高木浩光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
首相官邸が主催する有識者会議である「パーソナルデータに関する検討会」構成員であり個人情報保護・プライバシー問題の学者である鈴木氏、電凸により数多の企業のコールセンターを恐れ上がらせてきた高木氏、某やほお社の「プライバシーフリーク」論争等ネット上の炎上事件の解説には定評のある山本氏の3氏が、個人情報保護・プライバシー問題について自由に語った鼎談「プライバシーフリークカフェ」の模様をまとめた一冊。
自由な議論ではありながら、個人情報に関して勘違いしやすい問題(代表例は、氏名や住所等を削除すれば個人情報ではない、というもの)や、JR東日本/日立製作所によるSuicaデータ販売問題、ベネッセの名簿流出事件に見る裏名簿屋の存在など、広範な問題がまとめられている。
重要な指摘と感じたのは、Googleに対する訴訟など個人情報の扱いについて極めてセンシティブなEUが、今後、自動運転等で今後様々なパーソナルデータを扱うことになるであろう日本の自動車業界にターゲットを向けてくるのではないかというリスクと、それに対して日本の産業界が無自覚なのではないか、というもの。日本におけるパーソナルデータに関する議論についての産業界の指摘が主に某やほお社などの国内でのビジネスが主のネット系企業が中心になっている点について、経団連等の産業界が無自覚なのではないかという点について警鐘を鳴らしている。今後のプライバシーフリークお三方の活動にも期待。