フランセス・アッシュクロフトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
"最高に面白い本だった。人間が健康に活動できる限界は?という視点から、科学的に分析をする。もしもの不測の事態に陥ったときのサバイバルも学べる。
極寒の海に投げ出されたらどうするか?救命具をつけていれば、じっと浮かんでいる方が助かる確率は高い。水は空気より熱の伝導がはやい。動き回ると急激に体温を奪われ消耗する。
こんな知識も身につく。
宇宙にいくことはまずないだろうが、宇宙酔いについても学べる。
どこまで高く登れるか?
どこまで深く潜れるか?
暑さ、寒さにどこまで耐えられるのか?
どれくらい速く走れるか?
宇宙で生きていけるか?
最後に、生命そのものは、どんな環境で生きていけるのかを地 -
Posted by ブクログ
[ここが、体力の終着点]暑さ、寒さ、高さ、深さなどのジャンルごとに、生命がどこまで耐えることができるかを探った科学本。限界の限界に挑んだ科学者など、「奇人」のエピソードなども収録されています。著者は、オックスフォード大学の生理学部教授を務めるフランセス・アッシュクロフト。訳者は、『驚異の古代オリンピック』等の訳業がある矢羽野薫。原題は、『Life at The Extremes』。
科学の知識がなくとも科学を楽しむことができる良作。邦題には「人間」と銘打たれていますが、それ以外の動物や細菌などについても述べられており、幅広く生命の不思議に触れることができるかと。それにしても自らの命を賭して -
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Posted by ブクログ
生きるか死ぬかの極限状況で、肉体的な「人間の限界」を
著者自身も体を張って果敢に調べ抜いた驚異の生理学。
人間はどのくらい高く登れるのか、どのくらい深く潜れるのか、
暑さと寒さ、速さの限界は?
果ては宇宙まで、生命の生存限界まで、
徹底的に極限世界を科学したベストセラー。
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これ、めっさ面白かった。
ためになると言うか、普段疑問に思ってた事とか、
えーーー、そうやってんや、なんて体のしくみもわかって、
読んでて楽しかった。
ただ、半分くらいは専門的な事も書かれてて、
ちんぷんかんぷんな所もあったけど、それで -
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Posted by ブクログ
サバイバルの科学。タイトルからエグい人体実験の話を期待してたが、そんな所は(あんまり)なく、まっとうな科学本。人間は高度何万mまで登れるのか、水深何mまで潜られるのか、寒冷地では?砂漠では?宇宙では?その時人体の内部、肺、血液、骨、細胞はどんな働きをするのか?具体的な事例を取り上げ、それがいかなる科学変化により発生したのか詳細な生理学分析のもと解説されており、楽しむ科学として最高峰の一冊。「走ったらなぜ息があがるのか?」「生命体が繁殖できる限界は?」環境のみならず、スポーツの限界から生命体の限界まで、限界を知りたい人類は必読。続刊は是非、精神的な限界点の探求を!
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Posted by ブクログ
タイトルどおり、暑さや寒さ・高さや低さといった様々な観点から「人間はどこまで耐えられるのか」というものをジョークも交えて書かれている。意外とタフだったり、逆に脆かったりと私たちが想像するよりも人間という生き物は特殊なのだなと感じた。
人間の限界点の先にも暮らしている生物は多く、それらの生物は独自の進化や技術をもっている。それらの生物と人間を比べたり耐えられるカラクリを解説したりと人間が新しくものを開発するキッカケになりそうなことがいくつも書かれているので人間の技術的な進化がまだ可能かもしれないと感じられたため読んでいてとても面白かった。 -
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Posted by ブクログ
著者のフランセス・アッシュクロフト(1952年~)は、英オックスフォード大学生理学部教授で、インシュリンの分泌に関する第一人者である。本書は2002年に邦訳版が刊行され、2008年に文庫化された。
本書は、文字通り、人間は「高さ」、「深さ」、「暑さ」、「寒さ」にどこまで耐えられるのか、人間はどこまで「速く」走れるのか、人間は「宇宙」で生きていけるのかなど、「人間の限界」を科学的に解明しようとしたものである。
私は、本書を、理化学研究所と編集工学研究所(所長は松岡正剛)が共同で2017年に企画・選書した、科学の面白さ、深さ、広さが伝わる“科学道100冊“の中で知り、手に取った。
一部の専門的な説 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第1章 どのくらい高く登れるのか
第2章 どのくらい深く潜れるのか
第3章 どのくらいの暑さに耐えられるのか
第4章 どのくらいの寒さに耐えられるのか
第5章 どのくらい速く走れるのか
第6章 宇宙では生きていけるのか
第7章 生命はどこまで耐えられるのか
相当理系の内容なので難しいけど面白い。
飛行機が飛んでる最中に窓ガラスが割るとどうなるのか、高山病にかかるとどうなるのか、熱中症になったらどうしたらいいのか、体の中ではなにが起きているのか、どういう症状がでるのか、などが書いてあるので、怖いんだけど役にも立つ、ある意味ライフハックみたいなところも。
コウテイペンギンは群れをなしながら少しず -
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Posted by ブクログ
「救命いかだで海の真ん中に取り残され、太陽が照りつける下では、海水を体にかけて気化熱によって体を冷やすのが最も賢明だろう。」
高さ、深さ、暑さ、寒さ、速さ、そして宇宙空間において人間はどこまで耐えられるのかについて書かれた本。高さでは、高山病が立ちはだかる。一定の高さを超える場所に定住はできない。そして、高い場所での出産は大変危険である。深さでは、血液に溶ける窒素が問題になる。潜れば潜るほど圧の力により窒素が血液に溶ける。急激に上昇すれば、血管内で窒素が気化して、詰まる。
やけどをしたなら、冷し続けなければならない。なぜなら、表面の熱はとれても、内部に熱が残っているかもしれないからだ。人間 -
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