クリス・イェのレビュー一覧
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ネタバレ終身雇用の時代が終わった現代の、
企業と労働者の関係のあり方を提案する本です。
シリコンバレーを例にとり、
アライアンス(直訳で「提携」の意)という関係を提唱しています。
著者は、イーロン・マスクやピーター・ティールなど
ペイパル・マフィアと呼ばれる一人のリード・ホフマン。
終身雇用が終わった現代、
人はキャリアアップを目指し、
ひとつの企業にとどまらず、
転職を繰り返し向上していく働き方が
主流(もしくは今後の主流)となっていっている。
少なくとも、アメリカのシリコンバレーではそう。
そこでは、会社と労働者がウィンウィン、
つまり互恵的な関係を持つようになっている。
会社は労働者に変革( -
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・「この社員はいずれやめるだろう」と認識することが、実は相手から信頼を得るベストの方法であり、それゆえ優れた人材に会社にとどまろうと思わせるような関係を育てるベストの方法でもあるのだ
・コミットメント期間は5年が望ましい。1年目で、目的を果たすのに重要な背景事情が理解できるようになる。2年目は、変革を実現し、自分のやった仕事だとはっきり示すための時期だ。3年目から5年目にかけては、自分の生み出した変革を根付かせ発展させていく時期。もしくは、期待通りに物事が進まなかった場合は、方向転換をするための時期だ
・ローテーション型は会社に規模拡大をもたらす
・変革型は適応力を与えてくれる
・基盤型は会社 -
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高度成長期に最適だった終身雇用モデルが崩壊した今日、あえて企業と社員の関係を「契約」に基づく”権利と義務の取引”から、「信頼」に基づく”互恵的な提携”に見直すことを提唱した一冊。
特に変革期の企業に有効な人事戦略として、企業と社員が「お互いに」果たすべきミッションを明確化し、目標達成までの「コミットメント期間」を設定した上で、誠実な対話を通じた丁寧な相互フィードバックを繰り返すことで生まれる(もし社員が転職した場合でも続くような)長期的な信頼関係をベースに、社員の社外人脈や「卒業生」も含めた巨大なアライアンス・ネットワークを構築することにより、企業の変化に対する適応力が高められると主張する。 -
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長期的関係のために定期的に仕事を変える一見矛盾しているようだが、これが「コミットメント期間」(ツアー・オブ・デューティ)の枠組みの真髄である。
「ツアー・オブ・デューティ」はもともと軍隊用語で、任務や配置の割り当て一回分を意味する。軍に属している間、通常なら兵士は複数回のコミットメント期間を務めることになる。ちょうど社員が一つの会社や自分のキャリアの中でさまざまな部署やプロジェクトにいくつも取り組むのと同じだ。
1. ローテーション型
ローテーション型のコミットメント期間は社員ごとにパーソナライズされておらず、概して互換性が高い。ある社員を既定の職務に就けたり外したりという交換が簡単に -
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スタートアップが急成長するための戦略「ブリッツスケーリング」。効率性よりもスピードを重視する、この戦略の本質や仕組みについて解説した書籍。
スタートアップがある程度の成功を収めると、次はキラープロダクトや大規模な市場が必要となる。そうした、スケールアップの段階に最速で至るための経路が、ブリッツスケーリングによる急激な成長。
ブリッツスケーリングの基礎となる要素は、次の3つ。
①攻めの要素と同時に守りの要素がある
市場に奇襲をかけるといった攻勢の要素と、ライバルが追い付けないスピードで前進するという防御の要素をもつ。
②先に規模を拡大した会社が、競争優位を得る
最初にスケールアップした企業 -
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【読んだ本の感想とメモ】
■ブリッツスケーリング
pmfの後の非効率であるが競争の中での不確実性に最も有効な素早い意思決定を伴ったスケーリング
採用、マネジメント、ファイナンス、オペレーションあらゆる箇所に成長痛が伴う
モデルの革新、グロースの革新、経営の革新が必要であった。
それはすべて、誰もがやらないことをやり、やっているはずのことをやらないリスクを段階的に意思決定することである。スケールすることをしながら、スケールしないことをするとても矛盾した営みかもしれない。
もちろん、マーケットの成長や、エコノミクスの不成立がある場合は推奨されない諸刃の剣なのだ。 -
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効率を度外視しとにかくスピードを出す。歩留まりよりも前進。それがブリッツスケーリングだ、という話だが、読み進めていくと「あれ?」という瞬間が出てくる。
例えばAppleの戦略、あれは選択と集中ではないのだろうか、と。
効率うんぬんというより「直感に反する、スケーリングにおいて重要な意思決定と行動」、それがブリッツスケーリングの骨子なのかもしれないと自分なりに腹落ちさせた。
カルチャーを大事にする。evilにならない。
意思決定プロセスの周辺領域は驚くほどオーソドックスだ。
Nokiaの例に顕著だが、ブリッツスケーリングしたスタートアップに凋落させられるというのは現実に起こりうることだ。
た -
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ネタバレ世界最大のプロフェッショナルネットワークである、Linkedin(私も登録してます)の共同創業者が書いた本です。取引先の部長さんから進められて読みました。
企業と社員がお互いの付加価値を高めることができるような長期の良好な関係(Alliance)を築くことの重要性を説いています。確かに雇用は双務契約です。雇用者と被雇用者の利害が一致することが重要です。
この本では更に、従業員が会社を去ったあとでもAlumniの一員として、会社との関係が継続されることにより、相互に恩恵が得られること、そして企業としてAlumniのネットワーク構築に努力すべきことが協調されています。
終身雇用が前提の時代で -
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新しい働き方、企業と人の新しい関係について、PayPal創業メンバーでLinkedinの創業者であるリード・ホフマンがその経験をもとに著した本。終身雇用を前提とした長期の雇用契約ではなく、ミッションやプロジェクトごとのアライアンスで柔軟で自由な環境を作り出そうというもの。在職者のキャリアアップを第一に考え、卒業生とも良好な関係を築くことで優秀な人材が集まり、パフォーマンスを最大化することができる。何よりの証拠として、これを実践していたPayPalから、Linkedin、テスラ、YouTube、Yelp、Yammer、スペースXなどの企業が生まれ、相互に良い関係を持っていること。端的に言うと人を