松田孝のレビュー一覧

アルゴリズムえほん１ アイデアはひとつじゃない！

松田孝

いわゆるプログラミング教育に関連した、低～中学年向けの絵本。
初等教育でプログラミングや専門用語をただ覚えさせても意味はないが、この本は文字通り「プログラミング的思考」を体験させ、論理的思考力を身につけさせる良い本と思った。

「ぼくはこうしたよ」「わたしならこうするな～」のやりとりが現代的な教育にピッタリ。アイデアを出し合わせたり、ディスカッションさせたりするのも想像できる。

アルゴリズムえほん１ アイデアはひとつじゃない！

松田孝

小学校低学年向け。背伸びしすぎず子どもたちにとって無理のない内容。学び始めが小学校低学年なら適切。内容はよいのだが、題材がいかにも低学年向けなので、高学年以上の子どもには別の教材を探す必要がある。

アルゴリズムえほん４ あそべるアルゴリズム！！

松田孝

シリーズのまとめとして「アルゴリズムあそび」が多数掲載されている。1～３を学んだあとに取り組むと楽しめそうだ。学んだことを生かしながら取り組んでほしいので、まとめてやるのではなく、1～３の段階に合わせて部分的に取り組んでいくのが良いと思う。（まとめてゲームだけすると学んだことと分離してしまう恐れがある）

アルゴリズムえほん３ フローチャートで、みらいをえがけ！

松田孝

同シリーズの２は盛り込みすぎと感じたが、本書はフローチャートに集中した内容で、子どもたちにとってより理解しやすいと思う。ゲーム感覚で取り組める簡単な例も含まれていて、楽しく取り組めそうだ。ただし子どもの関心度合いや理解度によって大きく変わると思うので、一概にこの年齢であれば適切とは言い切れない。

アルゴリズムえほん２ ならべたり、さがしたり！

松田孝

同シリーズの１に比べ、専門用語が多用されているので少々戸惑った。小学校低～中学年が対象とのことだが、若干欲張りな気もする。（巻末に、高学年向けにはJavaも視野に入ると書かれていて驚いた）
ソートとサーチの話があったが、サーチだけでも良かったのではないか。実践においては、興味がある子は着いてこられる、程度が予測される。
国語辞典のくだりはピックアップして使えそうだが、他の例も複数用意して子どもたちに慣れてもらう必要があると思う。