友清裕昭のレビュー一覧

  • プルトニウム 超ウラン元素の正体

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    プルトニウムとその活用、危険性について分かりやすくまとめてある。

    【プルトニウムの危険性】
    プルトニウムのα線による外部被曝は無視できる。危険なのは内部被曝と化学的毒性。

    プルトニウムが放射するα線はLETが大きいうえに飛程が短いので、局所的な細胞に大きな影響を与える。
    さらにPu-239の半減期は24000年(生物半減期は100年(骨),40年(肝臓))と長いため放射線量の減衰が少ない。
    一方短期的には半減期の短いPu-238がα線を多く放出するうえ、β線を放出する半減期の短い同位体も存在するので、全プルトニウム同位体を含めると非常に複雑かつ致命的な影響を与えることになる。

    このような

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    2011年04月23日
  • プルトニウム 超ウラン元素の正体

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    超ウラン元素、プルトニウム。プルトニウム利用は核エネルギーの転化が目的だが、発電と爆弾の二種類に大別される。人間の想像を超える巨大エネルギーを発する元素の背景を探る。やや専門的だが、わかりやすく説明されている。

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    2010年09月06日
  • プルトニウム 超ウラン元素の正体

    Posted by ブクログ

    福島原発の事故をきっかけに、書店でこの手の本が大量にプッシュされてます。これもその1つです。タイトルもそのまんま「プルトニウム」です。サブタイトルが「超ウラン元素の正体」ですが、日本のプルトニウム使用についての話が多いのでそれ系の副題にしてほしかったです。それからこの本、平成7年(1995年)の内容なので国内の原発や増殖炉の状況については情報が古いです。
    さて本書はまず、ウランに中性子をぶつけたら原子核が分裂する現象の発見から話は始まります。X線の発見や放射性物質の発見まではさかのぼりません。その後、ネプツニウム、プルトニウムの発見までの歴史を追っています。この辺は軽くさっと流す程度です。そこ

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    2011年05月15日