スティーブン・シャヴィロのレビュー一覧

  • モノたちの宇宙

    Posted by ブクログ

    21世紀に入ったぐらいから注目されてきた思弁的実在論を、カンタン・メイヤスーの思弁的実在論とグレアム・ハーマンのオブジェクト指向実在論の二大勢力を土台にして説明しています。

    そこまでならわかりやすい入門書として紹介しやすいでしょう。しかし著者の好みとしては、どちらかというとメイヤスーよりハーマンによるオブジェクトの独自の存在をめぐる哲学に傾いていることは読んでいてわかってきます。その一方で(おそらく著者自身が気に入っている)アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの汎心論を導入することによって、本書後半の議論は錯綜ひいては迷走していることは否めません。

    解説書で終わることなく独自性を追求した結

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    2024年02月04日