原田実のレビュー一覧

  • オカルト化する日本の教育 ──江戸しぐさと親学にひそむナショナリズム
    <目次>
    第1章  「江戸しぐさ」とは何か
    第2章  「親学」とは何か
    第3章  親学の社会浸透
    第4章  親学の人脈
    第5章  「江戸しぐさ」「親学」を貫く陰謀論
    第6種  オカルト・ナショナリズムの系譜と教育現場


    <内容>
    「江戸しぐさ」なるものは、江戸時代ルーツではなく(まったくのウソ)、...続きを読む
  • 偽史と奇書が描くトンデモ日本史
    「伝奇もの」は古代から連綿と書かれてきているということ。昔の人が「これホント」と書いてるからといって無邪気に信用してはいけない。現在の架空戦記小説も、遠い将来には史実として教科書に載ったり、多くの信者・研究者を獲得する偽書になり得る。全否定も全肯定もせずに歴史的な位置づけを探る、学者の地道な検証に敬...続きを読む
  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―
    日本の「もののけ」(妖怪)の姿やあり方を、江戸期のもののけの様相を中心として考察・解説した本。「鬼」・「天狗」・「河童」などメジャーなものから、「累」・「化け猫」・「豆腐小僧」と言った江戸期の活躍したもの、更には琉球・蝦夷地のものまで幅広く紹介している。
    個人的に参考になったのは、第三章「『百物語』...続きを読む
  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―
    怪談の歴史を紐解きながら、時代背景と怪談の成立順序から、もののけがいかにして生まれたか。日本人に愛されてきたか。を民俗学的視点で、説く一冊。(愛されるというのは、怖がられたり、教育に使われたり、日本人の生活に必要とされて、受け入れられてきたことを指す。)「鬼」「河童」「天狗」など代表的なものから、「...続きを読む
  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―
    鬼・天狗・河童などの定番から、琉球やアイヌのちょっとマイナーな妖怪まで、さまざまな“もののけ”を紹介し、その成立過程を分析した本。

    中にはちょっとこじつけじゃないかと思うような説もあったけど、全体におもしろく読めました。
    女性差別ともののけを結びつけた説はなかなか新鮮でした。

    個人的には化け物の...続きを読む
  • もののけの正体―怪談はこうして生まれた―
    第一章では鬼や河童などの代表的な、第二章では江戸時代の怪談や黄表紙、第三章では絵本百物語、第四章では琉球、第五章では蝦夷。
    この本ではこれらのもののけの成立過程や正体が考察されています。
    絵本百物語などの章は時代背景なども絡めて面白く読めたのですが、鬼など代表的なもののけになるとその成立も諸説あり、...続きを読む