場が生まれるけど、活発な市場があれば常に法が存在しているとは限らないってことを大名金融市場は物語って