木ノ内敏久のレビュー一覧
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1.伝えるプロが書いた本なので気になりました。
2.TV通販王と呼ばれた髙田明氏が経営や販売における理念を伝えた本です。元々はカメラ屋として営んでいたのですが、意を決してカメラ以外にも取り扱うことにし、スタジオを作って宣伝することに専念し始めてます。
タイトルでは「90秒にかけた男」と書かれているので単なるノウハウ本と思われがちですが、髙田氏の人生について書かれてます。また、世阿弥を通じて人生において大切にしている部分を述べております。自叙伝的な要素もありながら、価値観についても知ることができる本です。
3.「我見、離見、離見の見」という世阿弥の言葉を常に意識していながらビジネスに取り組ん -
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ネタバレ■モノがモノではなくなる
・伝達力、感動をもっと伝えたいと思うなら、まずは自分を磨いて語り方・喋り方を徹底的に鍛える。
・商品のリンゴは、甘くておいしいだけではなく、冬の寒い時から仕込んで、家族みんなで手塩にかけて育てた背景がある。
・モノの裏にある表からは見えないもの(情熱)、それを伝えたい。
・モノではなく「ヒト」を伝える
■伝えた「つもり」は絶対に許さない
・「つもり」は自己満足。できたと満足したところでその人の成長は止まる。
・一流になっても限界はない。常に自分を高めていく。
■自分の立場からだけの見方で伝えてはいけない
・人間とは常に対極がいる。
・自分の立場しか見ないのは「我見 -
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技術的な視点よりも、社会経済的な視点(仮想通貨の法的位置づけ、社会へ与えるインパクトなど)が中心の本です。
ブロックチェーンはIT・情報技術をもとに動くものだけど、本質的には社会技術なのだ、ということがよくわかりました。
仮想通貨が既存の法体系・社会規範に収まらない概念であること、ブロックチェーン技術が全く新しい社会を作り出す基盤となる可能性などについて紹介されています。
●ブロックチェーン技術が既存の社会システムにどう受容されてきたか
●メガトレンドの1つとして、これから社会システムをどう変容させていくか
について概観が掴めました。
ブロックチェーンの社会学的側面について大まかに把 -
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仮想通貨について勉強するのは初めてだったので読むのに時間が掛かったが、仮想通貨の発生経緯とその後の歴史、役割についてコンテンツが多くためになった。しかしブロックチェーンの仕組みについては大雑把にしか載っておらず、特徴だけ掻い摘んであったような感覚だった。
p2p技術を利用した中央集権を持たないビットコインは本書の出版当時では考えられない程価値が膨れていった。しかしながら皮肉にもビットコインが投機目的に使われるようになり、サトシが夢見ていた本来の非中央集権型の通貨とは程遠いものになってしまっている。
しかしながらこのビットコインに用いられているブロックチェーン技術は金融業界のみならず、クラウド -
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ビットコインの通貨としての機能が、従来の中央銀行の発行する通貨と比較しながら説明されて、頭では分かったような気がするが、実際使えるのかは、売買してみないと実感出来ない。
今は、他に仮想通貨として、ビットコイン以外にも取引されているようだが、ビットコインに匹敵するものは出て来てない。だからこんなに高騰してるのかなと思うのと、決済通貨というよりも投資投機対象になってる。
中国の安価な電力と、ハッシュ計算専用のASIC開発によりマイナーの寡占化が進み、途方もない無駄な計算している気がする。
高騰したために、海外送金が安くできるという効果は既に果たせなくなってる。 -
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仮想通貨やブロックチェーンについて概要をコンパクトにまとめている。
以下に興味深かった点を記載しておく。
①ブロックチェーン
従来のデータ管理システムは中央管理型で1つのサーバーに情報が集約され、そこから顧客や利用者にデータを分配する形になっている。これとは対照的に、ブロックチェーンは過去10分間で行われた仮想通貨の取引を1MBのブロックの中に詰めこみ、数珠繋ぎで過去のデータと連結させる。
②ブロックチェーンの改竄
ブロックチェーンが従来のデータ管理と一線を画すのは、データ改ざんの困難さになる。過去のデータブロックと数珠繋ぎになっているため、最新のブロックを改竄するためには過去のデータブロ -
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仮想通貨って何だ?ブロックチェーンって何だ?という僕のようなアナログな人間にもおおよその全体像がつかめる基本書。特にこれらのイノベーションの良い部分だけではなく悪い部分・問題点にも言及している点で好感を持てる。本書を読んで感じたことは、たしかに仮想通貨は、現在の通貨制度、銀行のあり方を大きく変える可能性があるテクノロジーではあるけど、法律上の問題、そして民主的に運営されるがゆえのガバナンスの問題点などまだまだ課題がある。特にハードフォークというブロックチェーンが分岐するような事態は、信頼の根幹を揺るがすことになる。また、マイニングのあり方についても当初の理想からはほど遠いものになっているといえ
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ブロックチェーンの技術を用いた仮想通貨についての概要を解説した1冊。技術やサービス内容よりも、既存の中央集権型の通貨システムに対するアンチテーゼとしての仮想通貨の位置づけを説明しているのが興味深い。実用書とはいえないかもしれない。
かつて、情報が中央集権化されていたのを壊したのがインターネットであるならば、通貨による中央集権を壊すのがブロックチェーンと仮想通貨だとする。
一方で、中央で管理する仕組みを持たないため、実際の通貨として用いるには、安全性、安定性に欠けるというアキレス腱を持つことも同時に指摘しており、内容のバランスはとれている。 -
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ブロックチェーンの技術ではなく、それの発生経緯や経済や社会に対する影響について焦点が当てられている。
2008年10月31日、サトシ・ナカモトと名乗る人物から専門家数百人のメーリングリストに送付されたビットコインに関する、A4用紙たった9枚の論文が始まりだった。
その翌年の2009年、ブロックチェーン最初のブロックは最初の50BTCをサトシ・ナカモト自身のアドレスに送信して取引を成立させた情報が残されている。
ブロックチェーンの技術の肝は、10分ごとに書き換わる約1MBのブロックがチェーンのように無断無く続くことにある。
この情報のチェーンが長く伸びれば伸びるほど改竄の危険度が