白田秀彰のレビュー一覧

  • 性表現規制の文化史
    twitter上でのフェミニズムを名乗る活動が概ね反ポルノ活動であることに興味を覚え、そもそもなんで猥褻が悪いとされているのよ?と読み始めた本でした。性道徳に最も行動を抑圧されているのは女性であるという認識を持っていて、フェミニストを名乗る人々の活動と整合しないからです。

    (以下内容)
    性のタブー...続きを読む
  • 性表現規制の文化史
    猥褻表現がいかにして規制されるに至ったか、さまざまな視点から歴史を紐解いて考察しており勉強になった。
  • 性表現規制の文化史
    表現の規制に関する考察が述べられており、大変参考になった。規制の推移に納得感があり、無理なく理解できた。
  • 性表現規制の文化史
    社会学の専門家による性表現の規制について研究した結果をまとめたもの。サークル同人誌に掲載されたものをまとめて、書下ろしを加え、本にして出版している。研究は精緻で、歴史的にまた米英の状況を含め、かつわかりやすい内容となっている。なぜ性表現は規制しなければならないのか、の経緯がよく理解できた。学術的で論...続きを読む
  • 性表現規制の文化史
    何かの書評に載ってて気になっていた本。日本より英米での経緯が中心なのは肩透かしを食らった感もあるが、明治期に西欧からその規範を継いだとするならまあよいか。
    個人的に一切の表現規制は反対という立場もあるけど、性表現に限っても人の機能に備わったものを社会全体で規制する根拠が薄弱なことがわかる。現在のそう...続きを読む
  • 性表現規制の文化史
    性への嫌悪・忌避は、もともと特定の階級や宗教においてのみ保持されていた規範が、庶民にも適用される過程で生まれてきた。道徳以前に、上層階級においては男性系の財産相続継承問題であり、恋愛と結婚は別だった。

    断片的に知っていたことを、体系づけられて、なるほどと思いました。社会的タブーは、常に増え続けてい...続きを読む
  • 性表現規制の文化史
    本当に興味本位ではあったが、規制論に対してのそもそもの部分を追求する本誌には新しく知ることが多くあった。
    卑猥という言葉はもともとえっちな意味ではなかったこと、西洋に置いては「家」のための建前の規制が始まりだったこと、そして時が経ち宗教の中で規範として定義がされ、それが近代規制にまでいたり、西洋文化...続きを読む
  • 性表現規制の文化史
    西洋の歴史を辿りながら卑猥とは?卑猥の歴史を解説していく内容。ただ、国語力のない自分にはちょっと難しかったです。笑
    ですが、「えっち」なのはなぜいけないのか?
    暴力については表現の規制は受けないのに人類が繁殖していく上でほとんどの人が経験する「えっち」は規制を受けるのか?という点について最後まで読み...続きを読む
  • 性表現規制の文化史
    うーん、ちとあちこち疑問があるんだけど、こういう感じかなあ。歴史的なのもあれなんだけど、フェミニズム系のがものすごく薄いのが一番問題な気がする。



    米国のわいせつ規制をおもに取り上げてるわけだけど、1970年ぐらいまでで終わっているので、ポルノ映画・ヴィデオや、暴力表現の問題にも触れられてないし...続きを読む