本堂平四郎のレビュー一覧

  • 怪談と名刀

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    戦国時代~江戸幕末の、刀剣が絡む怪を集めた読み物集。
    刀剣はこれみな怪や悪を斬るものであり、刀それ自体が怪になるお話はありません。
    とはいえ名刀の凄まじさはそれぞれのエピソードの中でよく伝わってきてかなり興奮しました。
    中では長めの「藤馬物語」は、著者が実際に剣術を指南してもらった師匠のお話だそうで、これが一番体温が感じられる面白い作品でした。

    解説に読める本堂平四郎自身の経歴も面白く、本堂サン絶対もっと面白い話知ってるでしょ!と歯噛みしてしまいました。
    本堂その人のことも誰かまとめてくれないかな。絶対面白いはず!

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    2016年11月10日
  • 怪談と名刀

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    古い文体なので歴史小説に馴染みのない私には読み進め辛いかなと感じたが慣れればスッと内容がはいってきた。物語だけでなく刀その物の姿形や刀工の解説もあり読みごたえがあった。

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    2021年05月03日
  • 怪談と名刀

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    ネタバレ

    刀剣好きなら楽しい一冊。各刀ごとの逸話が短編として収められていて、それぞれの短編の末尾にはその刀についての著者の所見が記されている。知ってる刀派が出てくればテンションが上がるし、知らないものについても刃文や地鉄の特徴などが細かく記録されているのでとても参考になる。私はそんなに詳しくないので、地景とか砂流しとか分からない単語が結構多くて検索疲れしてしまったけど、、、予備知識があればもっと気軽に楽しめたろうと思う。

    編者解説より、著者は泉鏡花や柳田國男と同年代だそうで、どうりで文章が古典的なわけだと合点したが、読みづらいというほどではない。むしろ雰囲気と合っていて良い味を出している。ほとんど昔話

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    2021年01月05日
  • 怪談と名刀

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    刀剣乱舞に関連して、日本刀の本が読みたいと思い購入。
    やや、古文めいた文章だったものの、不思議とすんなりと読めた。
    怪談、というよりかは、怪奇譚という感じ。怖い>不思議。
    冗長で中だるみしていた話もあったが、おおむね、初めて読む話ばかりで面白かった。文庫本だったので、おでかけのお供にぜひ。

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    2015年05月05日
  • 怪談と名刀

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    名刀と呼ばれる所以には、勇士の逸話と同等に魑魅魍魎が跋扈する世界があった!
    日本刀についての知識が無くても怪傑勇士の武芸譚として楽しめ、もちろん名刀と呼ばれる諸々の見所・特徴を各章末にぎゅっと凝縮。今までありそうでなかった、かゆいところに手が届く一冊。

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    2015年01月03日