大崎メグミのレビュー一覧
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日本料理を成立させる骨子、歴史・背景、考え方、果ては器や会席上の設えまで、知っているようで知らなかった知識を楽しいマンガと一緒に教えてもらえる。
著者が日本料理の巨匠という事で、学者が書いた精密さを重要視するよりも実際に日本料理を受け継ぐ現場で重要と思われる本質的な所を紹介してくれているのが良くわかる。
日本の食文化を改めて勉強したいなと数冊読んだが、本書が一番わかりやすく頭にも残る印象。
題目は
1. 日本料理を形作る8つの柱
米、水、木、魚、神饌、包丁、発酵、旨味
特に包丁をただの調理器具と見るのでなく、神道と結びついて宗教的な儀式の意味合いが強かったのは意外。
それにより包 -
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普段慣れ親しんでいるが、意外と名前をしらないもの。
たしかに名前知らないものが多い。
1つの名前、2ページ構成で表にイラストでこれは何?
裏に答えとなっている。
次何がでてくるかな、と楽しくページをめくれる。
名前を知らないだけに縁の下の力持ち的な控えめなはじっこキャラ達がおおい。
普段意識がいってないんだなごめんねと思う。
知らない言葉以外にも、勘違いして定着してしまった言葉などもあって面白い。
聞き間違いで定着したもの
ワイシャツ ・・・ ホワイトシャツ
トランプ ・・・ 「一番強いカード」を聞き間違い
ポチ ・・・ プチ
ラムネ ・・・ レモネード
段ボール ・・ -
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ネタバレおもしろい
各章見開きでマンガ 次ページより数ページで解説。文字びっしりではなくて見開き半分は絵の説明がある。
主人公、学がが料理人の祖父に料理を教わるストーリー。祖父の店で修行中のフランス人エマも参加し、フランス料理と比較するところも面白い。
第1章、日本料理を形づける8本柱 米・水・木・魚・神饌(しんせん)・包丁・発酵・うま味
第2章、料理の歴史とすしの歴史
第3章 饗応(会席料理)の実践。盛り付けから部屋のあつらえまで
料理の形式
大饗料理 平安時代より。貴族、皇族対象。儀式のための料理で人や紙にいかに美しく”見せる”かにこだわる。日本料理の特徴の元になっている。品数が多く、見た目華やか -
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電車に乗っているといろいろな人がいる。
そんな車内事情を絵日記形式で取り上げているのが今回の本。
著者の肩書を見るとイラストレーター/コミックエッセイスト。さらに「電車内文化研究家」と紹介している。
パラパラめくっていくとこの看板に偽りなし。いろいろ観察して成果をイラストで表現している。
東京を始めとして各地、さらにはギリシャの鉄道まで取り上げている。
第9章の気になる乗客たちでは、コロナ禍の様子も描いている。
さすがに見かけなくなったが、二重マスクをしている人やフェイスシールドを付けていた人もいたなあ。
今日も各地の車内で繰り広げられる -
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ゆる〜い感じ漂うイラストなんだけど、ハマるというか思わず見入ってしまうほど。
電車の中にいる人たちの様子で、お出かけ(観光)なのか通勤・通学なのか地元民の足として利用しているのかがわかってしまう、それほどまでに細かい描写である。
思わず「いるわ〜、こういう人」と呟いてしまう。
姿勢、立ち方、座って組んでいる足、斜めになっている身体、表情なんてハッキリしていないんだけどその人の心情までわかる気になってくる。
楽しかったとか、疲れているとか、イライラしてるとか、ボォーと無の状態とかが見える。
いやー実に面白い。
まるで一緒に乗って見てるよう…。
それだけではない魅力は、東京以外神奈川、東日 -
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テーブルコーディネートや料理が好きなのですが、テーブルコーディネートの先生から「和食はルールが複雑なので、展示の際は必ず調べてください」と言われています。
複雑なコーディネートでなくても普段から迷うことも多く、日本料理は奥が深いなと思っていたところで本書を見つけました。
タイトルはマンガでわかるとありますが、文章多めです。
マナーや約束事の他、食文化の歴史なども知ることが出来て面白かったです。
特に海外との文化の違いを興味深く読みました。
例えば、口の中で複数の食べ物を混ぜ合わせ、自分好みの味を作りながら食べる「口中調味」。
日本人はご飯を口に入れ少し噛んでからおかずを口に入れて味わうことを