川淵三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サッカーファン、バスケファンの方、そうでない方にも、万人にオススメできます。
ガバナンスが出鱈目だったバスケット協会の立て直しのくだり、“「バスケットボールがサッカーに乗っ取られる」と異を唱えた関係者がいたが正直「乗っ取る値打ちも無い協会なのに」という気持ちだった” には声を上げて笑ってしまいました。
川淵さんはひじょうにアグレッシブでざっくばらんな方ですが、サラリーマン時代に培った営業能力やビジネス知識と緻密さがあり、且つ人を動かす情熱がある。この方がいなければ今日の日本サッカー界の発展と隆盛は無かったし、決して順風満帆の人生では無いけれど経験と確固たる信念が超超スピードでのバスケ統一Bリー -
Posted by ブクログ
これはいい本だ!
川淵さんはもちろんJリーグ含めて様々な実績がありますが、色々メディアでも批判される事があるし、自分の中であまり評価が定まっていませんでした。
しかしこの本は明快!そして川淵さんの考え方に超共感!
この人の言う事、本当に正しいわ!
特にこの本で、繰り返し力説されているのが「揺るぎない理念」について。
個人のことであれば「信念」でよいと思うが、組織の場合は、それら信念を共有化させる「理念」が必要。
そして、それは決して揺らいではいけない!
さらに言うと「Jリーグを成功させよう」とか、そんな小さなことや目先の事ではいけない。
より大きなもの、そして深いものが必要なのだ。
こういう考 -
Posted by ブクログ
この人は本当にスゴイわ。
80歳を超えても、なお人に求められているのがスゴイ。
結局、様々な問題、特に組織や人に関する問題を、川淵さんしか解決できないってこと。
これは「権力の乱用」に感じる人もいるだろうが、決してそうではない。
この本&前著の「独裁力」(幻冬舎新書)でも読み取れる。
とにかく「きちんとブレない【芯】がある」のだ。
これはどこでも言われていることであるが、本当に本当に大事。
簡単なようで、これが一番難しい。
そして、リーダー論として本質なのだと思う。
相当に強い信念がないと、芯はすぐにブレてしまう。
特に他人から批判されてもブレないのは、メンタルの強さの問題ではない。
そもそも -
Posted by ブクログ
ネタバレ第1章から第3章までは、Bリーグ立ち上げまでの経験談である。題名の「独裁力」にジャストフィットするのは、第4章である。実のところ、第3章までは、題名から期待した内容ではなかったため、裏切られたような感想を持ちながら、読み進めた。第4章では川淵さんのリーダー論が十分に書かれているので、飽きずに読み進めて欲しい。書かれていることは、「リーダーのための自己啓発本」にも載っている内容と言ってしまえば、おしまいだが、川淵さんを想像しながら読むと、説得力があり、頭にもすんなり入ってくる。「リマインド」も含めて、読むことをお勧めしたい。
前の上司に似ているな、と思った。ある時、彼の意見に反対するものが10 -
Posted by ブクログ
前半は今回のバスケットボールの組織改変のこと。
後半は過去の川淵本でも書かれていたサッカーに関連する内容。
そういう構成で書かれている。
バスケットボールに関する前半部分を読んでみると、
日本のバスケットボール界がどうしょうもないような閉塞状態にあったことがわかる。
内部の人間ではなかなか動かし難い状況であったところに、
バスケットボール以外のところから来た人間が携わった事が奏功したと思われる。
やはり時代の運はあっもののJリーグを成功に導いた功績と名声は川淵氏にとって何よりの後ろ楯になっている。
リーダー論などより、単純に日本のスポーツ界がどうなっていくのか?
どうすればよいのかという -
Posted by ブクログ
日本サッカー協会の前会長である川淵三郎氏の著書「『51歳の左遷』からすべては始まった」(PHP新書)。
川淵氏は、自分の古川電工のサラリーマン時代の経験が、Jリーグ設立及び日本サッカー協会の運営にどれだけ役立ったかを、具体的にいくつも事例を挙げながら述べられている。いわば、それだけの本と言ってもいいかもしれない。この本のサブタイトルが「大逆転のリーダーシップ論」、これは、ちょっといただけない。「大逆転」じゃない、すべては、必然だ。
古川電工のサラリーマンを経験していたからこそ、サッカー界でリーダーシップを発揮できたのだ。
私は川淵氏に対しては、大変、いい印象を持っている。なんと -
Posted by ブクログ
ある意味Jリーグの顔といっても過言ではない、あの「川淵キャプテン」が語るリーダーシップ論。
組織での、上司とはどうあるべきか、リーダーシップとは何かということが 熱く語られている。
内容的には巷に溢れているリーダーシップ論とそれほど違うとは思わないのだが、何しろ当時それほど人気があったとは言えないサッカーで、Jリーグを立ち上げ、成功させた立役者が語るのだから、説得力は抜群である。
しかしこのキャプテン、経歴を見ると、早稲田大学卒⇒サッカー日本代表⇒日本代表監督⇒Jリーグ初代チェアマンと、もう文句のつけようがないキャリアである。やはり優秀な人物はなにをやらせても優秀だということか。うらやま