haruのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本も、人として大切なことを教えてくれる。
著者のharuさんは、解離性同一性人格障害(DID)であり、性同一性障害であり、ADHD。生きづらさをたくさん背負っている。
haruさんの中には8歳〜25歳の13人の人格がいて、haruさん自身は、他の交代人格に言わせるととてもポジティブだが「生粋の自殺志願者」なのだそうだ。
それを、周りの交代人格が必死になって生かそうとしてる。2人目の主治医だった医師が「交代人格はきみを守るために生まれてきた」と言ったというがそのとおりだと思う。
解離性障害は、強いストレスから逃れるために出現するという。
今まで生きていく過程でいろいろ辛いことがあったに -
Posted by ブクログ
『アルジャーノンに花束を』を読んでから、多重人格に興味が。
今書は、完全なノンフィクションで、多重人格者(解離性同一性障害)のHARUくんからの視点での貴重な本。
もちろん、多重人格なので、たくさんの視点で書かれている。すごく具体的にどんなふうになっているのがわかりやすい言葉でその世界が描かれています。それでももちろん、よくわかる!というまではいかないけれど、そんなことが本当に起きているのか、でも、それも個性で、いい意味で、面白く、人間の脳って不思議だし、奥が深いし、誰にも解明できないのかな、と思ったり。
とにかく、事実を知る、ということがとても大切、ということはわかった。
とても苦しくて大 -
Posted by ブクログ
タイトルにある通り、著者であるharuさんは解離性同一性障害、いわゆる多重人格障害で、主人格であるharuさんを含めて13人の人格を持っています。この本が出た時、haruさんは23歳。他の人格は6〜25歳の男性10人、女性1人、中性1人。そもそもharuさん自身、生まれた時の性別は女性でしたが、現在は男性として生活されているそうで、さらに発達障害のADHDの診断も受けているそうです。
最初のこれらの情報だけでも、もうすでにharuさんの生きづらさが伺えます。
この本は主に交代人格の洋祐(23歳)と結衣(16歳)が、後半に圭一(25歳)と悟(13歳)とharuさん自身も執筆されています。