アーシュラKルグィンのレビュー一覧

  • 風の十二方位

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    冬の王……!!

    読み始め、ど、どういう状況……?とまったく理解できずうんうん言いながら読み進め、圧倒的な、
    ラストで
    喉がグッてなる そしてまた最初へ戻る

    死角のない完璧な物語って、存在するのだと ウギャー!闇の左手同軸

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    2023年04月12日
  • 風の十二方位

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    ネタバレ

    ときに美しく、ときに物悲しく、ときに晦渋である18篇の小説を収めたル・グウィンの短編集。
    荘重で神話的な『冬の王』や寓話的な『オメラスから歩み去る人々』などは特に印象深かった。

    SFからファンタジーまで、作品群があまりに多彩なので、集めるとまとまりを欠くようにも感じるけれど、世界への精緻な洞察、思考停止に流れる怠惰さへの怒り、精神の高潔を愛する強さなどは、他の長編と同様、これらの短編の根底にも一貫して存在しているように感じる。

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    2021年05月28日
  • 風の十二方位

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    ル・グウィンの短編集、印象に残ったのは次の二つの短編「九つのいのち」(原題:Nine Lives)、「帝国よりも大きくゆるやかに」(原題:Vaster than Empires and More Slow)

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    2009年10月04日
  • 風の十二方位

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    BTSのspring dayの原典的な本とのことで「オメラスを去る人々」を読んだ。テーマは「なるほど」となったけど文章は読みやすくはなかった。訳のせいかな。

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    2022年04月20日
  • 風の十二方位

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    ずーーーっとさがしてた本をやっと借りれた オメラスから歩み去る人々、歩み去る人々も幸福を受け入れる人もどっちも正しくって前提だけが正しくないのがどうしようもなくて良かった

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    2021年05月18日
  • 風の十二方位

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    方向を定めない一陣の風が吹いて行く。速い風遅い風戻ってくる風もある。留まる事なく吹き続けよう軽やかに

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    2016年08月07日
  • 風の十二方位

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    文化人類学的SFの泰斗、ル・グィンの短編集。初期の作品をほぼ発表順に収録しており、作家本人に寄る解説もそれぞれに添えられていて、ある意味贅沢な短編集です。

    これ、鴨は10代の頃に旧版を読んでおりまして、ファンタジー系の「解放の呪文」「名前の掟」はいまでも覚えております。子供の頃は「ファンタジーなのに暗い話だなぁ」と感じた記憶が残っております。底の浅い子供時代だったなぁヽ( ´ー`)ノ
    この歳になって改めて読んで、短編としての評価は難しい作品が多いな、と思います。といっても読む価値がないかと言うと全然そんなことはなく、要はル・グィン作品の「分厚さ」を理解できるようになったこの歳にして、短編だけ

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    2016年06月04日
  • 風の十二方位

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    ファンタジー、サイコミス(というのか?)風味のものなどさまざま。どれもSF味がちょうどよくて、作品の世界にすぐ入り込めた。普遍的な問いをSF仕立てにしたようなものが多い。人間と人工知能の違いとは何かを考えるとき、「九つのいのち」ほど適切な小説はないんじゃないかと思う。「視野」はまさに我々の視野の不思議さ、視野という枠がある故に不可能であるものの見方について。ハムレットの下りははっとさせられた。

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    2015年04月21日
  • 風の十二方位

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    本書は、著者がデビューした1960年頃から1975年頃までの軌跡が概観できる短篇集です。全17篇。

    読んでいて真っ先に感じたことは、この作風、コードウェイナー・スミスやジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、あるいはハーラン・エリスンの作品を読んでいるときの感覚に似ているということ。それは、読者を置いてけぼりにして勝手に物語が進んでしまっているということ。意味のわからない言葉が出てきても、何の解説もなし。時には脈絡もなく、情景や描写が一転していることもあり、何度も読み返すことに…笑 しかし、作品を読み終えた後には、何となく物語を理解できていて、だからこそ、この作風には魅力を感じるのです。

    さて

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    2015年03月03日
  • 風の十二方位

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     短編集。ル・グィンが書いたファンタジーおよびSF短編、計十七篇を集めた本。中には、ゲド戦記や闇の左手、所有せざる人々、ロカノンの世界など、ほかの長編のもとになった短編がちらほら混じっていて、ファンには嬉しい一冊。

