小川勝のレビュー一覧

  • 東京オリンピック 「問題」の核心は何か

    Posted by ブクログ

    今から大いに議論しなければいけないことたくさん。
    政府(内閣)の出した方針が、オリンピック憲章の掲げるオリンピック的な価値(オリンピズム)と正反対であると。

    オリンピックとは主催国のものではないし、そこの経済効果を狙ってはいけないと。
    国家間同士の争いにしてはならず、むしろナショナリズムを掲げてたのは当初は東側諸国だったと。

    オリンピックのためという名目でお金をその強化のために突っ込むとそのスポーツ全体の土壌が育たないので、結局は意味がなくなる。

    そしてスポーツとは、高額スポンサーによって決勝時間やルールが変更されたり、親子の物語が強調されるべきものではない。
    その場一瞬に見える、人間業

    0
    2016年09月23日
  • オリンピックと商業主義

    Posted by ブクログ

    オリンピックと「金」の歴史を紐解きながら、「オリンピックにおける商業主義とは何なのか」、「オリンピックは、なぜ商業主義を必要としたのか」、「商業主義による弊害とは、具体的にどういうことなのか」といったことを問い直している。
    本書では、「オリンピックが商業主義に陥る」とは、オリンピック開催資金として「企業の金」が大きく入り込んだ結果、企業がオリンピックの運営に口を出し始め、オリンピックの価値や質(選手たちが、最高のパフォーマンスを発揮できる環境をつくることなど)が損なわれるという現象だと定義する。一般にオリンピックが商業主義化したのは1984年のロサンゼルス大会だといわれるが、本書では、確かにロ

    0
    2020年05月20日
  • 東京オリンピック 「問題」の核心は何か

    Posted by ブクログ

    オリンピックに経済効果を求めてはいけないのだそうです。
    1964年東京オリンピックが、日本に経済効果を与えたのは事実ですが、今の日本の状況、肥大化した現代のオリンピックでは、経済効果を上げようとしても極めて難しいようです。

    0
    2018年11月25日
  • オリンピックと商業主義

    Posted by ブクログ

    ゆくオリンピックの流れは絶えずして、しかももとの祭典ならず。自分が知っているオリンピックもどんどん在り様を変えているのだと知りました。まるで誰もコントロールに効かない巨大生命体のよう。

    0
    2014年02月06日
  • 10秒の壁――「人類最速」をめぐる百年の物語

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    陸上競技100m。
    かつて、この種目で「10秒」を突破することは世界中の夢であり目標だった。
    では、10秒の壁は、いかにして破られたのか。
    そこには、天才アスリートの出現、テクノロジーの進歩、競技環境の変化など、様々な要素が存在した。
    そして、時代背景に翻弄され、「記録」に残らなかった意外な事実も隠されている。
    本書は、一瞬の勝負の裏に潜む幾多のドラマを発掘するとともに、この先、「人種最速」はどのレベルまで進化するのかを考察する。

    [ 目次 ]
    第1章 壁に挑んだ男たち(10秒3/5~10秒2/5の時代 10秒4~10秒3の時代 ほか)
    第2章 壁を破った男たち(初の9秒台は「

    0
    2014年10月26日
  • イチローは「天才」ではない

    Posted by ブクログ

    イチローはいつのまにか特別な存在になった。
    数々の記録を塗り替えて、メジャーでも成功している。
    その言動も、他の選手とは異なる何かを感じさせる。

    イチローはどうやって特別な存在になったのか?

    この本はイチロー本人の声はないが、
    彼を取り巻いたコーチらの証言がある。
    それぞれ非常に興味深い。

    それにしてもイチローの動作一つひとつには、
    科学的にきちんと意味があるらしい。
    たとえば振り子打法。
    足をゆったりと上げる動作でリラックスを作ることが、
    次の鋭い動きの準備になっている。
    たとえば構える前に、バットを立てて投手方向を見る動作。
    それは効き目である右目をこれから使うぞという準備になってい

    0
    2010年03月25日
  • 東京オリンピック 「問題」の核心は何か

    Posted by ブクログ

    著者の小川勝はジャーナリストでありスポーツライターである。1964年の東京五輪は日本にとって極めて重要なイベントであった。このオリンピックで日本人の意識が変わったといっても過言ではない。
    本書に「東京五輪を、政治家や官僚や大企業が利権の内部調整に終始するだけの巨大イベントにしてはならない」とあるが、いま振り返ってみればまさにこの指摘通りの「利権の巨大イベント」で終わった感がある。
    そもそも日本はその準備段階から「いかにして五輪から恩恵を得るか」という欲望を恥ずかしげもなく語り、基本方針として公表した。

    0
    2022年12月14日
  • 東京オリンピック 「問題」の核心は何か

    Posted by ブクログ

    東京オリンピックはコロナ前から開催費用やエンブレムなど色んな問題に直面していたなと思い出した。

    本来スポーツは政治と分離されるべきとされているが、オリンピックとなると国が主導して運営をしていくから、どうしても政治マターになってしまう部分はある。さらに近年はスポーツが商業的な要素をどんどん増やしてることから、スポンサーへの配慮が求められアスリートの視点が軽視されがちになる。

    もう一度スポーツの本質を考え直さなければいけないと思うし、特に組織にはそれを考える責任があるのだと思った。

    0
    2021年06月10日
  • イチローは「天才」ではない

    Posted by ブクログ

    改めて、イチローのすごさがわかる。
    しかし、努力をひたむきにできることも、天才の一種ではないのかと感じた。
    今読んでも色褪せない著作。

    0
    2020年10月27日
  • オリンピックと商業主義

    Posted by ブクログ

    TOKYO2020の開催まで1年を切り、いよいよ準備も佳境に入ってきたのではないでしょうか。
    一方で、間近に迫るイベントとはいえ、国民全体の関心はそこまで高くないようにも感じます。東京で五輪を開催するよりもほかに税金をかけるべきことはあるのではないか、という意見も度々聞かれます。
    そもそも、近代オリンピックはいつから、これほど巨大な(そして巨額な経費の掛かる)イベントになったのでしょうか。
    同地での開催となったロンドンオリンピックで比較すると、最初の1904年大会と2008年大会で、6,385倍の経費が掛かる大会へと変貌していることがわかります(p.12)。
    これはもちろん、飛行機等の発明によ

    0
    2019年08月09日
  • イチローは「天才」ではない

    Posted by ブクログ

    イチロー選手をデータによる分析、コーチによる証言、他選手との比較を行い、多方面にてその偉大さを述べた本。

    表面だけでは知ることのないイチロー選手の業績の偉大さを知った。

    なんといっても当時の上司に反対してまでスタイルを貫いたこと、圧倒的な努力を継続していること、常に備えてる姿勢に感動した。

    やはり尊敬する人物である。

    0
    2013年05月10日
  • イチローは「天才」ではない

    Posted by ブクログ

    イチローが稀代の一流打者であることを分析した一冊。

    「天才は努力を発明する」と文中にあるが、イチローが稀代の努力家であることがうかがえる。
    そして、常人にはマネのできない孤高の天才だと改めて感じた。

    0
    2013年03月30日