旗手啓介のレビュー一覧

  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    1993年5月4日、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)に派遣され、現地で「文民警察官」としてPKO(国連平和維持活動)に従事していた岡山県警の高田晴行警部補らの一行は、任地のカンボジア北西部で何者かに襲撃され、高田警部補は残念ながら亡くなられた。それから、23年。2016年8月にNHKが、NH...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    全国民が読むべき。戦争の脅威を身近に感じる昨今だが、日本の平和を維持していく上でもこうした事実があったことを知った上で進めていかなければいけない。何も知らなかった事を恥じる。平和な生活の裏には様々な立場の決断や尊い犠牲があることを思い知らされた。そして公表するかどうか、できるかどうかは別として、何事...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    あまりにも政府が杜撰で酷くて、メディアの意識不足も甚だしく、読み続けるのが辛かった。しかもちゃんと検証する形が整えられている他国、特にスウェーデンに比べいかに日本の幼稚な事か。上昇時ですら改善出来なかったのに、未だその頃の脳内お花畑しか見えていないとしか思えない現時点のその職の人々を考えると暗澹とな...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    NHKの取材班が、PKO隊員の死の真相を解き明かし、その死の意味を国民に問うノンフィクション。
    やっぱりこういう本は読むのに覚悟が要ります。
    けれど、当時の関係者たちに話を聞きながら、冷静に過去を掘り起こす文章は、とても読みやすいものでした。
    だから余計に、意識的に読むことを中断して、自分なりにいろ...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    【297冊目】読んで良かった。国際社会において名誉ある地位を占めたいと願う日本国憲法を持つ我ら国民は、本書の内容を吟味すべき。

     UNTACの機能不全と現場軽視の官僚文化、日本政府の非紛争地域であるとの建前維持のための現実無視など、本書から学ぶべき教訓はとてもとても多い。そして、2017年の南スー...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    この本を読んで初めて知ったことがたくさんあった

    ただこれ以上書くと硬直した縦割りな仕組みへの罵詈雑言だらけになるのでやめることにする

    知れて良かったと心から思う
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    PKOで邦人に死人が出ていたこと自体知らなかった。カンボジアPKOだけでボランティア1名、文民警察官1名。

    建設業者でなく各国軍隊の工兵部隊、自衛隊の施設科部隊を送っているあたり、派遣先が安全なわけがなかろうとは常々予想していた。

    PKO法制や安保法制は、先進各国のやり方が現代社会の「多数派」と...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    とにかく、こんなにカンボジアの為に尽くしてくれた日本の警察の方がいたこと、知らなかったことがはずかしかった
    そもそも、警察官がカンボジアに派遣されていたなんてニュースになっていたのだろうか
    何ごとも初めに関わる人間は大変な思いをするが、これは、日本の官僚の能天気さによる苦労がほとんどだった
    語ること...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    中田厚仁さんがカンボジアで襲撃されて亡くなったのは知っていた。でも、文民警察として派遣されていた男性がなくなったことは知らなかった。その無知を、いや無関心を恥じた。

    この本を読んで憤りを感じるのは私だけではないと思う。「国益のため」「平和に貢献するため」と言いながら、自分は安全地帯から一歩も出ず、...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    内容についてほとんど知らなかった自分を恥じたい。国際平和活動や政治、組織について考えさせられる。ぜひ番組も見てみたい。
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    こんなことがあったなんで全然知らなかった。
    それ自体が今後もふつうの「おまわりさん」や戦場に行く予定のない人が、戦場に行かされてしまう可能性を高めているのではないかと思った。
    多くの人に読んでほしい本。
    文章としても読みやすいし、死に至るまでの経緯も分かりやすきまとめられている。
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    NHKにも立派な仕事をしている人々がいることを知った.関係者から聞きにくい話を聞き,資料を提供してもらい,現地にも足を運び,過去の扉をこじ開けた.TVを見なかったことが悔やまれます.でも文章に本にしてくださって読めて良かった.安倍内閣のきれいごとに惑わされないで,過去を現在に生かしていきたいです.政...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    特殊な訓練を受けず、街のおまわりさんが文民警察としてカンボジアに派遣された。
    カンボジアも含め、PKOへの理解が圧倒的に低い日本。
    いつまでそのままでいるのか。
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    1993年、日本が初めて国連のPKOに人員を派遣したカンボジアで文民警察官の高田氏が殉職されるという悲劇を覚えておられる方は少ないのではないでしょうか。
    政府は自衛隊を初めて国外に派遣することになったこの機会に万が一戦闘に巻き込まれる様な事態を恐れていました。自衛隊が配置されたのは治安も良い地域に全...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    どうにも救いのない話… 国内政治や外交において、語られれ国際貢献と現場の落差。完璧に安全であることはあり得ないにしても、あまりにも体制が整っていない中に大した装備もなく投入されてしまう。官僚組織同士の妥協の中で一番犠牲になってしまったのは、未経験ゆえなのだろうか。日本政府の手には負えないものではなか...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    日本が初めて参加したPKO、UNTAC、明石代表。
    断片は覚えていたが、文民警察官の死については
    完全に忘れていた。

    カンボジア復興を旗印に、海を渡った文民警察官を題材にしたNHK 特集の書籍化。
    日本特有の臭い物にはフタ。現場とトップとの意識の乖離。その中で頑張っていた警察官たち。
    トップにはト...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    NHKはたまに残しておかなければならない隠された真実を、ドキュメンタリーとして放送することがある。

    本書に書かれているのは、日本が初めてPKOに人を出したカンボジア選挙のこと。
    そして、その活動中に命を落とした文民警察官の事。
    政府、警察組織、そしてそれらに阿るマスコミ達は、カンボジアPKOで何が...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    読んで良かった。1992年、PKOとしてカンボジアに自衛隊が派遣された時、同時に75人の警察官が「文民警察官」として派遣された。自衛隊は安全な場所に基地が置かれたが、文民警察官は危険な場所に分散して配置され、毎日銃声が鳴り響くような中過ごしていた。文民警察官がいくら現状を訴えても、政府は停戦合意が成...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
     初めて日本が自衛隊を海外派兵したカンボジアPKO。あのとき、文民警察官75名もまた派遣されて、そして一名が殺された。
     派遣のための条件である「停戦合意」が事実上破綻していたのは明白にもかかわらず、政府は都合のいい解釈を続け、国民世論を欺き、したがって撤収することをせず、一名を見殺しにした。現場の...続きを読む
  • 告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
    カンボジアPKOにおける、警察官の死。

    ニュースになったのかも、記憶定かでない。

    これは、あまりに酷い。
    日本が、世界貢献出来るきっかけかどうかは関係ない。いや関係なくはないか。
    それは大事だが、だからと言って、現地の危険の「現状」を検証もせず、その覚悟も確認せず、いや、戦地じゃありませんから、...続きを読む