寒川旭のレビュー一覧

  • 秀吉を襲った大地震

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    ネタバレ

    秀吉の時代に起きた大きな2つの地震の紹介がある。
    天正地震
    伏見地震
    これまで、さまざまな秀吉の物語や、テレビドラマなどを見てきたつもりだったが、
    地震についての記述や様子が思い出せない。

    いかに大事なことに気がつかずに生きてきたかを反省しています。

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    2012年03月02日
  • 秀吉を襲った大地震

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    活動期に入ったといわれる今、どういうことが今後起きる可能性があるのかを知りたくて読んでみた。しかし。琵琶湖や富山でも大地震があったとは知らなかった。要するに日本中、地震のないところなどない、ということがよくわかる。ではどうしたらいいのか。不動産には金をかけない。いつでも移動できるようにしておく。必ず生き延びる。このくらいか。。

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    2012年01月14日
  • 日本人はどんな大地震を経験してきたのか

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    文献史学や考古学の研究から、過去の大地震の周期的な発生状況や発生時の被害の大きさなどがかなり詳細に解明されていることがよくわかった。同時に、もう遠くない時期に大津波を伴った南海・東南海・東海の大地震が発生するであろうことが素人目にも認識され、恐怖を覚えた。

    日本は地震列島の上に歴史を刻んできた国である。私達の先祖は地震の被害に恐怖し、また現実に大きな被害を受け、家を壊されあるいは家族を亡くしながらも、たくましく生きてきた。そのことは本来は人間の幸福を目指す科学が発達した現代においても何も変わるものではなく、かえって文明が発達し道路や建造物などの構造が高層化・複雑化したからこそより被害も大きな

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    2012年01月06日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    日本人はまずは地震・災害の歴史授業をすべきでは無いか…。対岸の火事なんかじゃない、連動して起きる災害を俯瞰で冷静に理解しておくことが大切。勉強になった。

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    2011年06月06日
  • 秀吉を襲った大地震

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    [ 内容 ]
    天下統一の前後、豊臣秀吉は大地震に襲われた。
    大坂に逃げ帰った天正地震、城が倒壊した伏見地震―。
    しかしこれは遠い昔のことではない。
    大地震が続いた秀吉の時代と同じく、私たちも、活断層が活発な「内陸地震の時代」に生きているのだ。
    「地震考古学」で読み解く、大地に刻まれた「地震」と「人間」の歴史。

    [ 目次 ]
    第1章 天正地震と武将たち
    第2章 大地が語る天正地震
    第3章 地震のはざまの天下統一
    第4章 伏見城の鯰、暴れる
    第5章 伏見地震を引き起こした活断層
    第6章 液状化現象の痕跡を読む
    第7章 遺跡に残る地割れと地滑りの跡
    第8章 地震後の秀吉と豊臣家
    第9章 連動する大

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    2011年05月30日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    日本のどこにいようが、日本に住んでいる以上、地震にあわずに済むということはあり得ない…ということは、東日本大震災以降特に肝に銘じていたつもりだが、この本を読んでだめを押されたように思った。
    自分はずっと東日本に住んでいるので、関東大震災のことや、これから起こるとされる東海地震のことについては子供のころから聞かされたり考えたりしているが、この本を読んで自分の認識不足を痛感したことと言えば、琵琶湖の周りに多くの断層が存在し地震も頻発していたということ、それから天正地震について、とても大きな地震でありながら、意外と詳細がわかっていないこと。また、近現代の地震は、地元の人は別として、一般にはあまり知ら

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    2019年07月17日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    この本を読むと、日本がいかに地震列島であるのか、が、よくわかります。東日本大震災についても触れられており、参考になる本です。

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    2014年08月09日
  • 歴史から探る21世紀の巨大地震

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    書名に即して言えば、「歴史から探る」という点は詳細だけど「21世紀の巨大地震」というあたりはかなり後付けっぽさが漂います。まあ、書名は編集部の意向がかなり大きいかと思いますが。かつて日本列島を襲った地震を、多様な角度からスポットを当てて、縦横無尽に切り取っていますが、全体の構成としては視点が定まりきらないきらいが無きにしも非ずか。一般向けには、同著者の中公新書のものがよりオススメかと。

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    2013年11月01日
  • 秀吉を襲った大地震

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     地震考古学者・寒川旭氏の著書。特に戦国時代~江戸にかけて起きた大きな地震の痕跡について書かれています。
     地震考古学は,遺跡の発掘と古文書とを見比べながら,記録に残っていない「記録」を見つけ出していきます。それが謎解きのようでとても面白いのです。
     遺跡に興味ある人も,地震学や科学に興味ある人も,新しい世界に出会うことができるでしょう。
     できるならば,私にもっと日本史的な知識が欲しいところです。そうすれば,地震が起きた頃の様子がもっともっと目に浮かぶようになる気がします。

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    2012年04月20日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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     地震考古学という新しい学問分野を拓いた著者による歴史書(地震含む)です。
     同著者による平凡社新書の『日本人はどんな大地震を経験してきたのか』よりも,取り上げている考古学の事実が多く,やや詳しい説明があります。しかし,その分,『日本人は…』の方が読みやすいです。
     個人的には1799年の金沢地震の内容を初めて知ったので,さらに調べてみたくなりました。
     あとがきで「今の日本の状態は9世紀のころによく似ている」と言っています。地震への備えをする必要をさらにさらに感じました。

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    2012年04月12日
  • 日本人はどんな大地震を経験してきたのか

