吉田俊太郎のレビュー一覧

  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    チェスマスターでありながら、太極拳推手においても世界大会で優勝するほどの実力を持つ異例の経歴、ジュッシュ・ウェイツキン氏著の本書。心技体を丁寧にチェス、太極拳の上達に合わせて事例を交えて紹介し、チェス、太極拳以外のあらゆる分野に活かせるように洗練していった名著。初期段階、熟達した段階、更に高みを目指す段階に合わせた精神的な修練が学べる。また著者自身の人生がドラマチックであるため、物語としても読み応えがある。精神や思考などの内面に迫る内容が多いが、自己啓発的な根拠のないものではなく、エビデンスベースであったり、自身で試行した結果であるものが中心であるのも◎。

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    2024年04月30日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    チェスのトッププレーヤーでもありながら、太極拳の世界でもトップに登りつめた著者が、習得のための方法論を自身のエピソードを交えながら語っている本になっている。

    当然、トッププレーヤーの経験による方法論なので、難しいと感じるところもあったが、
    読んでいて、考えさせられるというか、真似していきたいと思わせてくれる内容だった。

    そもそも、能力や知識への考えとして、生まれつきや人によって得意不得意の決まっているものと考えるのでなく、誰でも少しずつ、身につけ、上達していけるというマインドセットは大切だと感じたし、
    ゾーンに入るための習慣づくりの方法論、特に、困難な状況でも、むしろそれを利用して高い集中

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    2023年12月25日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    自分自身の失敗や成功、そしてプロセス、リカバリー方法について、ここまで冷静に分析している事が素晴らしい。
    メンタルの要素についても、とても論理的で分かりやすい。

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    2021年09月03日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    よく、続けられる才能があるからこんなに素晴らしい記録が残せたとか、そこが天才だとか言われているのをきいてきたけど、何故続けられるのかが少しわかった。
    こんなことを書いた人は初めてなのでは?

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    2021年08月17日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    HowTo本ではない。著者が習得する際に、どのように考え、どのように学んできたのかを語る内容。その考え方は微細で、概念というか、それぞれが文章を読み取る中でさまざまな気づきが得られる。
    読み手の状態、度合いによって、学べる概念も変わってきそうな考え方なので、奥深い内容でした。

    現状、気付いた内容はメモへ。

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    2021年08月14日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    物理的な攻撃をしない攻撃。
    混沌をパワーにできる、その根本が子供時代のキャンプ。
    元の文章も良いんだろうが、翻訳もよいな。推手の描写はたいへんだ。

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    2019年09月27日
  • ストーリーの解剖学

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    『僕のストーリーづくりの壁打ち相手』
    はじめに言っておくと、簡単な本ではありません。理解しにくい部分も多々ある本です。ですが、ストーリーづくりに大事なことはおそらく全部入っているのでしょう。
    僕はこの本を、自分がストーリーを考えるときに壁打ち相手にしています。この本を読み込めば、貴方のアイデアがストーリーになること間違いなしです。
    ■ 本格的なストーリーを作りたい!
    ■ 小説の書き方は読んだけど、ストーリーに深みが出ない……
    ■ 分厚い本をバイブルにしたい
    そんな人はマジでおすすめ。

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    2019年05月21日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    凄すぎる。
    前半の習得術みたいな部分はどんな人が読んでも腑に落ちる点がある。細かい細かい部分まで削ぎ落として書かれた濃密な言葉だから伝わってくる。

    そして最後の決勝戦は圧巻でしかない。
    張り詰めた緊張感と観客の声援が聞こえてきそうなぐらい精密に情景が伝わってくる。

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    2018年03月11日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    2015.11/15 ボビーフィッシャーを探して」の原作者の実在の天才チェスマスターの論述。少年時代のチェスの習得における段階的な局面からは、子どもが才能を開花するための親やコーチなど周囲のあるべき姿が示唆され大いに学べる。また後半、太極拳推手の世界選手権覇者になるまでの身体的かつ精神的な考察、検証、実験、鍛錬の理論的でも具体的でもある経緯からは、人生における物事への姿勢を学んだ気がする。またロシアとか台湾でのコーチや自国審判団の汚さとかが名指しや具体的で驚く。そういうことにも振り回されない精神力の維持の仕方はいろんな競技に応用可能かと。

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    2018年01月09日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    チェスの神童と呼ばれ、太極推手の世界選手権覇者で黒帯の柔術家という変態的に習熟の達人である本書はあらゆる学習書を上回る力を持っている

    筆者は飛躍の為には基礎を注意深く積み重ねる事の大切さを解いている。勝つ事や正確に動くことに囚われていては成長は出来ない。まず最初に心がける事は「コンスタントに起こる心理的・技術的課題やミスを探す事だ(ビギナーズマインド)。時として相手のミスからも学べる。またピーク状態でパフォーマンス出来ない期間を許容する事は学習の過程で重要(負の投資)。

    基礎を積み重ね、無意識化した後それで終わりかというとそうではない。彼曰く凝縮させるプロセスが発生する。エッセンスの真髄を

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    2017年10月15日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    チェスも柔術も学び方には共通点がある。映画「ボビー・フィッシャーを探して」の後日談の自伝としても読める。

