皆村春樹のレビュー一覧

  • 僕の妹は漢字が読める

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    ものすごくもやもやした読後感。強烈な主題は楽しめたのだが、もう少し違う書きようはなかったのか。
    時代を超えて変わりゆく文学とその捉えられ方を、徹底的にデフォルメしたらこうなったって印象。
    この著者の作品は、全く別の切り口のものを読んでみたい。

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    2011年07月26日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    たしかに前衛的ww 萌えパンクパロディーパンチラ小説。
    リアル店舗で堂々と購入するプレイをしてみたが、馴染みの本屋を避けるところはちょいヘタレな俺。

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    2011年07月26日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    公開された試し読み分の内容があまりにもぶっ飛んでいるせいで、ネットの一部で話題になっている作品。
    近未来が舞台で、漢字は死滅し、ケータイ小説と萌え小説をさらに頭を悪くした感じの文章が主流となった世の中という設定です。
    本当に尖った作品。ラノベを読み慣れていないとハードルが非常に高い。ただ、いわゆる「わかっている人」の立場からすると本当に面白いです。interestingではなくfannyな意味で。久々に声を出して笑いました。深読みするとシニカルな部分もあるような気がしなくもないですが、何も考えずにゲラゲラ笑って読むのが良い気がします。脳味噌がとろけそうになりますが、それもまた良し!

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    2011年07月07日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    この本を読みながら、あれこれ考えるのは楽しかったが、
    作品自体がそこまで面白いかというと、ちょっち疑問。

    結局多様性が大事よねって思うんだけど、
    今の本屋のラノベの棚にそれがあるかというと甚だ疑問。

    作中では作品の本質こそが大事だと言うけど、
    料理が全部ソース味になっちゃったら、
    材料が如何に異なっていても受け入れられないと思うんだ。

    今のラノベは本質はともかく、味付けは9割方萌え味になってる。
    もちろんソース味も萌え味もあっていいし好きなんだけど、
    それだけはやっぱり嫌だ。

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    2011年07月06日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    基本設定がぶっ飛んでることさえ認めてしまえば,案外素直に楽しめる"正統派"作品でした.
    話の途中で終わってるような感じではありますけど,むしろこれ続きを書くのは蛇足だと思うので,物語の締め方として悪くないですね.

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    2011年07月03日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    漢字が消えて萌え文化がスタンダードになった未来の日本って設定は一見すごく荒唐無稽に見えるけど、20世紀初頭から2024年現在にかけての文化の変遷を考えたら完全にありえない未来ではないのかも……っていう変なリアリティを感じてしまった

    基本は「いかにもラノベらしい」ラブコメではあるんだけど、主人公的に家族としてしか見れない義妹と生まれた時代の違う過去人っていう、どっち選んでも波瀾万丈な選択肢で「いや本当に最終的にどっちかとくっつくのか???」と首捻ってしまう。
    私は末妹のミルちゃん推しです。幼さと毒っ気が共存してるのが可愛い。

    SF的な意味でもラブコメ的な意味でもとても先が気になるラノベではあ

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    2024年07月24日
  • 僕の妹は漢字が読める4

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    尊敬する作家がプロデュースしたレストランがオープン。
    そこに招待されたはずが、何だか妙なきっかけに。

    突如女の子を連れてきたにしては寛容、と思っていたら
    そういう理由でオッケーだったのか! というのが判明。
    そう思った両親もすごいですが、やはりというか
    その方面の心配はしていたんだな、と。

    盛り上がる両親、おいてきぼりな本人に
    自分を主張したい義妹に、突っ走る実妹。
    しかし気になるのは、パンス党!
    兄と妹って、製造順番ですか?
    それともそういう仕様ですか??

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    2017年03月24日
  • 僕の妹は漢字が読める3

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    萌えと昔のものが残った、ふた区画が存在する日本。
    そして主人公には、いなかったはずの実妹が存在した。

    未来の日本は、妹という存在は兄に恋愛感情を抱いて
    迫らねばならないのか? と疑問に思う展開に。
    中学生とはいえ、最初からその状態でいるのは
    こちらに染まっている、と言えるのかと。

    最後の方の、主人公の疑問。
    利用されていると言われれば、確かに! 状態。
    しかしそれを言うなら、自分も利用しているのでは?
    後で実態が分かるわけですが、自業自得、とも。

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    2017年03月22日
  • 僕の妹は漢字が読める2

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    書きかえられた歴史を元に戻すため、再び21世紀に。
    そこで、妙な手紙を受け取った。

    萌えに対する頑張りが、半端ないです。
    それに全金つぎ込むとは…勇者ですw
    そんな勇者の兄が元凶と分かり、捕まえるため
    色々な所へ出没してみるのですが、色々すごい。
    勝手に合い鍵作って、勝手に入るとかありですか!?
    まぁひとつしか見えてない人には
    よくある思考パターン?

