小松みゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ものすごいご決断をされたと思う、本当に。
認知症の方の詳しいことはわからない。
でも、おそらく…
いろんな映画や本などの体験談を読んで思うことは、
認知症の方でも楽しい気持ちは積み重なって心の安定に繋がるし、
嫌な環境(入院など)にいたり、人から怒られたり否定されてばかりだと、心が不安定になるのでは、ということ。
【出来事は忘れても、その時感じた気持ちは全て蓄積はされている】
これが私の仮説。
とすると、その点、小松さんはお母様を否定されることなく妄想にも付き合い、心をずっと喜ばせてあげていた。
そのことこそが、お母様のこのパワフルさ、可愛さ、素直さを引き出す最大の要因だった -
Posted by ブクログ
実話だからびっくり。
日本語教諭としてベトナムで暮らす著者が配偶者をなくした80代の認知症の母(Baちゃん)を引き取ることになったところから始まります。
越後の田舎で暮らし、飛行機にすら乗ったことのない高齢のBaちゃん。
初めての海外で、認知症にとって環境の変化は一般的に、混乱させ、認知症を悪化させる恐れがあるとされており、周囲の反対もあるものの、娘である著者は、自分の生活拠点を変えることができないため、思い切って母(Baちゃん)をベトナムへ連れ出すのです。
ところが、ベトナムの風景は、Baちゃんにとって、その昔の日本を思い出させ、色んな事を思い出したり、一つ一つのことに感動したりと、良い -
Posted by ブクログ
ベトナムの住みやすさや人情をいくつも伝えてくれる。
まわりの人のことにそこまで気にしない感じ。
オフィス街の普通の会社でトイレを借りられるとか。
迷子になっている日本人のおばあさんをセオムがしっかり日航ホテルに送り届けてくれることとか。
数十年むかしの日本みたい、というベトナムの感じも、年老いた日本人にはちょうどいいのかもしれないな。
おばあちゃんが少し若返っていくような感じが素敵。
とはいえ13年もすごすとは!とその行動力と覚悟には驚くが。
認知症の人への接し方も勉強になる(子育てみたいな感じ?)。認知症を「異文化」と捉えるという、なんとかなる、楽しまないと、という感じもいいし、
全体的