佐藤和孝のレビュー一覧

  • 戦場でメシを食う

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    戦場でビデオカメラマンとして活動している佐藤和孝さんが、取材先で食べた物と、そこに住む人々を書く本です。

    非正規軍に帯同して取材をすることが多いため、食事は戦場となった現地で調達できる範囲で作られる民族・宗教観を反映した料理になっています。また、料理を提供してくれた現地の方を深く掘り下げることで、戦場で実際に起きている問題が何か、個人レベルで本人が抱えている苦しみや悲しみ、怒りを知ることができます。

    この本の中で、戦場での食に一切関係ない、イラクに来た1人の青年についての記述があります。この記述は、題名に反しても伝えたかったことだったのかもしれません

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    2012年12月24日
  • 戦場でメシを食う

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    ジャーナリストである筆者が、中東からヨーロッパ、東南アジアなど、様々な戦場で食べた食べ物の記憶。日本ではあまり知られていない国の話も出てきて、少し、世界を知ることができた気がした。

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    2013年08月08日
  • 戦場でメシを食う

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    ジャパンプレスの佐藤和孝さんによる戦場ルポルタージュ。

    どんな過酷な状況でも腹は減る。そこには食事風景があって、その国の文化が存在する。食事という一つの観点からの「戦争」とは、今まで読んだルポルタージュよりも斬新だったと思う。

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    2013年03月17日
  • 戦場でメシを食う

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    [ 内容 ]
    死と隣りあわせで人は何を食べるのか?
    戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。
    雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。

    [ 目次 ]
    第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う
    第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で
    第3章 アルバニア―世界で最も孤立した国
    第4章 チェチェン―束の間の戦火の休息
    第5章

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    2010年06月30日
  • 戦場でメシを食う

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    世界中の紛争地を取材してまわる著者が、その国々であったことと共にその国の料理を紹介していく話でした。
    読んでいてイスラームがメジャーな宗教となっている国の料理はとても美味しそうでしたね。
    羊のお肉と香辛料を使った料理はよだれが止まらなかった。

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    2010年01月14日
  • 戦場でメシを食う

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    食べることの喜びは、平和の証でもあるのだと思う。戦場であれば、それは一時のことかもしれないが、食事を囲む人は基本的に笑顔だ。そして、大切なことは美味しいものを食べることよりも、美味しく食べることであると思う。

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    2009年10月04日
  • 戦場でメシを食う

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    極限的状況の中で、食べることと食卓を描く。
    どんななかでも食卓はあり、食べされているのであるが、十分に味われているのは、平和や安息が保たれてこそである。

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    2009年10月04日
  • 戦場でメシを食う

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    戦争の中のどんな状況下においても、やっぱり人はご飯を食べる。当たり前のことだけれど、テレビやなんかで戦争の様子をみていると、そういうことには想像が及ばない。
    でもきっと、そこにある人間の欲求や生活を考えながら、事実を見ていかないといけないのだと思う。

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    2009年10月04日
  • タリバンの眼 戦場で考えた

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    アメリカが撤退した後のアフガニスタンは、タリバンが首都カブールを制圧し暫定政権を樹立した。そのタリバンは厳格なイスラム主義に則り一般的に言われるような女性の人権を無視したり、罪を犯した者に対する処罰が前時代的な肉体への残酷な処分であったりと、女性差別や人権侵害について非難を浴びる。実際のところ我々の常識に照らし合わせればそのように受け取れる面も多々あるのだが、あくまでそれを判断しているのは、判断する側の基準でしかない。例えば日本人であれば、大半の人が職につき、日々の食事や生活が困難に成る程、著しく困窮している訳ではない。戦争や貧困をテレビに映る映像として受け止め、自分の生活の中では味わった事の

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    2024年05月04日
  • 戦場でメシを食う

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    著者が初めて戦場取材に赴いたのが24歳。イラクで拉致された日本人男性も当時24歳。その死を確認する役はここで書かれている以上に辛いものだったと想像する。
    地震などの天災ように突然全員が被災するのとは違い、一般市民にとって戦争の始まりは分かりにくく、気づいた時には巻き込まれて抜け出せない、ということなのだろうか。

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    2023年02月17日
  • タリバンの眼 戦場で考えた

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    ネタバレ

    タリバン=タリブ 神学生の複数形
    1979年 ソ連 アフガン侵攻 ムジャヒディンが抵抗
    1992年 腐敗したムジャヒディン政権をタリバンが武力とカネで倒す世直しするが
     パシュトゥン人の掟の押し付けで 北部同盟と国内勢力が二分
     パシュトュン人勢力=スンニ派=人口80% が肥大化、
     (ハザラ人=シーア派=20%)(イラン90%以上、イラク65%以上シーア派)
      それが国際化したのがアルカイダ アルカイダからISが派生
       イラク サダム フセイン(=シーア派)のバース党の組織がISの母体
       アメリカはアフガンから始まり、イラクで恨みを買いISを生み出した

    2000年 北部同盟マスー

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    2022年01月08日
  • 戦場でメシを食う

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    最初は「メシを食う」を「生業にする」意味で、戦争ルポライターとしての心構えを書いた本だと思ってたら違った。
    「メシを食う」はほんとに「食事をする」ってことだったのね。

    とは言え、別に食事に焦点を絞ったルポというわけではなく、戦地の実情を現場から捉えたもの。全体として読みやすい上に視点が独特で、良書。

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    2016年12月11日
  • 戦場でメシを食う

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    ネタバレ

    100827with鼓童fromきつつき
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    死と隣りあわせで人は何を食べるのか?戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。
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    第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う
    第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で
    第3章 アルバニア―世界で最も孤立

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    2012年08月28日
  • 戦場でメシを食う

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    題名を見る限りだと戦場で食べるメシの話かと期待していた。しかし、そうではなく戦場のレポートに食事の記述があるのである。題名とは内容が結構違うなという印象。そういう意味では期待はずれである。だが、内戦の地区の生活とか知るにはいい本

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    2012年08月04日
  • 戦場でメシを食う

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    ★企画が走り過ぎた★「戦場」の部分はおもしろいが、「メシ」の絡み方がいまひとつ。切り口を変えた紛争ものを狙ったのだろうが、この点では『もの食う人々』の方が読み応えがある。とはいえ、戦場の話の迫力は十分。サラエボやイラクなど、なかなか実感できない現場の空気が伝わってくる。

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    2009年10月07日