飯野亮一のレビュー一覧

  • 晩酌の誕生

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    遥か昔から飲まれた酒。直会や集団での飲みに独り飲み。
    その後、江戸時代に晩酌が始まり、市井に広まっていった。
    晩酌誕生と江戸時代の晩酌文化を主体に、多くの史料を探り、
    その情景を写した図版を添えて、詳細に解説する。
    ・はじめに
    序章 酒は百薬の長  第一章 万葉集に詠まれた独り酒
    第二章 中世の独り酒  第三章 晩酌の始まり
    第四章 明かりの灯る生活  第五章 灯火のもとでの外食
    第六章 江戸庶民の夜間の暮らし
    第七章 江戸で花開いた晩酌文化 第八章 晩酌の習慣が始まる
    第九章 多彩な晩酌の肴  第十章 長くなった夜の時間
    ・おわりに
    参考資料・文献一覧有り。

    その始まりは灯火の普及だった。

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    2023年12月15日
  • 天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼 ――日本五大どんぶりの誕生

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    たまたま本屋で見かけて読み始めた。人気五大丼の来歴を丁寧に辿った力作である。3年余りの時間をかけて執筆されたとのことで敬意を表したい。生活の中心としての食が歴史と共にあることがよくわかった。読み進めている間にうな重とカツ丼を食べてしまいました。

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    2022年05月08日
  • 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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    居酒屋の成り立ちからメニュー、当時の幕府の政策、風俗にいたるまで痒い所に手が届く逸品。図版が多いのも嬉しい。

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    2020年07月31日
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生

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    江戸時代は面白い。
    十割手打ち蕎麦が二八の十六文、多分650円位か。
    そんなに違和感ないけれど、蒲焼がその十倍だと庶民の手には届かなかったんだろうなと、ちょっと悲しくなる。
    天麩羅そばの誕生が屋台同士のコラボレーションだとすると、庶民の知恵の勝利。
    素晴らしいですね。

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    2020年03月23日
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生

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    江戸で生まれ,日本食の代表となっている4つの食文化である「そば」「うなぎ」「天ぷら」「すし」の成り立ちと江戸時代での楽しまれ方についての書籍.資料をふんだんに使い,当時の店紹介チラシや店が出てくる絵図が掲載され,当時の雰囲気がよくわかる.
    どこそこのそばが絶品とか,ランキングだとか今とやっていることは案外変わらないなと.

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    2025年08月31日
  • 天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼 ――日本五大どんぶりの誕生

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    うな丼天丼は多分『すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生 (ちくま学芸文庫)』と割と被っているところはありそうだが、親子丼や牛丼、かつ丼の日本の文化、法律、時代の変遷がとても面白い。何よりこれらの文化人だけではない単なる一般人の感想などが残ってたりするのがホントに日本人は根っから食べることが好きなんだなと改めて感じるところ。

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    2025年06月01日
  • 晩酌の誕生

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    すばらしい。
    江戸時代はオールシーズン、燗だったのね。
    時代小説にも、よくお菜のお店が出てきて、美味しそうだなあと思っていたんだよね…

    国立歴史民俗博物館へ行ったときに、ショップで平積みされていたので。いい出会いでした。
    あそこの選書、良かったなあ。
    じっくり見たかったけど、時間もなくて遠いし、残念。

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    2025年02月25日
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生

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    資料的は意味合いで良書。個人的には値段についての言及が面白くて、例えばそばとうなぎの価格差は10倍くらいなのは今も昔もなんとなく違和感がない感じがある(さすがに最近は言っても4〜5倍くらいだと思うが)。
    すしについてはラジオただいま発酵中でも聞いていたので、なんとなく聞いたことがあるところも多かった。

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    2024年11月12日
  • 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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    酒屋は古くからあったが、居酒(酒屋で酒を飲む)という行為が盛んになってきたのは元禄時代になってから。といっても今でいう角打ちみたいなものだったらしいが、神田に現在もある豊島屋が元文元年(一七三六年)、豆腐の田楽を肴に酒を飲ませることを始めたりと、次第に居酒屋に近い業態が現れる。幕府の度重なる禁止令もすり抜けて、居酒屋は拡大していく。店内の飾りつけや接客の仕方、使用する食器、酒や肴の種類も、時代と共に移り変わっていく。「おわりに」で著者は「一日の仕事を終えて居酒屋で一息つき、仲間同士で和気あいあいに、あるいは口角泡を飛ばして議論しながら酒を酌み交わし、家路につく人は多い」(p305)と書いている

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    2024年05月28日
  • 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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    居酒屋の歴史について詳しく紹介した本です。本書の中では、居酒屋が酒屋と茶屋の双方から生まれる過程を、黄表紙や川柳などの資料を元に綿密に紹介してあり、説得力が高いと感じました。
    その他、江戸で飲まれていたお酒の話や、酒にまつわる町触など江戸の飲酒文化全般について色々と解説されているため、本書一冊でも十分江戸の酒事情について知ることができると思います。

    【こんな人におすすめ】
    居酒屋の歴史に興味がある
    江戸の酒について知りたい

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    2023年12月12日
  • 天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼 ――日本五大どんぶりの誕生

