ロバート・ジェームズ・ウォラーのレビュー一覧

  • マディソン郡の橋
    意外とメロドラマだったんだなと思いきや、恋人たちがどうも宇宙や異次元にかけて愛を語りがちなのが特徴的で、いっそなにかのスペースオペラのこぼれ話として読んでみると興味深かった。
  • マディソン郡の橋
    この小説が、繊細で素敵な恋愛小説だと感じるかどうか、何を大切に生きていきたいかにも繋がる分かれ目だと思う。

    どちらかというと、私自身はこの小説を心から受け入れて楽しむ感受性は持ち合わせていないと思った。

    ただ、ロバートキンケイドのような人って、いる。本当に。それに途中まで身を委ねたフランチェスカ...続きを読む
  • マディソン郡の橋
    綺麗な話だったし、訳文も美しかったし、きっと原文も美しいに違いないと思うのだけれど、全く響かなかったのは、きっと私に原因があるのでしょうね。きっとそうなんでしょうね。すみませんね。
  • マディソン郡の橋
    「運命の出会い」の存在を主題としたいくつかの愛のひとつを描いた小説。「顔や体がきれいなのはすてきなことだ。けれども、彼にとってほんとうに重要なのは、むしろ人生を生きてきたことからくる知性や情熱、繊細な心の動きに感動したり感動させたりできる能力だった。」「この曖昧な世界では、これほど確信のもてることは...続きを読む
  • マディソン郡の橋
    こういう恋愛モノは久し振り。
    映画としてあったことは知っていたけれど、世界的にベストセラーになっていたとは。

    面白く読めた。
    こういう小説を書くのって、男性らしい気がする。
  • マディソン郡の橋
    たった一度の出会いを丁寧に綴った作品。
    社会での役割と責任に捕らわれ馴らされる人と、束縛を逃れ群れを嫌う人。
    愛に落ちた二人のどちらもが大人の常識に従って判断した結果、そこに居るべき人が居ないまま、人生を過ごすことになった悲しい物語。
    形は変わっても現実にはよくある話だから、そんな状況とも付き合いな...続きを読む
  • マディソン郡の橋
    ノンフィクションのラブストーリーだった。

    これほど静かで、しかし狂おしく燃えたぎるような恋愛が

    あるなんて・・・・それも40代、50代の話である。


    きっと魂の伴侶なんだろう。

    そのような自分の”片割れ”に出会える確率はどのくらいなのだろうか。


    彼についていかなかったフランチェスカの愛は...続きを読む
  • マディソン郡の橋
    12「あらゆるものが組織に組み込まれていくこの世界にあって、いまや自分は時代遅れになりつつある特異な男性的動物の一種」

    14「日に日に無神経になっていくこの世界で、わたしたちは瘡蓋だらけの感受性の殻に閉じこもって暮らしている。どこまでが大いなる情熱で、どこからつまらない感傷がはじまるのか・・・わた...続きを読む
  • マディソン郡の橋
     この話は映画を観て知った。そのとき一緒に見ていた母は「ただの不倫の話だ」と言った。私もそうだと思っていた。だけど、同時になぜこの話がその当時そんなに純愛話として取り上げられ、多くの人が涙を流したのかも少し分かる気がした。こんな風に思っていたから、人に貸してもらわなかったらきっと読まなかったと思う。...続きを読む
  • マディソン郡の橋
    中年のせんこう花火。
    恋ってのは年取ってもできるもんやね。
    できりゃ、心のつながりだけにしてもらいたかったな。