萩耿介のレビュー一覧

  • イモータル

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    ★★★☆☆かなり前にテレビで一万円選書という企画を行なっている書店があるという内容で放送されていました。その時にこの本が選ばれていて、自分では買わないような本でしたので買ってそのまま積読になっていました。もう一冊ありますがその本もまだ積読本になっています。兄の「とにかくいろいろなことがあるのだ。生きていても死んでからも」というセリフがありましたが、どういう意味なのか印象に残りました。

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    2024年07月25日
  • 食われる国

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    30年後には本当にこんな未来が待っているような気がして、ただただ滅入ってしまう。

    リアリティに溢れ、筆力もあり、読み応えは充分なのに、☆を4つ・5つ付ける気にならないのは、主人公と同じ精一杯の悪あがきであり、結局は無駄な抵抗に過ぎないのかもしれない。

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    2023年02月05日
  • イモータル

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    ネタバレ

    なかなか不思議な、幻想的な一冊でした。

    「智慧の書」を介して現在、18世紀フランスの革命、17世紀インドのムガル帝国とまるで3冊を同時読みしたかのような感じです。

    本作の主人公は隆なんです。

    その隆の兄はインドで消息を絶ち、そんな兄が残した「智慧の書」を手にしたところから不思議な世界が始まります。

    当然、過去の時代には隆は登場しません。

    難解だからこその「哲学」。

    己が未熟故に、まるで歴史物語を読んだのかと錯覚さえしてしまう。



    説明
    内容紹介
    18世紀フランスの革命、17世紀インドのムガル帝国――兄の遺品の中から見つけた一冊の本が導く、言葉と哲学の時空を超えた闘い。
    内容(「

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    2021年11月07日
  • イモータル

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    読書録「イモータル」3

    著者 萩耿介
    出版 中央公論新社

    p20より引用
    “ わからなかった。真剣に生きた人なら、
    もう一度人生を求めるのではないか。前向き
    な姿勢は変わらないはずだからだ。しかし、
    すぐに気づいた。この世の悪意にさらされな
    がらも真剣に生きた人は十分に疲れている。
    長い戦いを終え、憔悴しきっている。だから
    二度と人生を求めることはないのだと。”

    目次より抜粋引用
    “扉
     言葉
     予感
     信頼
     憧れ”

     時代を越えて伝え続けられる伝承と、それ
    を後世に残すために尽力した人々を描いた長
    編小説。同社刊行作「不滅の書」改題・改稿
    文庫版。
     十五年以上前にインドで行方不明

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    2021年09月28日
  • イモータル

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    「智慧の書」を巡る歴史ロマン。
    って感じでまとめたいところだけれど、ま、大半はそうなんだけど、現代を舞台としたパートがちょっとした幻想小説の味わいを出していて、奇妙な感じの本ですね。(^^;
    過去パートの方が幻想を(あまり)含まないっていうところが、工夫でしょうか。
    現代パートの幻想部分も、過去パートから想像するのとはちょっと違った方向性で、意外な感じが良かったです。
    何か解決したような解決していないような読後感もこの本については好印象。

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    2020年10月29日
  • イモータル

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    宗教 哲学 歴史

    主人公の男性がインドで亡くなった兄の謎を探る旅にでる。そして残された『智慧の書』をめぐり、執筆したムガル帝国の皇子のストーリー、フランス革命の時期に翻訳をした学者のストーリーの構成になっています。
    現在ではなく過去の話の方がボリュームがあります。

    私には難しく全てを理解した訳ではないが、宗教や哲学、歴史に触れられて神秘的な気持ちになりました。

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    2020年08月23日
  • イモータル

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    萩耿介『イモータル』中公文庫。

    この作品も以前から本屋で山積みになっていて非常に気になっていた。最近、近所の古本屋の百円文庫コーナーで発見し、購入。

    現代と過去、宗教と哲学が交錯する難解混沌混迷の物語。確かにスケールは大きいが、小説として昇華し切れていない感じがした。つまりは面白くないということなのだが。学生時代に講義を受けたインド哲学を思い出す。

    大手不動産会社に勤める滝川隆は嫌な雰囲気の職場に鬱屈とした日々を過ごしていた。隆の高校時代にインドで消息を経った兄が残した『智慧の書』が持つ不思議な力に導かれ、隆は兄の姿を求めてインドへと向かう。自分は一体何者なのか……

    現代よりも、過去の

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    2020年07月08日
  • イモータル

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    僕には明確に理解できる本ではないが、
    なんとなく神聖な何かに触れたような気がするような読後感です。
    これは史実に基づいて書かれているのだろうか?
    そういう教養もあればより面白いのかもしれない。
    私自身最近は神聖に対して憧れる年齢になってきました。
    この本を楽しめた人には、
    ジャンルはオカルト寄りになりますが、
    田口ランディの「コンセント」おすすめです。

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    2019年12月19日
  • イモータル

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    古代インドの思想が現代までどのように語り継がれてきたか、その歴史に知ることができた。インドの歴史について詳しく知りたくなった。

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    2019年08月17日
  • イモータル

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    ヒンドゥー教の聖典「ウパニシャッド」とその翻訳本「智慧の書」をめぐる、不思議な因縁の物語。ロマンがあって、惹き込まれた。

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    2018年11月26日
  • イモータル

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    ネタバレ

    「智慧の書」を巡る壮大なドラマ。現代、18世紀のフランス、17世紀のムガール帝国。ウパニシャッドの原理を伝えようとする意志が現代に繋がる。

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    2018年10月21日
  • イモータル

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    NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 1万円選書のいわた書店
    でオススメされていた本。
    萩耿介さんも初めまして、の作家さんです。

    3つの時期、場所も違うそれぞれの話に『智慧の書』が出てきて
    歴史ものも哲学も苦手なのですが、
    どこかでつながるのかな~?と思いながら…
    オススメだし…
    と頑張ってみたのですが…ピタリと3つのストーリーが繋がるのかなと思いながら…
    よくわかりませんでした。

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    2018年10月13日
  • イモータル

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    帯に惹かれて手に取ってみました。
    う~ん。人生を変えた一冊、とか大仰な帯でしたが私の人生はさほど影響を受けなかった感じ。読む時期とかタイミングもありますしね。

    前世とか転生を言いだす人って大体歴史に名を残した人や、身分の髙い人の生まれ変わりだ、みたいな事を言うなぁと友人が言っていたのをふと思いだしました。確かに。名も無い庶民の方が相対的に数は多いはずなんですけれどもねぇ。
    そう言う意味では智慧の書?に感銘を受けた「俺たち」「私たち」が著書に携わった彼らの意志を継いだ後継者と書かれてたらちょっとは違う感想だったかもしれないけれども。

    個人的にはあまり合わなかったかな、という感想です。

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    2018年07月03日