齋藤嘉臣のレビュー一覧

  • ジャズ・アンバサダーズ 「アメリカ」の音楽外交史

    Posted by ブクログ

    アメリカや世界各国の政治情勢とジャズが強く結びついていた歴史があったことに驚いている.出てくるミュージシャンはほぼ知っていたが,評論家には知らない人が多かった.JATPのノーマン・グランツが国や進める路線に抵抗の姿勢を見せていたことなどは,ライナーノーツには出てこない.フランスが独自の路線でジャズを広めていったことは素晴らしいと感じた.人種差別の厳しかったアメリカが懐柔策としてジャズを活用したことは歴史であるが,受け止める側の国ごとに対応が異なっていたことも興味ある事実だ.

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    2017年11月17日