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     小学生ふうに言うと,理科と社会が合体したような学問の本でした。おもしろかったです。
     扱っているのは地震考古学という分野。昔の遺跡の発掘から,昔の地震の爪痕を見つけて,それと文献とをつきあわせながら,過去の地震の規模や時期や大きさを推定していくというような仕事です。
     液状化現象の記録が縄文・弥生の遺跡の中にもシッカリ残っていることにビックリしました。
     私たちは,本物の地震を体験する前に,こうして自分の土地の被害のことを学習することができます。
     なんからの形で,子どもたちにも授業してみたいと思いました。

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    2012年04月12日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    ネタバレ

    前から気になっていた一冊。3.11を期に最後の章が追加されたので購入してみた。恐怖を煽るような文面が多い今日、地震研究者の史実だけを淡々と語る姿勢に心魅かれた。引用される文献の記述に被災者の悲鳴を感じ、今まで読んだどんな地震の本よりも胸に刺さった。

    京都は地震が少ないからお寺がたくさん残ってるんだよ、という話を聞いたことがあるが、この本を読むとどうやらそれは嘘のようだ。関東大震災の際、東京に火の嵐が吹き荒れたというが、それが国技館と江戸東京博物館の敷地にあった広場だったと分かり、何度も歩いていた道にそっと祈りを込める。

    この本で「津波てんでんこ」という言葉を知った数日後、その言葉を広めた張

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    2012年03月02日
  • 秀吉を襲った大地震

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    関西には地震がないということを覆す資料があったにもかかわらず、ほとんどH県からは無視されていたのでは、というくだりはとても悔しい思いがしました。
    様々な角度での歴史の検証、そしてそれを社会に公表すること、の意義を感じました。
    須磨寺の敦盛の供養塔が浜まで転げ落ちていった話は、それだけで終らしてはいけないということ。各寺の記録は、本当に現在の私達に貴重な記録を提示していることを痛感しました。
    多くの発掘写真に見られる砂の噴出した液状化の様子、地面のずれ、何故か美しいとおもってしまいました。

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    2010年05月01日
  • 秀吉を襲った大地震

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    地震が日本の歴史に大きな影響を与えていることを、改めて認識させてくれる一冊。
    戦国時代の末期の地震と歴史上のイベントの関連がよくわかる、天正地震が起きなかったら、徳川の時代は来ただろうか?
    著者の専門の地震考古学の部分は、申し訳ないがあまり興味がわかなかった。

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    2016年04月17日
  • 日本人はどんな大地震を経験してきたのか

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     地震のメカニズムはかなり解明されてきたが、今のところその発生を予知するまでには至っていない。昔から行われてきたのが、過去の地震を調べて将来起こりうる地震を予測するという統計的手法である。著者はそのような調査を繰り返すうち、考古学的手法を取り入れた「地震考古学」なる分野を開拓したという。歴史的出来事と地震の関係をみるとそれぞれ面白いことがある。

     例えば、秀吉に成敗された佐々成政の後釜に、大河ドラマでは妻の千代が南部駒を買う金をヘソクリから出してもらった山内一豊が長浜城主となる。しかしわずか三カ月後、天正地震のため愛娘を亡くしている。

     また、地震の原因はナマズではないかという話は、秀吉か

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    2014年11月25日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    地球の表面を覆うプレートがぶつかり合うところ。
    その結果ひび割れ、隆起沈降が地形を形作っているのが日本列島だと頭では理解していても、自分の周辺にそれらが存在しているとの実感はなかなか持てないでいるものだ。
    本著は数々の文献、調査から過去の地震の痕跡を取り上げ、日本列島の地震と歴史を語る。
    短い周期の大地震に人々は注目しがちだが、1000年単位で考えると(それでも地震、火山の単位では短いが)日本の各地で被害を及ぼした地震は多く、再びそこで地震が起きないとは誰も言えない。
    それが明日なのか1000年先なのかに関しても。

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    2014年10月13日
  • 日本人はどんな大地震を経験してきたのか

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    地震のメカニズムや地震にともなう災害の種類、過去の巨大地震。地震に関する大まかな知識を得るための入門書です。歴史は同じように繰り返すわけではありませんが、過去を知ることで困難な状況に対する力を得ることができるのも真実だと思います。本書では、過去の地震がもたらした被害とともに、それに立ち向かった(あるいは翻弄された)人々の姿が描かれています。そういった人たちの姿から未来の地震に対処するためのヒントを学べました。

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    2014年09月11日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    日本は昔から地震ばかりの国だった、ということがよくわかる。ただ、文章が単調なので途中少し飽きそうになった。

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    2013年03月20日
  • 地震の日本史 大地は何を語るのか [増補版]

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    東日本大震災を受けて、8ページ補筆された増補版。歴史上でこれだけ多くの大規模地震災害があったんだなと、にも関わらず日本史での扱いの薄さに、正直驚きます。記録も大事だが、事実を忘れない努力も必要なんだなと思います。新書としてはもう少し読みやすいと良かったかな。

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    2012年12月03日
  • 日本人はどんな大地震を経験してきたのか

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    ネタバレ

    次なる地震を読み解くにはまず歴史か?と思って手に取った本。

    歴史考古学の観点から、筆者は過去に起こった地震について、古文書や言い伝えなどに基づき、そのメカニズムと実際に起こった活断層名を挙げながら語っている。

    ・・・が、語り口はやわらかいものの、若干冗長な部分があり、最後のほうは読み飛ばしてしまった。
    日本史の中で地震がどんな位置を占めているのかについても研究されている方なので、興味のある方は読んでみるとよい。

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    2012年03月19日