水野まどかのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ほんと、(2)が出て良かった
水野先生とリイド社の事を信じていなかった訳じゃなかったけど、書店の棚で見つけた時は、嬉しさっつーより、安心感で腰が抜けそうになった
何せ、(1)のラストが、続きが気になる、と強く思わせるものだったからな
これも、ネタバレになっちゃうのか、判断に迷うが、サクッと言っちゃうなら、美しい大魔王様は戻ってきた、喜ばしい事に
まぁ、ぼてっと膨らんだ体型の大魔王様がストライクゾーンに入っていた読み手もいただろう、とは思うのだけど、大魔王がメタボリックで、成人病まっしぐらってのも、イメージが悪すぎる
ただ、この(2)の表紙を飾っているデュランダル様に対して、色気があるな、と感じられるか、そこは微妙だ
タイトルがタイトルなので、緊張から解き放たれている姿が描かれている事に関して、そこは間違いじゃないのだろうが、これはこれで、威厳が揺らぎそうだ・・・・・・まぁ、多少、肉付が良くて、触り心地が十分ってのも大事だ
この(2)では、色んなことが起こっており、実に飽きない
ブラックではないけど、ピンクな職場に疲れた元・勇者が、大魔王様専属のエステティシャンとして雇用されたかと思ったら、攫われて、王子さまに助け出されたいって願望が病的に強い、高慢ちきな姫が城に押しかけてきて、それが片付いたと思ったら、デュランダル様が赤ん坊になっちゃって、その結果、父親との溝が少しだけ埋まった
忙しいと言えば忙しいが、このテンポの良さはコミカルで、水野先生の実力が高い事を窺える
娘と、娘の職場、仲間、部下を守るために、強くないなりに奮闘する親父さんの姿は、結構、カッコ良かった。職場での社長姿がきりっと決まっているのも相まって、好感度が読み手の中で上がったんじゃないだろうか
馬鹿親っぷりも、意外にマイナスではないのかもしれないな
さて、(3)では、お母さんの方もついに、登場するんだろうか、楽しみだ
個人的には、デュランダル様に恋のハリケーンが直撃しないかな、と期待しているんだが、親父さんと執事さんの鉄壁っぷりを鑑みると、厳しいか
大魔王を倒して、国に平和を取り戻す、その目的の為に培った、桁外れに高い戦闘力が、王族らに疎まれ、いっそ、大魔王と相打ちになって、死んでくれないか、と願われている事を知って、嫌気が差した勇者も面接に来たら、面白そう。エステティシャンは決定しちゃったし、有り得るとしたら、料理人か、門番ぐらいだろうか
あとな、これは勝手な我が儘だけど、週刊少年サンデーで大好評連載中の『魔王城でおやすみ』とコラボしてほしい
眠るのが大好きな姫さんと、なるたけ働きたくない大魔王様、結構、馬が合うのではないだろうか。また、彼女らの生き方に振り回されながらも、悪くない、と感じてしまっている魔王様と執事さんも、お互いの苦労話だけでなく、想い人の自慢で盛り上がりそうだ
この台詞を引用に選んだのは、確かに、本物だ、と感心してしまったので
やや危ない感じはするにしろ、ここまで、自分の信念を貫いて、生きようとするのなら、悪い奴ではないんだろう
天職に巡り合えたフランツさんの未来に幸あれ
この城で働けば、恋人も出来るかねぇ。しかし、彼の基準はあくまで、肌だもんな。大魔王様や執事さんに匹敵する肌の逸材が、魔王城の中にいるんだろうか
逆に、この肌はしっかりとケアすれば、最高になる、と感じた女性と恋に落ちる可能性もある? -
Posted by ブクログ
魔王が登場し、メインを張る作品は世に多い。いさかか、増えすぎてきたかな、と思う時もあるっちゃある
それでも、ここまで笑いが止まらなくなった作品は久しぶりだった
魔王が登場する作品で、ここ最近、注目しているのは、週刊少年サンデーの看板作品になりつつある、『魔王城でおやすみ』(熊之股鍵次)であるのだが、この『大魔王のOFF』も続きが実に待ち遠しい
リアルタイムで読んでいないから、ある意味、『魔王城でおやすみ』よりも、(2)への期待値が高いかも。ちなみに、『魔王城でおやすみ』、私は安眠コメディとしても楽しんでいるが、姫さんと魔王様のラブコメとしても楽しんでいる。他の読み手からすると、これは邪道だったりするんだろうか?
リイド社っつーと、『ゴルゴ13』のイメージだったけど、こんな面白い作品も揃えているのだな。侮れんなぁ・・・そう言えば、RENA先生の『本橋兄弟』もリイド社刊だっけ
内容は、タイトル通り。『魔王城でおやすみ』に近いっちゃ近いかもしれない。なので、ハマった理由はそこか、と今更ながら思い至った
史上最強の魔王でも、勇者とのバトルばかりの日常の裏では美容を気にし、部下との交流を大事にし、親のお節介に悩まされる、どこにでもいる女性なんだなぁ、と感じた、しみじみに
ありきたりっちゃありきたりだが、あえて、誰も描いてこなかった(描けなかった?)話に挑んだ水野先生、さすがだ
ふわっとしたストーリーにあった、ゆるっとした絵柄にも好感が持てる。それでいて、おっぱいやお尻と言った箇所には手抜きがなく、唸らざるを得ない
コメディタッチなのだが、どこか、真面目な部分もある。私は、咲も描いた通り、ごく普通に可笑しく笑えたが、もしかすると、組織で上に立つ人が読むと、大魔王様の気苦労に共感するのかもしれないなぁ
ただ、下の者としちゃ、ラスボスだって、肩から力を抜きたい時があるんだろうけど、きちっとするべき時はきちっとしてよ、と思う。TPOは大事だ
どの回も、大魔王さまの醜態や可愛さに頬が緩む。その中でも、個人的に推しなのは、3話目後日談。誰にも近づけない、その苦しみを負っていた鈍鉄騎士(仮名)だけど、無敵の防御力を誇る大魔王さまだけは、彼のスパイクなど苦もしない。自分が抱き締めても傷つけない相手がいてくれる、そんな幸福に浸る彼の表情に、ほっこりした。ちなみに、残りの幹部を、私は獣王、魔帝、女装男子、異次元からの侵略者と呼んでいる
この台詞を引用に選んだのは、大魔王様も言っているが、ドライっぷりに唖然としてしまったので。しかし、一理ある。名前が変わろうが、本質は揺るがない。むしろ、揺らぐようじゃ問題だ。外見で騙されず、内容で良し悪しを判断できる人間になろう