     抽象的すぎたり、文章が固くてとっつきにくい作品も、なかには若干混じっているのですが、同時に、胸をうった印象深い作品も、何本もありました。クローンを描いた「九つのいのち」、エンパシー能力をもっているせいでたえず他人の悪意にさらされつづける青年を描いた「帝国よりも大きくゆるやかに」、火星の表面に何者かが残した施設によって、常人とは異なる視野を手に入れてしまった宇宙飛行士を描いた「視

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    2011年01月29日
  • 風の十二方位

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    「革命前夜」のみ再読。
    「所有せざる人々」作中において無政府主義社会の革命論を打ち立てた偉大なる先駆者だったオドーですが、この短編ではひとりの血肉の通った女性として登場します。
    ル・グィンの長編と短編はセットで読んでこそ味わいが増すのだなぁとしみじみ。
    ル・グィンの世界には革命家はいても神も英雄も存在しない、という解説はなるほどと思いました。

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    2010年09月17日
  • 風の十二方位

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    10年間に書いたものをほぼ発表順に収録した短編集。
    17編も収録されており、読みごたえはかなりある。
    解説が非常に的を射ていて、
    『これらが何の説明・先入観もなく雑誌に載ったとしたら
    はっきりいって、文句のない完結性を備えた短篇はほんの数篇』
    だが
    『各短篇が”アーシュラ・K・ル・グィン”という大長篇の部分を切り取った』
    ものであるという表現が適切。

    正直、彼女の世界観がとても好きな自分でさえ
    受け付けられない部分や、理解し辛い部分があった。
    短編としてその作品だけ読むには表現しきれておらず不完全な物が幾編かある。
    ただ、こうしてまとめて読むことで多少なりともそれが緩和され、
    ル・グィンとい

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    2010年02月19日
  • 風の十二方位

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    ネタバレ

    著者にどこまでついていけるか。寓話・神話・逸話・昔話。想像力が試された感じがする超・作品集。難解な箇所も多く、読むのに時間掛け過ぎた。完全に理解するには今の自分が持つ知識と時間では足りない。そんな具合で読み続けて印象に残ったのは以下の話。

    孤独な異端者らは引き寄せ合い集う「四月は巴里」。

    現実逃避ではなく己と向き合い自分探しの旅に出るような、ハヴ・ア・「グッド・トリップ」。

    残された一人のクローンのその後の生き方が気になる「九つのいのち」。

    最後には星の光が見えて学者も報われるがちょっと切ない終幕の「地底の星」。

    など、この本書中ではどこか(解りやすく)前向きに終わる作品が好み。

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    2023年01月14日
  • 風の十二方位

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    世界観や設定以上に、思索や詩情が印象的な短編集でした。というより、世界観や設定についていけなかっただけ、とも言えるけれども……。

    短編集全体としてみると、正直読みにくかった。先に書いたように世界観がつかみにくかったり、設定がよく分からないまま読み進めたものもいくつかあって、ル・グウィンは短編向きの作家ではないのかな、と最初は思いました。

    ただそんな短編を読み進めていくうちに、なんだか深遠で厳かな気持ちになってくるような気がします。思索的な文章や物語の世界観が、分からないなりに伝わってくるからこそ沸いてくる不思議な感覚ともいうべきか。

    以前読んだ同著者の『所有せざる人々』もなかなかに難しい

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    2021年01月17日
  • 風の十二方位

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    ネタバレ

    「セムリの首飾り」★★★
    「四月は巴里」★★★
    「マスターズ」★★★
    「暗闇の箱」★★
    「解放の呪文」★★
    「名前の掟」
    「冬の王」
    「グッド・トリップ」
    「九つのいのち」
    「もの」
    「記憶への旅」
    「帝国よりも大きくゆるやかに」★★★
    「地底の星」
    「視野」
    「相対性」
    「オメラスから歩み去る人々」★★
    「革命前夜」

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    2020年01月03日
  • 風の十二方位

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     うーん……
     読むのにとても時間がかかってしまった。
     ひとつひとつの象徴的意味を考えるのに時間がかかったし、何よりも、感情よりも論理に支配された構造になっていて、読むことの純粋な愉しみが、私には味わいづらかったかな。
     多分、色んなことに対する考えをぐっと深めたいときには、適した本なんだと思う。

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    2018年04月10日
  • 風の十二方位

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    「オメラスから歩み去る人々」は色々と考えさせられる。私たちの幸せは他人の不幸によって保障されている、これは意識しないようにしているがじじつであろう。

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    2014年08月19日
  • 風の十二方位

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    「もの」「記憶への旅」「オメラスから歩み去る人々」など興味深い物語はあったが
    基本的に終わり方がグッと来ない。尻すぼみ型?

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    2011年07月07日