    ぐだぐだ具合いがすごいですが、それより凄いのは
    兄によって腕を磨きあげた縄術でしょうか?
    唯一普通の人、に見える現代人の彼女でしたが
    縄を持つと…全然違う状態に。

    互いの趣味を、理解できなくても受け止める事。
    これは大事です。

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    2017年03月21日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    オオダイラ文体に未来を見た。作中「現代文」の創造がすごいのと、リアルな現代の、萌えのみならぬカルチャーとその間にあるヘイトへの問題提起をしている感があり、ラノベの枠を逸脱しないながら考えさせられる場面がちらほらあった。

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    2015年07月14日
  • 僕の妹は漢字が読める3

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    三巻まできてまだ世界観になれることができない。それくらい強烈な内容だ。ストーリーはヒロインの三角関係なのだが主人公含め、独特な感性の持ち主が多く、新鮮に映る。

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    2014年09月08日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    SFは未来を描ける文学であるけれど、その未来は『現代』を基準としている。
    この作品もまさしくこの『現代』の先にあるものを描いたSFだった(笑)

    未来の現代文学が登場するシーンは、佐藤友哉の『1000の小説とバックベアード』を思い出しながら笑ってしまったw

    この未来ってユートピア?

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    2013年12月10日
  • 僕の妹は漢字が読める2

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    相変わらず23世紀の狂った文章が出てくるとかなり面食らうが随所に伏線を引き、続きが気になるようにしていた。
    作風としてもあからさまなラブコメ展開があまりないので割とイメージと違う内容になっている。幼女ばかり出てくるのは笑った。

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    2013年10月24日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    ネタバレ

    円城氏の文脈で、血迷って購入。
    やりきれない旅をしなければならないのでそのお伴にしたが。
    まーラノベはこういうものね。

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    2013年08月15日
  • スクリューマン&フェアリーロリポップス

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    序盤は「文章力あるなぁ」と感じたが、後半は「これ、ただ難しい単語使ってるだけじゃないの」と思った(ちなみに僕は「文章力」を「文章で楽しめるか」ということだと考えている)。

    内容はややカタめ。そのため設定描写で弛む。盛り上がりはいまいち。テーマは「変わること」でわかりやすい。父親が出てきて母親が出てこないことと主人公の異常な成長スピードは関係あると思う。能力は俺TUEEEEできそう。小人がグレムリンだと分かったけど、さらに成長すれば名前もあるし鬼になるのかな。

    買うとき気づいたけど、電撃文庫って裏表紙にあらすじ書いてないのね。なんでだろう。購入の決め手はタイトルの「スクリューマン」にセンスを

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    2012年11月26日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    続いてやがる。
    タイムトラベル、歴史改変物。ライトノベルが支配した近未来の日本。
    SFとして見ると甘いところがあるが、まあライトノベルだしなあ。
    この、まあライトノベルだしなあという感覚が、ライトノベルとして本格的。

    小説における文体の一考察。文体が題材の主軸。実験に感動。

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    2012年08月07日
  • 僕の妹は漢字が読める3

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    ネタバレ

    #novel
    もうびっくりするくらいアレなんですが、不思議と硬派な文学論文化論も語られる。
    外来の漢字からひらがなが生まれ、外来語を取り入れ、現在の日本語に至る。漢文書き下しからスタートした文学が、時々のトレンドを取り入れ、現在の雑多な文学に至る。その過程には、変化への反発、未来への志向があり、それら全ての蓄積こそが文化である。と。

    なんちゃって。

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    2012年03月12日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    「きらりん! おぱんちゅ おそらいろ」で衝撃を与えた話題作。2巻が発売されたことと、意外に真面目なSF的展開という噂より買ってきた。どこまでもふざけてるw(褒め言葉)。『おにあか』という正統派文学を生み出したことがこの本の全て。ハーレムご都合主義とか、タイムスリップしてるだけでSF言うのかよとか、そんなことは突っ込んじゃいけないのです!ツンデレな義妹と変態幼女とぽわぽわ美少女が好きなら是非に。
    好きなことを好きと言える強さはいいなと思った。世の中が二次元萌えになったら、オタクはさぞ生きやすかろう。ちょっと想像してみたが……そんな世の中いやだ。あぁ、でもこそこそ隠れなくて済むのはいいなぁ。時代に

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    2011年11月23日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    前半何度か声出して笑った。ただ、結局は一発ギャグの域で、話が進むに連れて単調な描写に飽きてくる。実在のオタク作品を伏字を使って登場させるのも寒い。

    もひとつ問題なのは、キャラクターにイマイチ引きがないこと。クロハのツンぶりは、一言ツッコミの繰り返しじゃなくてもっとうまく表現してほしい。柚はバカテスの姫路さんをどうしようもなく駄目にした感じ。路線を大きく変えないと厳しいかも。

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    2011年11月23日
  • 僕の妹は漢字が読める

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    「萌えが文化の主流となった未来」というアイディアは、徹底的に突き抜けた痛々しい描写もあり笑えたが、その後のストーリー展開にはイマイチ面白味を感じなかった。
    ラストは某有名洋画のオマージュなのかも知れないが、続編を意識しすぎたせいか物凄い中途半端感を出してしまった印象。落ちとしてあっさり使うくらいで良かったのでは。
    とは言えなかなか楽しめたので次巻も購読予定。

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    2011年07月17日