市橋秀夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分を長年苦しめてきたものがこの本によって自覚できたと思う。
理想的で完璧な自分(無力な現実の自分を認めたくないが為の空想)と取り柄のない自分。
この両極端な2つの人格しか自分は持っていなかった。ありのままの自分を認める事が出来なかったので2つの極端な人格を作り出してしまったのだ。これは「偽の自分」だと思う。別に特別である必要はないのだと気付かされた。人間に優劣は関係なく関係性の中で生きるものだ。ありのままの自分で生きていけるようにこれから意識していこうと思う。
幼少期に母親から大事に育てられはしたが無条件に愛された経験はなかったと思う。片親で生きることに必死だったために愛情を注ぐことまで余裕 -
Posted by ブクログ
すごくわかりやすかったです。
自閉症スペクトラム症候群について
コミュニケーションの障害とイマジネーションの障害に当てはまる気がしました。
コミュニケーションの障害→話し言葉の理解が困難。言外のメッセージが受け取れない。曖昧な指示を取り違える。指示代名詞が何を指すのかわからない。→文字やフローチャートでのメモをとる。
イマジネーションの障害→展開を予想できない。準備が出来ない。全体の中の位置づけが出来ない。→仕事のフローチャートを図示して確認してもらう。
ADHDについて
不注意は女性に多く、大人になっても治らない。
混沌性も同様。計画が建てれない。優先順位がつけられない。片付けができない -
Posted by ブクログ
少しうん?と思うこと(それは言い過ぎでは……?)はあったけど、大人の発達障害的性質を持つ人々自身、またその周りの人々全てにとって、理解し、接するために必要なことが全て薄く浅く記載されている本だと感じた。
特に本書の特徴(類書との違い)は、発達障害に対するネガティブな面だけでなく、発達障害のポジティブな面を論理的に記載してくれているところ。障害と聞いてネガティブな印象を持ってしまうのが常なので、これは大きい。是非オススメしたい。
p.10 不当な評価につながってしまう
発達障害のある人は、本来持っている力がうまく発揮できていません。そのため、職場で不当に低く評価されてしまいます。現代は、仕事 -
Posted by ブクログ
読みやすくてわかりやすい理解の深まる本でした。
・生きる意味を求めること自体が自己愛性パーソナリティ障害の病理
・等身大の自分がいない障害
というのが印象に残りました。
また自己愛性パーソナリティ障害の人が訴えるトラブルとして
・非定型うつ
・強迫性障害
・対人関係困難
・引きこもり、不登校
・DV
が、挙げられており、果たして上記のトラブルを抱えた人のどれくらいが自己愛性発達障害に気がついてもらい、適切な対応を受けているのだろうかと思いました。
発達障害や共依存と関わりがあることもあるというのも、なんだか納得です。
また、幼少期の母子関係というものは、本当に人生に影響を与えると -
Posted by ブクログ
■自尊心の病、自分も人も愛せない病
=親からの愛情不足
孤立しやすい
人を信用できない
引きこもり
■人目が異常に気になる
誰かに否定されるのでは?
他人の期待に応えようとする
誰かの役に立たなくては!と思う
プロセスに意味は無く、結果が全てと感じる
怯えが勝ち、幸せに生きようと思えない
■怒り
相手をコントロールしようとする
思い通りにいかないと相手を無能と
思わせるようなパワハラまがいの言動を取る
■落ち込み
自責、抑うつ
挫折から立ち直れない
自尊心が傷付きやすい
■現実逃避
失敗するぐらいならやらない
価値がないからやらない
■等身大の自分が分からない
理想の自分と現実の自分