渋井哲也のレビュー一覧

  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    多くのケースが紹介されていて、自殺の実態の一端を知れる。また自殺を防ぐ難しさもよく伝わってくる。

    印象的だったのは、ネット心中で複数人で集まったものの色々な理由で場所を変えていったケース。葛藤の現れだったのかも知れない。

    「おわりに」で「遺族は家族だけじゃない」としているが、その通りと思う。著書...続きを読む
  • 学校が子どもを殺すとき
    2019年のいじめの認知件数は、前年度より6万8,563件増え、過去最多の61万2,496件となった。

    そして、自殺した原因が、いじめと認定された小中高生の数は317人いる。
    これは、驚くべき数字だろう。

    ただ、この数字は、多分過少されているだろう。教育委員会は、「基本方針として」いじめと自殺を...続きを読む
  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    どこかのレビューで「統計や数字が多く、読みにくい」のようなことが書かれていたが、個人的には具体的数字とインタビューの記録がメインであった事(ルポルタージュなので当たり前だが)がむしろ著者の思考などの惑わされず意見を考えながら読めるので興味深い一冊だったなと感じる。
    こういったインタビューや取材をした...続きを読む
  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    筆者がインタビューして関わっていても最終的に死に至ったり近しい状況となるところはリアルというかこの問題の根深さを物語っている気がする。
    本書では経済的よりも家庭環境諸々の闇を抱えた若者が多かったが、この先(感想を書いているのは2023年2月頃)増税を国民の責務と考える首相の元自殺者が増加しそうな予感...続きを読む
  • ルポ 座間9人殺害事件~被害者はなぜ引き寄せられたのか~
    被害者は全員20代以下、9人中8人が女性、3人が女子高生。希死念慮「死にたい」。逃げ先がそこにしかない。死は甘美。しかし、一人では死ねない。Twitterで呟き、他人を巻き込む。誰かと交わり、誰かに気にされる。死に向かうことで、また生きる。強制性交。ロープで吊られ、遺体は解体。こんな死は願っていなか...続きを読む
  • ルポ 座間9人殺害事件~被害者はなぜ引き寄せられたのか~
    とても後味が悪い本。
    筆者はネットや自殺に詳しい人だし、取材も尽くされているはずなのに、この筆者をもってしても事件の背景が掴みきれない、得体の知れない気持ち悪さが残る。事件の残虐さに結びつくような、加害者の生育歴だとか認知の歪みとかが出てこない。一方で死にたい人の孤独感が簡単につけ込まれてしまうのは...続きを読む
  • ルポ 平成ネット犯罪
    1985年のテレクレ開始、89年 ダイヤルQ2、99年 iモードサービス、2000年 写メール、04年 SNS とインターネット関連の技術が普及すること連動して、これに纏わる犯罪も増加してきた.それらを詳しく調査している好著だ.いろんなことを発想できる人が、それぞれにアイデアを駆使して、様々なサービ...続きを読む
  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    事象の羅列、文章の前後関係がわからなかったり事象がどこから切り替わったのかわからなかったりするが、得てして自殺するものの心理を考察している。
    死にたいというより消えたいという感覚になるということだが、消えたいと思うことは誰しもあるのではないだろうか。そこでしばしの死んだあとの妄想で粛々と現実を生きる...続きを読む
  • ルポ 座間9人殺害事件~被害者はなぜ引き寄せられたのか~
    人間を消費財とみなす思想の
    行き着く果てにはこういう世界もある
    金づるになりそうな奴は恐怖と依存で飼い慣らし
    それ以外は嗜虐欲を満たすために消費し
    最後は自分がメディアを通じて
    僕のような好き者に消費されてしまうのだ
    やめなさいよほんとにもう
  • ルポ 平成ネット犯罪
    出会い、殺人、いじめ、自殺…ネットは便利だけど、取り扱い注意だと思う。
    最近は闇バイトとかもあるし。
    ネットリテラシー大事なんだろうな。
  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    自殺者やその遺族のインタビュー、自殺の種類、社会と自殺、国や学校での自殺対策など、自殺についてのルポ。

    前半は自殺に関する統計や法律等々で少し読みづらい感じだった。また、自殺に関する出来事が羅列されているような印象。こういう人はこういう方法で死んだ、のような。

    後半から自殺対策の話や、子供、女性...続きを読む
  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    いろんな視点で自殺を問いかけているが
    すっかり納得するのは困難だった
    それだけ、人が生きていくのは大変なんだ
    目的や理由が必要
    それでも説明できない死がある
  • ルポ自殺 生きづらさの先にあるのか
    なんか書き方がアレなのか、終始読みにくい印象でしたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    様々な自殺した人々に話を聴いているようですけれども、断片的に記されているだけであって、深い共感とか? は抱けませんでしたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    というか、特に若者の自殺に関してで...続きを読む
  • ルポ 座間9人殺害事件~被害者はなぜ引き寄せられたのか~
    希死念慮なんていう言葉は、本著で久々に目をしたが、前に何で読んだかも分からない位、日常に馴染みがない。自殺願望が衝動的か否か、出会いの時間軸で揺れる被害者の感情に関わらず、一方的に強制性交して殺してしまう。手慣れた作業のようにノコギリで遺体を解体し、クーラーボックスにしまうのだ。目的は金と性欲。死に...続きを読む
  • ルポ 座間9人殺害事件~被害者はなぜ引き寄せられたのか~
    *内容に触れています

    意外なくらいつまんなかった。
    というのは、この本って、著者が犯人(白石隆浩/事件当時27歳)にインタビューした内容や裁判の記録が書いてあるだけなんだよね。

    こういう犯罪者って、独特の自己顕示欲があるような気がするし。
    また、特にこの犯人の場合は、特に思いや考えがあるというよ...続きを読む
  • 学校が子どもを殺すとき
    自殺後に周りは驚く。「不用意な言動、いじめ」が被害者をどれだけ苦しめるかを再認識した。周りの予想より、自殺への距離は近い。優しい人、正義感の強い人は、尚更近い。不快な思いを他人にさせない心配りと、不快にさせられたときは立ち向かう勇気を持ちたいと感じた。(本の主題とは違う感想ですみません...)
  • ルポ 平成ネット犯罪
    ニュースで聞いたことがあるインターネットを介した犯罪について、ざっと詳しく書かれている。こんなこともあったなと、背景も含めてさらっと読める。