友清裕昭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
プルトニウムとその活用、危険性について分かりやすくまとめてある。
【プルトニウムの危険性】
プルトニウムのα線による外部被曝は無視できる。危険なのは内部被曝と化学的毒性。
プルトニウムが放射するα線はLETが大きいうえに飛程が短いので、局所的な細胞に大きな影響を与える。
さらにPu-239の半減期は24000年(生物半減期は100年(骨),40年(肝臓))と長いため放射線量の減衰が少ない。
一方短期的には半減期の短いPu-238がα線を多く放出するうえ、β線を放出する半減期の短い同位体も存在するので、全プルトニウム同位体を含めると非常に複雑かつ致命的な影響を与えることになる。
このような -
Posted by ブクログ
福島原発の事故をきっかけに、書店でこの手の本が大量にプッシュされてます。これもその1つです。タイトルもそのまんま「プルトニウム」です。サブタイトルが「超ウラン元素の正体」ですが、日本のプルトニウム使用についての話が多いのでそれ系の副題にしてほしかったです。それからこの本、平成7年(1995年)の内容なので国内の原発や増殖炉の状況については情報が古いです。
さて本書はまず、ウランに中性子をぶつけたら原子核が分裂する現象の発見から話は始まります。X線の発見や放射性物質の発見まではさかのぼりません。その後、ネプツニウム、プルトニウムの発見までの歴史を追っています。この辺は軽くさっと流す程度です。そこ