今井佐緒里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界17カ国の、現地住む日本人の目を通して語られるその国での日本人観を紹介。
書き手によってまちまちではあるが、
エキゾチック/伝統文化/世界大戦
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奇跡の復興/電化製品の国/勤勉
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オタクカルチャー/J-POP/HENTAI
と年代に分けて興味の対象が移行している点などがわかりやすく紹介されていた。ネガティブな部分もあるが、概ね「こんな風に評価もされているんだから長所はもっと伸ばそう」といったところが全体的な主題。やはり個人的には『聖闘士☆星矢』が日本人観を劇的に変えたブラジルの話などオタ文化をからめたものが楽しく読めた。全体としてはビジネス寄りの話が多かったけど。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど割と偏りなく19人の在外日本人によって書かれているのだが、仕事柄どうやってこれらの書き手を集めたのかは気になった。相当手直しはされているにしろ、皆さん、本業の物書きでないながら普通に読みやすく、主題も明瞭な良文だったもので。浮かれるでもなく、説教臭くなるわけでもない全体のトーンの統一感といい、編集が良い仕事してるんだろう。
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Posted by ブクログ
「日本人は大都会で忙しい暮らしをしているのに、なぜ何もかも遅いの?……食事をよそうのすら遅い。見た目を確かめ、ちょっとよそっては匂いを嗅いで、とにかくなかなか進まない。日本人が5人もいたら、食事が冷めてしまうよ。」(ニュージーランド)
「このように旺盛な好奇心にみちて、他からもちこまれた文化を取り入れることに積極的であり、頭脳を生かして経済大国へとのし上がった日本人とは、まったくもってオランダ人と同じである……日本の有名電機メーカーの多くが最初は小さな個人企業であった。勤勉に働き、頭脳労働で世界的規模に拡大させ、実にまっとうな大枚を稼いだ。そのお金で世界の最高級品を購入するのは、真の意味での大富豪である。ひいては世界の経済成長の一端をも担っている」…こうした見方は、オランダ人が想像を絶するほどのケチであることにも関係あるだろう……オランダのオークションは値切り方式という他に類を見ないやり方で有名だ。ブランド物を買うなどという無駄なことは考えもしない彼らだから、決して皮肉ではなく、日本人の行為はまさにカルチャーショックだったに違いない。
「日本人と言えば、慎み深くて謙虚だと聞いていたのに、まるでアメリカ人みたいじゃないか。ノキアがどこの国の企業かも知らないわ、携帯電話の技術では日本が世界一みたいなことを平然と言ってのけるわ……必ず「日本に来たということは、日本の何が好きなんですか?武道?寿司?京都?」などと聞かれる……フィンランド人が外国人に対して何故フィンランドに来たのかと聞くとき、ボジティブな答えは期待しない。『何もないこんな所にどうして来たの?大丈夫?』というつもりで聞くんだ。日本人よりフィンランド人の方がよっぽど謙虚だよ」
もし日本が西洋列強の植民地になっていたら、これほど日本文化に対する尊敬と研究が継続しただろうか、もし敗戦後に民主化と経済復興を果たさなかったら、20世紀後半になって欧米で「日本文明」という言葉が使われるようになったであろうか。(フランス)
各国に滞在する事情通によるレポートで、かなり手堅い感じでよくまとまっている。お決まりの日本人批判/賞賛だけでなく、意外な評価もあって面白く読んだ。