伊藤穣一(MITメディアラボ所長)のレビュー一覧
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新しい仕事を始めるとき、人間の想像力なんていうものは所詮当てにならないものだから、まずやってみて、出てきた課題をつぶしていく、というのがここ何年間で染みついた自分にとって、本書はまさに我が意を得たりという感想。
このような考え方が全社的に共有化されるといいなとしみじみ思う。なかなか一つのことを始めると修正したくなくなるというのが心情というもの。まして、当初戦略を捨てるとなれば、なおさらである。個人的にも思い当たる節がある。しかし、自分に鞭を打って方向転換しなくてはならない、という思いを強くした。
「…スタートアップをうまく操縦できる方法を教えるのが、リーン・スタートアップ方式である。リーン -
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近年、ファストワークスの大号令がGE社内に走った。そのもとになったのがリーンスタートアップという概念。この本がGE幹部の目に留まり、大企業文化になりがちだった社内にメスを入れた。ファストワークスの話を聞いた時に「顧客の声に注目する」「敏捷に動く」ということかと認識していたが、それでは十分ではないことがわかる。注目しなければならないのは、この本でいう「革新会計」。革新会計とは1.現状認識(ベースラインの設定) 2.現状から理想状態へのエンジンのチューニング(実験&検証) 3.ピボットの決定(方向転換か辛抱か)。イノベーションを科学的なプロセスに変換したこの本の中には、起業だけではなく小さ
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ネタバレ0.この本を読む目的は何か
新規事業や、スタートアップを成功させるまたは早めに失敗することを経験するための考え方や要諦を理解する。
気になる問いと初期仮説:
・リーンスタートアップにおける戦略とは?
仮説と検証を繰り返し、戦略をアップデートすることが前提である。戦略よりも、仮説と検証のスピードを重要視する。
・ピポットと我慢の見極め方は?
ピポット前とピポット後のアイデアの比較評価により、ピポットするかどうかを決める。
・立ち上げた後に軌道に乗せるには?
仮説検証のスピードを緩めない。小回りがきく組織やプロセスを維持し続ける。
キャッシュフローが出るようになれば、規模化を目指し事業と -
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なにか新しい事業をしようとするときに気をつけることを話す本
小さく作る、ユーザーの反応を確かめる。そういう基礎を書いている。10年前に見たら面白かったのかも。今見てもまあそうだよねというくらいには常識的
検証による学び、学びの中間目標、成長のエンジン
構築・計測・学習、のサイクルを早く回す
①ビジョン②戦略③製品
努力のうち価値を生み出しているのはどこか
MVP:実用最小限の製品
現地・現物主義
コーホート分析・累計ではなく今の変化を確認する
最適化と学習、
評価①行動しやすさ②わかりやすさ③チェックしやすさ
ピポット①ズームイン②ズームアウト③顧客セグメント④顧客ニーズ⑤プラットフォーム⑥ -
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スタートアップのバイブルともいえるこの本をようやく読みました。
「ようやく」と言ったのは、
「まぁ、読まなくても大体言っていることはわかるし、
わざわざ今更読む必要はないかな」と思っていたからです。
読んでみた感想は、半分は当たっていたけど、もう半分は間違っていたでしょうか。
リーンスタートアップって、製品・サービスを完璧に仕上げてから、世に出すのではなく、
未完成の状態でどんどん世に出して、顧客の声を集めて、
改善していった方がより早く、より良いものができるってことでしょ、
くらいの理解しかなかったのですが、
確かにその通りなのではあるのですが、
本の中で述べられている革新会計を通して、