飯野亮一のレビュー一覧

  • 晩酌の誕生
    遥か昔から飲まれた酒。直会や集団での飲みに独り飲み。
    その後、江戸時代に晩酌が始まり、市井に広まっていった。
    晩酌誕生と江戸時代の晩酌文化を主体に、多くの史料を探り、
    その情景を写した図版を添えて、詳細に解説する。
    ・はじめに
    序章 酒は百薬の長  第一章 万葉集に詠まれた独り酒
    第二章 中世の独り...続きを読む
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生
    江戸時代は面白い。
    十割手打ち蕎麦が二八の十六文、多分650円位か。
    そんなに違和感ないけれど、蒲焼がその十倍だと庶民の手には届かなかったんだろうなと、ちょっと悲しくなる。
    天麩羅そばの誕生が屋台同士のコラボレーションだとすると、庶民の知恵の勝利。
    素晴らしいですね。
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生
    現在の日本を代表する料理が江戸時代から始まった。屋台の食事が江戸っこの腹を支え、料理人の創意工夫を経て、やがて高級料理も生まれてきた。そういう食の歴史がわかる一冊
  • 晩酌の誕生
    晩酌の誕生

    著者:飯野亮一(食文化史研究家)
    発行:2023年11月10日
    ちくま学芸文庫

    晩酌とは、自宅での夕食時に一杯やることをイメージするが、昔はそれがなく、どうやって今日の晩酌形式が生まれていったのか、という点について歴史をたどる書物だと思って読んだ。そうではなかった。万葉の歌に独り酒が...続きを読む
  • 晩酌の誕生
    日本は昔から家飲みが多かったらしい。
    寝酒と言ってたが、家飲み。
    なんせ、明かりがない時代は日が落ちると寝てたし。
    夜飲みが広まってきたのは、すなわち、明かりが身の回りのものになってきた為。
    んで、日常の楽しみは労働の後の一杯だったわけだ。

    酒は、それなりの稼ぎがあれば決して贅沢な楽しみでは無かっ...続きを読む
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生
    「おいしい浮世絵展」で本書を知り、古本屋でたまたま見つけ即購入。

    資料が多めで裏付けも緻密。ただ、個人的に資料に迫るよりは江戸における食文化の概説本として期待していたので、そこは少し残念。

    特に、鮨が奈良時代からあったという事実には驚いた。

    長い歴史の上に今の豊かな食生活があることに感謝!
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生
    "蒲焼は、『遊歴雑記』五編(文政八年)に記されているように、「火勢弱く久しくあぶれば焦げて、あぶらを失ふ」ので、「強き火を以て一旦に(一気に)焼上る」必要がある。そのため、
    「蒲焼はあをぐじやなくて引ッぱたき」(柳五二、文化八年)
    といった感じで焼き、焦げないように団扇で絶えず勢いよく扇ぎ、炭火の炎...続きを読む
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生
    江戸の食文化史の決定版。江戸の四台名物食の知られざる歴史を教えてくれる。
    江戸文化のなかでも食文化の変遷、推移が良く分かり勉強になる。