ジーン・ウィリスのレビュー一覧
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11歳の少年ミックは、公園の森の中で傷付いたニシコクマルガラスの雛を見つけ、連れ帰って世話をした。ジャックと名付けられた雛は回復し飛び方を覚え、森に返されることになったが……? 第二次世界大戦の傷跡がまだ大人たちの心の中に残るイギリスで、少年とニシコクマルガラスとの絆を描く物語であると同時に、ミックが戦争で命が失われるということを理解していく物語。
ジャックとミックの関係がとても素敵で、読んでいて羨ましかった。動物好きにはたまらない1冊。また、父と子の物語でもあり、年ごろの男の子が父親に対して厳しい目で見たり、疑ったり、紆余曲折の結果、以前よりも信頼するようになるところが戦争とからめて描かれ -
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人々の心に戦争の傷あとが残る1950年代のイギリスで、11歳の少年ミックが、けがをしたニシコクマルガラスのひなを家で育てていく物語。ジャックと名づけたひなは、「森に帰らず」にミックになつき、地域の人たちにも愛される存在になる。
ニシコクマルガラスとの交流を通して、帰還兵である父を深く理解し、成長していく少年の姿を描く力強い作品だった。この少年は、後にロンドン動物園の主任飼育員になるミック・カーマンであり、この物語は彼の少年時代の実話に基づいている。
作者があとがきで「これは一羽のニシコクマルガラスが大空をはばたくだけの物語ではないと感じました」と書いているように、第二次世界大戦中に爆撃機で -
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漢字 小学校高学年以上レベル
フリガナ なし(難しい字のみあり)
文字の大きさ 小
長さ 長い(304ページ)
出版年 2024年
内容 1957年のイギリス。けがをしたニシコクマルガラスのひなを拾った少年と、帰還兵の父をはじめ、大事なものを失った経験のある町の人々との交流を描く。2025年度読書感想文コンクール課題図書(小学校高学年)。
感想 主人公の感情の動きや言動・行動がとてもリアルで、今、目の前にあることにのみ一生懸命になってしまう子どものものの見方、考え方をよく反映している。話はカラスと少年の日々の交わりがメインで、戦争や命や死の話は表に出過ぎず、しかし背景として、主人公を取り巻く人 -
Posted by ブクログ
少年が傷ついた野鳥のひなを拾って育て、自分も成長していくという話はまぁまぁたくさんあって(つい先日も読んだし)、もちろん登場人物のキャラクターなどに違いはあるものの、どうかなと思って読み始めたのだけれど、最終盤、2つのストーリーが合流して、ひとつに溶けあったときには、ぐすぐす鼻をすすりながら読んでいた。とてもよい物語でした。
見たら著者は私と同い年だった。
この物語の登場人物たちよりは少し年下なわけだけど、そのころの空気はわかるのだろう。まわりにもきっと帰還兵だった人たちが多くいたはず。明るくもあり、どこかに傷を隠し持ってもいる時代の空気が伝わってきた。
私の父もシベリア抑留者で、酔っては -
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2025年度 読書感想文課題図書 高学年
1957年(昭和32年)、ロンドン郊外の町テディントンが舞台。後にロンドン動物園で主任飼育員となるミックが子どもの頃のエピソード。二次世界大戦の終了したのは1945年なので、ミックの父は戦争に行っていました。父が戦争で何をしたのか、されたのか、それを話してもらえず、聞くこともできず心にモヤモヤしたものを抱えながら生活するミック。このお話は、野生の鳥と少年が心を通わせいろいろなことが起きることを楽しみながら、自分の身近な父が、戦争で体験したことを教えてもらう追体験できる本です。
生活している年代も、国も違うから、楽しんだり理解するのには想像力や知識が必要