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    我が国の食文化の一つに丼ものがあります。これは、温かいご飯に何かしらの具を乗せた手軽な料理です。
    本書では、こうした丼料理の歴史を現存する資料に基づいて、その前後関係も含めて解説しています。
    ただし、約300ページの中で5種類の丼(題名に有るもの)を扱っている関係上、どうしても一部を除き紹介が簡素になってしまう傾向があります。

    【こんな人におすすめ】
    日本の丼料理の歴史を知りたい

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    2023年08月17日
  • 天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼 ――日本五大どんぶりの誕生

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    5大どんぶりと呼ばれる中で一番歴史が
    古いのが、実はうな丼なのです。

    うなぎは江戸時代から庶民も食べていた
    からです。

    次は天丼。これも魚介類だから昔から食
    べていたのは想像つきますが、ご飯の上
    に載せる前は、そば→茶漬けのようなも
    の→ご飯、となったそうです。

    他の3つは肉なので明治に入ってからで
    す。特にかつ丼は諸説ありますが、大正
    に入ってかららしいです。

    誰もが一度は食べたことのあるこれらの
    丼もの。その歴史を知ることで、元祖の
    店に行ってみたくなる一冊です。

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    2021年01月31日
  • 天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼 ――日本五大どんぶりの誕生

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    丼物の歴史を知ることで、日頃お世話になっている食べ物を見直す機会ができた.鰻丼だが、江戸には白米が豊富にあったこと、鰻の蒲焼にご飯を添えて提供していた背景から、丼にご飯を盛ってその上に蒲焼を置き、少し蒸らすことで味が良くなることを知って、鰻丼が誕生.丼物のスタートとなる.箸を洗うことを止める形で割箸も登場した由.天丼は、蕎麦の屋台があり、天麩羅も屋台で揚げていて、隣り合うことが多く、お客は蕎麦と天麩羅を注文し、蕎麦に天麩羅を載せて食べた.天麩羅蕎麦だ.蕎麦がご飯に変わって天丼が登場.鳥肉は以前から食べられていたが、鴨や雁が上物で、鶏はランクが低かった.一方鶏卵は上物だったが、明治維新でランクが

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    2020年07月15日
  • 天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼 ――日本五大どんぶりの誕生

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    丼ものの歴史を丁寧に資料に当たりながら紐解いて行く本。
    いろんな資料にいろんなことが載っているものなんだなぁと、探る過程が楽しい。
    自分も歳を取ったらこういう原資料あたりをやってみたいなぁと思える本でした!

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    2020年07月11日
  • 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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    酒屋で酒を飲ませるようになったり、煮物屋で酒を出すようになったり、居酒屋がどう発生して増えて行ったか(文化8年の調査で「煮売居酒屋」は1808軒)、それらで誰が何をどうやって飲み食べしていたのかが浮世絵と共に書いてあり、中々面白かったです。

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    2020年02月19日
  • 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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    居酒屋は18世紀中期に誕生してから、50年の間に瞬く間に江戸の町に広がったという。当初は、酒屋や煮売屋で酒を供していた程度から、酒を中心に食事ができる業態に変わっていったという。当時、一皿均一の店や酒を飲む分だけ汲んで飲むスタイルなど、今でも評判を集めるメニュー形態がすでにあったようだ。当時の業態を再びやってみると評判を集めるのではないかというヒントもあるように思った。

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    2019年07月09日
  • すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ ──江戸四大名物食の誕生

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    ネタバレ

    現在の日本を代表する料理が江戸時代から始まった。屋台の食事が江戸っこの腹を支え、料理人の創意工夫を経て、やがて高級料理も生まれてきた。そういう食の歴史がわかる一冊

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    2019年04月06日
  • 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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     先日、飯野 亮一 氏 による「居酒屋の誕生 江戸の呑みだおれ文化」を読み終えました。
     何かの書評欄で目に止まって気になった本です。
     「居酒屋」をテーマにその誕生から発展の歴史を多面的な観点から説き起こした著作でちょっとユニークですね。しかも、ひとつひとつのエピソードは、豊富な図版や当時の川柳などとともに解説されていくので、見ても読んでも楽しい本です。ちなみに、時代劇でよくみられる居酒屋風景とはかなり違っていたようです。本当の居酒屋の姿を知るにつけ、江戸時代の町場の息吹が鮮やかに浮かび上がってきます。

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    2015年10月03日
  • 江戸呑み――江戸の〝つまみ〟と晩酌のお楽しみ

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    ああおいしそうだなあ、楽しそうだなあ。でも女子にはいろいろと生きづらそうでもある。女子がおいしいものにありつくにはどうしていたのだろう?堅気でも酒好き女子は絶対いたと思うのだが。

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    2025年11月25日
  • 晩酌の誕生

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    ネタバレ

    晩酌の誕生

    著者:飯野亮一(食文化史研究家)
    発行:2023年11月10日
    ちくま学芸文庫

    晩酌とは、自宅での夕食時に一杯やることをイメージするが、昔はそれがなく、どうやって今日の晩酌形式が生まれていったのか、という点について歴史をたどる書物だと思って読んだ。そうではなかった。万葉の歌に独り酒が詠まれ、鎌倉時代には執権北条氏により酒の売買や独り酒が禁止になり(もちろん守られるわけがない)、といったことがさらりと書かれていて、江戸時代が始まって100年ほどした中期になると、すでに晩酌が定着していた、というような話にいきなりなる。

    ただし、晩酌とは呼ばれず、寝酒と呼ばれていた。それは明治時代

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    2024年05月05日