桂木麻也のレビュー一覧
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ネタバレ第1章 時代変遷とM&A
p.27 欧米の金融機関や事業会社は財務状況が悪化し、株価も大きく下落しました。一方業績が向上しつつあった日系企業は、そういった欧米企業をリーマンショックを期に買収をしていきました。
第2章 M&Aにおける登場人物
p.34 売却の動機は大きく、投資回収、リストラクチャーの要請、選択と集中に分けられる。
p.42 M&Aプロセスをアドバイスしてくれるアドバイザリー。大手証券会社や投資銀行は多くの場合はアドバイザリーを保有する。強みとしては顧客網の多さから売り手や買い手の情報を多く持っている。また金融機関であるためファイナンスも得意。デロイト -
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M&A業界について最低限必要な情報ぐらいは教養として把握しておきたいなと思い手に取った本。結論として、最高の入門書でした。KPMG FASのパートナーの著者の方が実務の経験も踏まえた問題意識をもとに基礎から書いてくれているので、アカデミックな内容というよりもビジネスの世界で落とし込んでいく上で参考になると思います。
冒頭の日本のM&A失敗の歴史を振り返った上で(3割しか満足していないという事実)、そのためにDDやPMIの強化といった改善策の提案がされている。特に共感したのが日本における経営人材の枯渇。伝統的企業において社長はサラリーマンの最終ゴール地点という色合いが強かったが -
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M&Aというのは、企業間リソースの最適化に行動原理があるのが理想だと思うのだが、その揺動により発するエネルギーから利益を得ようとする周辺プレイヤーが本質を歪めている気がしないでもない。いや、そちらの方が寧ろ資本主義の本質か。
日本におけるM&A黎明期。バブル時代の三菱地所によるロックフェラーグループ買収やソニーによるコロンビアピクチャーズ買収の話から始まるのは有り難い。そして、バブル崩壊後日本企業の株価が低迷すると、安値で上場株を購入しようとするアクティビストファンドが登場してくる。現金を過剰に保有しながら新規投資や配当を行わなかったり、多くの遊休不動産を持っていたりするよう -
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文字通り異世界であり、パラレルワールド。日本以外にも文明があり、企業がある。日本でブランディングされてよく目にする企業とは、全く異なる会社が多々あって不思議な気持ちになる。そこに日本企業が関わっていて少し誇らしくも感じる。仕事で使おうかなと思って入手した本だが、広い宇宙の地球とは異なる世界線みたいな目線で眺めてしまった。
白昼夢のように実用書を読む。しかし、そこは流石に実用書なのだ。急に頭を殴られ、現実に突き戻されるような文章に出会う。
ー その国におけるスタートアップ環境を評価するとき、企業数もさることながら、その時価総額に注目すべきでしょう。時価総額は、スタートアップ企業が提供する「こ -
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・バブル崩壊での小売業再編の動きから、プロ野球集団のオーナーもダイエー・近鉄という従来型産業から、楽天・ソフトバンクという新興企業へのスイッチした。
・M&AにはFAフィナンシャル・アドバイザーという、金融系機関からのアドバイザーが必ずいる
・ヘッジファンドも投資信託の一種です。デリバティブを駆使して、相場が下落した際も利益を追求することを目的としています。
・アクティビストファンド:物言う株主
・バブル崩壊により日本企業の株価が低迷すると、安値で上場株を購入しようとするファンドが登場してきました。とりわけアクティビストファンドの登場は、これまでの日系企業が経験しなかったような厳しい株