佐藤和孝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
戦場でビデオカメラマンとして活動している佐藤和孝さんが、取材先で食べた物と、そこに住む人々を書く本です。
非正規軍に帯同して取材をすることが多いため、食事は戦場となった現地で調達できる範囲で作られる民族・宗教観を反映した料理になっています。また、料理を提供してくれた現地の方を深く掘り下げることで、戦場で実際に起きている問題が何か、個人レベルで本人が抱えている苦しみや悲しみ、怒りを知ることができます。
この本の中で、戦場での食に一切関係ない、イラクに来た1人の青年についての記述があります。この記述は、題名に反しても伝えたかったことだったのかもしれません -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
死と隣りあわせで人は何を食べるのか?
戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。
雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。
[ 目次 ]
第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う
第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で
第3章 アルバニア―世界で最も孤立した国
第4章 チェチェン―束の間の戦火の休息
第5章 -
Posted by ブクログ
アメリカが撤退した後のアフガニスタンは、タリバンが首都カブールを制圧し暫定政権を樹立した。そのタリバンは厳格なイスラム主義に則り一般的に言われるような女性の人権を無視したり、罪を犯した者に対する処罰が前時代的な肉体への残酷な処分であったりと、女性差別や人権侵害について非難を浴びる。実際のところ我々の常識に照らし合わせればそのように受け取れる面も多々あるのだが、あくまでそれを判断しているのは、判断する側の基準でしかない。例えば日本人であれば、大半の人が職につき、日々の食事や生活が困難に成る程、著しく困窮している訳ではない。戦争や貧困をテレビに映る映像として受け止め、自分の生活の中では味わった事の
-
Posted by ブクログ
ネタバレタリバン=タリブ 神学生の複数形
1979年 ソ連 アフガン侵攻 ムジャヒディンが抵抗
1992年 腐敗したムジャヒディン政権をタリバンが武力とカネで倒す世直しするが
パシュトゥン人の掟の押し付けで 北部同盟と国内勢力が二分
パシュトュン人勢力=スンニ派=人口80% が肥大化、
(ハザラ人=シーア派=20%)(イラン90%以上、イラク65%以上シーア派)
それが国際化したのがアルカイダ アルカイダからISが派生
イラク サダム フセイン(=シーア派)のバース党の組織がISの母体
アメリカはアフガンから始まり、イラクで恨みを買いISを生み出した
2000年 北部同盟マスー -
Posted by ブクログ
ネタバレ100827with鼓童fromきつつき
----------
死と隣りあわせで人は何を食べるのか?戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。
----------
第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う
第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で
第3章 アルバニア―世界で最も孤立