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    2017年04月22日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    勝負の世界に身を置くものにとって、最も示唆に富む書籍である。著者自身も学習理論を学んでいるからだろうか、凡庸で真新しくない研究の解説もある。しかし、それらの解説と彼自身の体験、理論が交わり、具体的にいかに上達し、勝負に勝つか、プラグマティックな方法論の展開される点が魅力である。子供時代に読んだ伝記が将来の職に影響を与えたという話も多いように、伝記には自己啓発的な効果も期待されるが、自らが勝負師であるか、何らかの世界で勝負師として生きたいと思うのであれば、本書は最適である。勝負の世界を生きる優れた方法論と、自己啓発的な効果とを兼ねる伝記は他に存在しない。

    <学習以前の心構え>
    努力すれば能力は

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    2017年05月15日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    原題Art of Learningの方が適切。チェスのジュニアチャンピオンが太極拳の大会で優勝するまでの著者自身の経緯の中で、どのように学んでいったかを詳細に述べる。
    数を忘れるための数、基礎的な原理のトレーニングを一つづつ重ね、体と頭にしみこませるこれをいくつもの原理に対して集中し無数に行うことで、その原理同士が繋がって競技のレベルを一段階以上上げていく。そのためには虚栄心を捨て、初心に帰り、失敗を繰り返す、負の投資を行わなければならない。原理を理解すれば、それを徐々に省略し本質のみに絞り込むことができる。これは外部から見ると派手さは全くなく、よくわからない技術的な差異となる。訓練を積めば重

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    2016年05月22日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    集中すると何も耳に入らない友人が1人いる。
    そんな彼から分析的な話を聞いたことはないが、本書の著者は、それを具体例を交えながらわかりやすく教えてくれる。

    習得の出発点になる自己分析の徹底ぶり、身につけるべき知識、動作の分析など、これまでの自分の取り組みの深さとの違いに愕然とさせられた。

    どうでもいいけど、チェスと太極拳をやってみたくなった。

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    2016年01月18日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    私はチェスを体系的に学んでいるわけでもないし、太極拳の稽古経験もないが、それでもこの本の実用性に圧倒された。

    凡百の自己啓発本を百冊読むよりもこの本を繰り返し読む方がずっとためになると思った。
    まさしく学びのアート。

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    2015年12月26日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    ノンフィクション的にも面白く読めるが、
    やはりメインは「上達論」。
    過度に精神的でもなく、極めて普遍的な内容。

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    2015年12月21日
  • 死の仕事師たち 彼らはなぜ「人の死」を生業としたのか

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    ネタバレ

     タイトルだけ見ると、一見怖そうな話だと思いましたが、実際読んでみたらけっこう面白かったです。そして勉強にもなりました。
     自分はこのタイトルに惹かれて読もうと思いました。人の死に携わるいろいろな職業の人に取材したルポでしたが、初めて聞く職業もあれば実際に本当にある職業もあって驚きました。印象に残った言葉もいくつかありました。
     「葬祭ディレクターが地下鉄に乗って家に帰る途中、自分は呼吸をしてるんだ」と思う。
     解剖学者ウィリアム・ハンターが学生向けの講演で言った言葉「解剖は外科における基礎中の基礎であり、頭には情報を、手には器用さを、そして心には不可欠な冷徹さを備えさせてくれるものである」

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    2025年11月01日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    チェスの神童であり映画のモデルともなった世界的な天才チェスプレイヤーが、太極拳・推手にハマり、そちらでも世界トップになるまでに得た知見を惜しみなく披露してくれる。今回、手術のレベルを上げるための知見を得たいと思って読んだが実践できるポイントが数多くあった。
    例えば、手術の序盤で小さなミスをしてそれに引きずられてミスの連鎖をしてしまうことがよくあるのだが、著者も同様の事を経験しておりそのために取るべき行動が具体的に描かれている。
    自分が向上させたいスキルに関して、どのようにして高みを目指せるかを考えながら読むことによって必ず得るものがある本だと思う。

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    2025年05月06日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    プロセスを褒める。
    成功した時、失敗した時にプロセスを褒める、見直すと良い。
    そうすれば挫折する事がない。

    自分でゾーンの出し方を見つける、ゾーンの入り方、入るポイントは違う。(テンションが上がる所)そこに見つけ、最終的にすぐにゾーンに入れるように鍛える。そうすれば良いパフォーマンスが引き出せる。(どのジャンルでも)

    それにしても読むのに苦労した!笑

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    2024年06月21日
  • 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法

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    チェスや太極拳を極めた著者がその習得過程を突き詰め、「極める」という事を考え抜いた本である。自己啓発本としても読めるが、学ぶ、体得するとは何かを考えさせられる。

    ー 決められた動きをスローモーションで、徹底的に純化させながら、何千回も繰り返してきたことで、僕の体はもはや直感的にそういう姿勢を取ることができるようになっていた。この種の学習体験はチェスでもよくあることだ。チェスのテクニックや原理、定石が自分の無意識と一体化するまで徹底的に学ぶ習慣がついていた。

    ー 正解を出すことと知能レベルには因果関係は無いことが示されている。難問を突きつけられた時、実体理論者で頭脳明晰な子供の方が、習得理論

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    2024年04月06日