松本キックのレビュー一覧

  • 統合失調症がやってきた
    2022/10/22
    いい本。ほんとにいい本。娘が挫けてしまったとき渡してあげよう。がんばらなくてもいい、がんばってもいい。とりあえず食べて生きていよう。
  • 統合失調症がやってきた
     そう「である」ものがそう「でない」ものに対して経験や世界観を提示する。本を読む醍醐味とはつまりはそういうところに集約されると思うのだが、その点においてよく書けている。書き手が芸人であるからこそ自分のことを突き放して描写できている部分もある(病状によって薬の量を減らしたり増やしたりしているところとか...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    統合失調症への理解が少し深まった。彼らから見えている世界がどのようなものなのか、少しわかった気がする。
    また、加賀谷さん自身の精神的なアップダウンに、統合失調症の症状自体も影響を受けてきたことが分かった。

    両親への恨み、離れていった友人への恨み、そういった負の感情から頑張ってきたことが、彼自身を傷...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    この疾患は改めて周囲の理解が大事なのだなぁと思う。相方さんは本当に素晴らしいなと思った。最後のあとがき「社会の偏見は根深く、なかなかなくならない。だけど、ぼくは、偏見がなくなることを期待するより、自分がどう生きるかが大事だと考えてるんだ」が心に残った。
  • 統合失調症がやってきた
    実際に統合失調症になった人の立場でこの病気を知りたいと思いよみました。
    想像以上に辛い闘病生活に圧倒。そして本人だけでなく彼のすぐ傍らにいてこの病気に対峙していた相方さんから見たこの病気も書かれているので、より統合失調症と言うものを理解しやすかったです。
    ただ、この病気は脳の神経が原因とされるけれど...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    ボキャブラ天国大好きでいつも見ていました。今でも生き残っている人たちもいれば、長らく姿も見ていないのですっかり忘れてしまった人たちも沢山います。
    そんなすっかり忘れてしまった人たちの中に「松本ハウス」がいます。
    エキセントリックな動きとパツパツの格好、坊主頭で印象深かったハウス加賀谷は、当時統合失調...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    生い立ちから現在に至るまで、統合失調症と悩み、戦いながら生きていく日々のストーリーの記録。

    これぞ、本の醍醐味が味わえるという本。他人の人生を、文字上だけではあるものの、追体験できる。

    統合失調症というものがどういう病気なのか、どういう症状が現れるのか、どのように苦しいものなのか...少し理解を...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    一言の重み、空白の奥にある思いやりの深さ。人としてこんな風にありたいと素直に思った。二人の姿は心に残り続けると思う。新聞連載時すでに刺さりましたが、やはり刺さりました。描写が細かく症状についてもよくわかり勉強になった。
  • 統合失調症がやってきた
    お笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷さんの病気について、相方のキック松本さんが聞きとり綴ったもの。私は彼らを知らないので、統合失調症を理解するためだけに本著を手に取った。薬を常用しながら社会で生きていく姿を読みたかった。

    統合失調症という病気を扱っている本であるが、あえて重い本ではないと紹介し...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    松本ハウスのハウス加賀谷が、文字通り自らの症状を記録した一冊。
    当然ながら統合失調症の話なので、非常に重い。。

    この手の本は比較的読みなれてる自分でも衝撃だったのは、彼が取り立てて不幸な境遇の家庭環境でなく、それでも重度の精神疾患にかかってしまったこと。
    しかも親族にそういう人がいたわけでもなさそ...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    私はテレビを殆ど見ないので、この著者のことは全く知らない。統合失調症の患者の体験記として読んだ。
    統合失調症になぜなるのかはまただわからないところが多いとは思うが、草間彌生や著者のように、かなり若い内に発症し、本人も家族も病気と気付かず苦しむことを考えると、、こうした読みやすい本でどんな病気か知らし...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    実際の患者が書いているエッセイは非常に興味深かった。どういう風な症状が出ていて、どういう風に病気に陥っていって。。こういう病気は寛解が非常に難しい。そのひとの性質でもあるから、うまく病気と付き合えるように折り合えることが、大事なんだと思う。
    それに社会も一つの個性として受け入れる余地が必要だと感じた...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    上司に借りた本。
    発症から治療、社会復帰までを当事者の視点で連続して知ることがてわきる点は貴重。症状や治療、生活など、見落としていた考え、感じ方をもらえた。
  • 統合失調症がやってきた
    統合失調症の治療には薬は必要!正しい服用も必要!でもそれ以上に、本人の芸人を復活させたいっていう意思、周りの人たちの理解と協力が大きな力になる、と感じた。
    あとがきまで素敵だった。とても前向きな気分になった。加賀屋さんがんばれ、超がんばれ。
  • 統合失調症がやってきた
    ハウス加賀谷が統合失調症と闘ってきた手記と、松本キックの回想。焦らず見守ったキックさん、カッコいいなあ……。加賀谷さんの孤独な闘いには、心が締め付けられます。
  • 統合失調症がやってきた
    壮絶。

    統合失調症。
    努力や根性でどうにかなるものではないと思っていた。
    「芸人になる」
    「どうしても芸人に復帰したい」
    強い思いがこれほどまでに人を強くするのかと。
    「生きる道」を見つけた人間は強いんだ。

    寛解したことは本当に喜ぶべきことやけど、
    この病気はこれで終わりじゃないところが怖い。
    ...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    統合失調症が未完治でも、重度時の状況が思い出せ、当時の感情が表現できるというのに驚き。精神病棟の主治医さんと、運命的な出会いができたのも大きいのだろうが、ハウス加賀谷さん自身による相当な努力での症状改善も大きいのだろう。
  • 統合失調症がやってきた
    お笑い芸人である著者自身の統合失調症との戦いが事細かに記述されている。
    統合失調症の患者自身の気持ちの動きなど、体験者ならではの記述に、引き込まれ、一息に読んだ。
    病気とはいえ、著者の生きる力や行動力、ガッツは見習わなければと思った。
    漫才ふうのインタビュー形式で書かれている項は、お笑い芸人ならでは...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    芸能界に疲れて発症されたのだと思っていたけど、もっと根深いものだった。お利口さんの子供が抱えてしまう心の負担は本当に怖いものだ。親としては良かれと思ってやらせてしまう早期教育はその子の性質をきちんと見極めた上で進めていかないといけない。昔では考えられないような子供の精神病や犯罪などはやはり無関係では...続きを読む
  • 統合失調症がやってきた
    いろいろな要因が重なり、統合失調症を発症した、お笑い芸人だった加賀谷潤。

    そういえば、松本ハウスというコンビがいたっけ。過ぎ去ってしまうと忘れられてしまうものなのですね。

    患者の立場から見た統合失調症の症状がとてもわかりやすい表現で描かれている。

    今思えば、このときから幻覚や幻聴がはじまったん...続きを読む