無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「えっちなのはいけません!」という社会規範は、いかにして生まれたのか?
気鋭の法学者が、性表現規制の東西の歴史を読みとき、その背後にある政治的な力学を鮮やかに描きだす、必読文献!
東浩紀さん、宮台真司さん 推薦!
性表現規制の歴史は、
「自分より道徳的に劣る人々」を発見し、保護する歴史にほかならなかった!
表現規制に関心のあるすべての読者、必携の書。
(東浩紀)
法の猥褻と習俗の猥褻はどのように異なるのか。
習俗の猥褻は社会の階層構造に沿って変化する。
法の猥褻はそれを参照しつつも統治目的に従う。
本書は猥褻を規定する社会の力を徹底解明した。
(宮台真司)
装画=山本直樹
【目次】
第一章(基礎編) 「猥褻」とはそもそも何なのか
第二章(歴史編) 「性(えっち)」の比較社会論
第三章(近代史編) 市民社会と道徳
第四章(法制史編) 「えっちな表現」はいかに取り締まられてきたか
第五章(法制史編その2) 「えっちな表現」規制はいかに制度化されたか
第六章(日本編) 日本における性表現規制の歴史
Posted by ブクログ 2022年05月12日
twitter上でのフェミニズムを名乗る活動が概ね反ポルノ活動であることに興味を覚え、そもそもなんで猥褻が悪いとされているのよ?と読み始めた本でした。性道徳に最も行動を抑圧されているのは女性であるという認識を持っていて、フェミニストを名乗る人々の活動と整合しないからです。
(以下内容)
性のタブー...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月21日
社会学の専門家による性表現の規制について研究した結果をまとめたもの。サークル同人誌に掲載されたものをまとめて、書下ろしを加え、本にして出版している。研究は精緻で、歴史的にまた米英の状況を含め、かつわかりやすい内容となっている。なぜ性表現は規制しなければならないのか、の経緯がよく理解できた。学術的で論...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年02月01日
何かの書評に載ってて気になっていた本。日本より英米での経緯が中心なのは肩透かしを食らった感もあるが、明治期に西欧からその規範を継いだとするならまあよいか。
個人的に一切の表現規制は反対という立場もあるけど、性表現に限っても人の機能に備わったものを社会全体で規制する根拠が薄弱なことがわかる。現在のそう...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月25日
性への嫌悪・忌避は、もともと特定の階級や宗教においてのみ保持されていた規範が、庶民にも適用される過程で生まれてきた。道徳以前に、上層階級においては男性系の財産相続継承問題であり、恋愛と結婚は別だった。
断片的に知っていたことを、体系づけられて、なるほどと思いました。社会的タブーは、常に増え続けてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月18日
本当に興味本位ではあったが、規制論に対してのそもそもの部分を追求する本誌には新しく知ることが多くあった。
卑猥という言葉はもともとえっちな意味ではなかったこと、西洋に置いては「家」のための建前の規制が始まりだったこと、そして時が経ち宗教の中で規範として定義がされ、それが近代規制にまでいたり、西洋文化...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月04日
西洋の歴史を辿りながら卑猥とは?卑猥の歴史を解説していく内容。ただ、国語力のない自分にはちょっと難しかったです。笑
ですが、「えっち」なのはなぜいけないのか?
暴力については表現の規制は受けないのに人類が繁殖していく上でほとんどの人が経験する「えっち」は規制を受けるのか?という点について最後まで読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月05日
うーん、ちとあちこち疑問があるんだけど、こういう感じかなあ。歴史的なのもあれなんだけど、フェミニズム系のがものすごく薄いのが一番問題な気がする。
米国のわいせつ規制をおもに取り上げてるわけだけど、1970年ぐらいまでで終わっているので、ポルノ映画・ヴィデオや、暴力表現の問題にも触れられてないし...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
試し読み
試し読み
試し読み
試し読み
試し読み
試し読み