世のスメルに立ち向かう、というよりも、スメることへの恐怖を拡大して縮小させる、のかな。まあオッサンは蚊帳の外よ。
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臭ったらどれだけヤバいのか、そのことが羅列され、とにかく臭う、すなわちスメったらいけいのだと、正常な思考を奪われる。いわゆるスメハラを刷り込まれてしまうのだ。
ニオイで彼女と別れたくなった男性40%、実際に何度もフラれていた原因がニオイだった、ニオイで印象が悪くなり仕事がうまくいかない、仕事の集中力に関わる、などなど。
ニオイで別れたくならない男性が60%もいるのだからいいではないか。
いいじゃねえかニオイぐらい、などといい年したオッサンたる僕などは思うのだけど。
とはいえ、気になる人は気にするのがニオイ、なのだろう。本書はそんな人たちを涙ぐましく支える、のかな？
キスの前なのに口が臭い。
赤ちゃんの口が臭いと思ったら、自分のワキガだった。
いい雰囲気！ でもデリケートゾーンのニオイが気になる。
焼肉を食べていたら彼氏から「会いたい」メールが！
彼の家でうんちしたくなっちゃった…！
ピンチ！ おならが出そう！
など。これはもう、実用本というよりは、狙っている気がするけどなあ。
たとえばおなら。トイレに行けないのなら、マッチに火をつけるか、お香を焚け、と。突然マッチやお香に火をつけるぐらいなら、ブーッとやればいいのに、というのは僕がオッサンだからいえることなのか。でも突然お香つけるヤツのほうがおかしいよね。
根本的に臭わないように、というよりも、臭いものをどうごまかすか、に力点が置かれている気がする。
オトナ女子のみなさんは、ここまでして清くなければならないのか。
オッサンに生まれて得をしたと思ったことはほとんどないが(いや、人はオッサンに生まれない、オッサンになるのだ)、いや今はじめてオッサンのほうがマシと思ったね。オトナ女子の臭さは減点式だが、オッサンは臭くなければ加点される、ような気がする。あれ、でもこれじゃあニオイ力学に巻き込まれているか。
とにかく気にしねえことですだよ。ニオイがよくても40%以上の確率で振られると思うよ、何かと。
