松本キックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ統合失調症への理解が少し深まった。彼らから見えている世界がどのようなものなのか、少しわかった気がする。
また、加賀谷さん自身の精神的なアップダウンに、統合失調症の症状自体も影響を受けてきたことが分かった。
両親への恨み、離れていった友人への恨み、そういった負の感情から頑張ってきたことが、彼自身を傷つけてきたこと。そのことで統合失調症が悪化してきたこと。
一方、このような病気であっても芸人として復活できたのは、芸人の相方(松本キック)と加賀谷さんの母親の力であったことが印象に残った。
僕自身、仕事柄精神に課題を抱えた方々に接する機会が多いが、そういう困難な状況であっても人が生きていけるのは「 -
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Posted by ブクログ
お笑い芸人・松本ハウスのハウス加賀谷氏の統合失調症発症についての著書。
相方のキック松本氏が章毎、最初に文書を添えて本題を加賀谷氏が語るような構成。
ボギャブラ天国などテレビ出演で注目されて人気上昇中の最中、ハウス加賀谷氏が統合失調症を発症し全ての芸能活動を休止せざるを得なくなったこと。
家族の中で起きた事、幻臭や幻覚に長年苦しまれていた事、入院中の話など経験したからこそ語れる内容となっている。
キック松本氏の加賀谷氏に対する眼差しが優しいし、何より加賀谷氏の自分の病識に対する客観的な視点に驚かされる。お笑い芸人らしく笑える部分もあったが、総じて心に優しくおだやかな読後感であった。 -
Posted by ブクログ
ボキャブラ天国大好きでいつも見ていました。今でも生き残っている人たちもいれば、長らく姿も見ていないのですっかり忘れてしまった人たちも沢山います。
そんなすっかり忘れてしまった人たちの中に「松本ハウス」がいます。
エキセントリックな動きとパツパツの格好、坊主頭で印象深かったハウス加賀谷は、当時統合失調症で幻聴や幻視に悩まされ、大量の薬を飲みながらスケジュールをこなしていたそうです。
そして1999年活動を休止して治療に専念。10年後に再度「松本ハウス」として復活するまでの道を書いています。
松本キックとの絆にぐっときますが、それ以上に統合失調症の凄まじさが分かる本です。
クラスの皆が自分を臭いと -
Posted by ブクログ
生い立ちから現在に至るまで、統合失調症と悩み、戦いながら生きていく日々のストーリーの記録。
これぞ、本の醍醐味が味わえるという本。他人の人生を、文字上だけではあるものの、追体験できる。
統合失調症というものがどういう病気なのか、どういう症状が現れるのか、どのように苦しいものなのか...少し理解を深めることができたように思う。
誰にかは分からないが、突然訪れる病気。
周囲からもなかなか理解してもらえず、自分さえもその病気なのかどうか、どこがどう悪いのかよく分からない。なんて大変な病気なんだろう。
一時期は自殺を考えるほどに仕事に追い込まれたことも。
どんなつらいことがあっても、病気に -
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Posted by ブクログ
私はテレビを殆ど見ないので、この著者のことは全く知らない。統合失調症の患者の体験記として読んだ。
統合失調症になぜなるのかはまただわからないところが多いとは思うが、草間彌生や著者のように、かなり若い内に発症し、本人も家族も病気と気付かず苦しむことを考えると、、こうした読みやすい本でどんな病気か知らしめることは、非常に意義があると思う。
偏見が根強くあるものの、いつ、誰がなってもおかしくない病気だから。
幻覚や妄想は、肉体的苦痛より耐え難いと推察する。
相方のキックさんの深い優しさに感動。
加賀谷さんには無理して病気を悪化させないで、できれば活躍して、統合失調症の希望の星となってほしい。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレいろいろな要因が重なり、統合失調症を発症した、お笑い芸人だった加賀谷潤。
そういえば、松本ハウスというコンビがいたっけ。過ぎ去ってしまうと忘れられてしまうものなのですね。
患者の立場から見た統合失調症の症状がとてもわかりやすい表現で描かれている。
今思えば、このときから幻覚や幻聴がはじまったんだ、ということや、症状を悪化させてしまった要因が薬の飲む量を自分勝手に変えてしまったことだったということなど。
精神科の医師が患者本人がどのように感じて症状が悪化してしまうのか、など内容について、とても参考になると書いていた。
加賀谷さんはどんなに自分がつらいときでも、他人に対して、悪く言ったり