原田実のレビュー一覧

  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―

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    怪談の歴史を紐解きながら、時代背景と怪談の成立順序から、もののけがいかにして生まれたか。日本人に愛されてきたか。を民俗学的視点で、説く一冊。(愛されるというのは、怖がられたり、教育に使われたり、日本人の生活に必要とされて、受け入れられてきたことを指す。)「鬼」「河童」「天狗」など代表的なものから、「寝肥り」「二つ口」などマイナーでもよく知られていもの、アイヌや沖縄のもののけなど、幅広く紹介している。民俗学的見地から怪談の歴史が、「うる星やつら」「ゲゲゲの鬼太郎」など現代文化に繋がるところが特に面白い。

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    2011年03月23日
  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―

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    鬼・天狗・河童などの定番から、琉球やアイヌのちょっとマイナーな妖怪まで、さまざまな“もののけ”を紹介し、その成立過程を分析した本。

    中にはちょっとこじつけじゃないかと思うような説もあったけど、全体におもしろく読めました。
    女性差別ともののけを結びつけた説はなかなか新鮮でした。

    個人的には化け物の親玉は見越し入道だという思いがあって、どうして『ぬらりひょんの孫』なんだろう?と疑問に思っていたんだけど、ぬらりひょんが化け物の親玉に成り上がった理由がわかってよかったです。

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    2010年12月13日
  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―

    Posted by ブクログ

    第一章では鬼や河童などの代表的な、第二章では江戸時代の怪談や黄表紙、第三章では絵本百物語、第四章では琉球、第五章では蝦夷。
    この本ではこれらのもののけの成立過程や正体が考察されています。
    絵本百物語などの章は時代背景なども絡めて面白く読めたのですが、鬼など代表的なもののけになるとその成立も諸説あり、定説に否定的な作者の考えにすんなり納得出来ませんでした。
    しかし蝦夷や琉球などあまり馴染みのないもののけの話も興味深かったです。
    豆腐小僧の豆腐を食べるとカビると私も思っていたので、そのイメージが水木しげる先生の創作であったことに驚きました。

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    2010年09月04日